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    誰も守ってくれない / Nobody to watch over me
    ● 誰も守ってくれない / Nobody to watch over me [日本 / 2008年]

    b0055200_2161899.jpg演技派俳優が名を連ね、非常に精巧なドラマであった。容疑者家族の存在に焦点を当て、メディアや社会システムの現実に一石を投じ、社会派作品としては重要な存在意義がある作品だと思う。しかし、本作のメッセージが万人に届くかどうかを考えると…。



    監督は、"踊る大捜査線"シリーズの君塚良一。「勝浦卓美」役には、佐藤浩市。「船村沙織」役には、志田未来。「三島省吾」役には、松田龍平。「本庄圭介」役には、柳葉敏郎。「本庄久美子」役には、石田ゆり子。「梅本孝治」役には、佐々木蔵之介。「佐山惇」役には、東貴博。「尾上令子」役には、木村佳乃。「坂本一郎」役には、佐野史郎。「稲垣浩一」役には、津田寛治。「園部達郎」役には、冨浦智嗣。

    "殺人犯の妹となった少女と彼女を守る刑事の逃避行が始まる──"
    晴れた中学校の校庭では体育の授業が行われ、生徒たちの眩しい笑顔が零れている。その輪の中に「船村沙織」の姿があった。しかし、その頃、彼女の自宅に警察官が押し入った。「沙織」の未成年の兄が、小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ。東豊島署の刑事「勝浦卓美」と「三島省吾」は、同署暴力犯係係長の「坂本一郎」に呼び戻される。命ぜられた任務は、容疑者家族の保護であった。彼らを何から守るのか。「勝浦」と「三島」は、船村家を取り囲む野次馬やマスコミを目の当たりにして、自ら答えを見出した。決して、公にされることのなかった任務。1月24日の長い夜は、彼らの苦悩の幕開けにすぎなかった…。


      "踊る大捜査線"シリーズで有名な監督の君塚良一と製作の亀山千広が贈る、殺人容疑者家族の少女と彼女の保護を担当する刑事の逃避行を描いたシリアス・ドラマ。君塚はプレスリリースの中で、"踊る大捜査線"シリーズ製作時に重ねた取材の中に本作のモチーフがあると語っている。ここで興味深いのは、善と悪が明確な"踊る大捜査線"シリーズとは異なって、本作は只ひたすらに深慮を煽ってくる憂鬱な物語である点だ。彼は、当初はこれほど鋭く社会を描くつもりはなかった、と語りながらも、今後エンターテイメントとしての警察ドラマを描くためには、社会の現実と向き合う必要があった、と意気込んでいる。君塚にしては珍しい、シリアスの真ん中を行く作品であるから、本作が今後の彼の活動にどのような影響を与えていくのかが楽しみだ。

      "踊る大捜査線"シリーズ製作時の取材の中から拾い上げたモチーフ。それは、警察が容疑者の家族を保護する仕事がある、というエピソードであった。物語は刑事である「勝浦」と殺人容疑者家族である「沙織」がドラマを織り成すまでは、ハンディ・カメラでの撮影が功を奏してか、ドキュメンタリーのごとく淡々と映像が過ぎ去っていく。例えば、マスコミの現地レポーターの奥に見えている殺人容疑者の自宅の中で、残された家族を相手に、警察やその他関係者が粛々と"仕事"を進めていくシーンなどは圧巻であった。原田眞人の「クライマーズ・ハイ」が良い例だが、こうした日本人の役人根性や無関心さがもっと邦画で描かれてほしい。人間のクールな気質や無表情は洋画ではなかなか観ることはできないし、ある種、日本人に独特であると思うからだ。本作の「勝浦」と、かろうじて「三島」に、彼らの周囲よりも強く人間味を感じるように、感情の寒暖を描く土台の上に乗ったドラマは浸透力が違う。私はこの手の作品には弱い。
     
      社会の現実を描くため、容疑者家族に焦点を当てるという独創的なアプローチを採る中にあって、警察が彼らを保護する理由に、彼らの自殺を防ぐ目的があることが語られる。犯罪容疑者の家族はあらゆるレッテルを張られ、社会からの冷ややかな、時には好奇の視線が身を突き刺す。保護を担当する刑事もまた罵倒や批判の対象となる。犯罪容疑者を取り巻く人々の生き難さは映像を通して、ありありと伝わってきた。さらに、容疑者家族においても、思春期の真っ只中を生き、感受性が鋭い13歳の女の子「沙織」を核に描いたことで、彼らが置かれている立場の苦々しさ、痛々しさが一層惹き立てられている。

      さて、君塚はプレスリリースにおいて"解釈は観た人に委ねる"との意図を強調しているが、本作のテーマも然ることながら、ドラマの主張の向かう先が極めて限定的であることが気に掛かる。それは、例えば「船村家」と同じ境遇に置かれた人たちが希望を見出そうとして観賞するかもしれないし、普段はメディアで語られることの少ない容疑者家族というテーマに興味を持った人たちが、好奇心や社会勉強を兼ねて観賞するかもしれないが、同様の事件で被害者という立場に立たされた人たちは本作をどう捉えるか、である。その点を配慮してか、本作には「本庄圭介」と「本庄久美子」という登場人物に被害者家族の心境を代弁させている。しかし、彼らはあまりに人が出来すぎていた。仮に私が大切にしている人間の命が他者によって奪われた、とするならば、おそらく「沙織」、そして「本庄」夫婦の言動にすら憤りや嫉妬といったあらゆる負の感情が沸き上がってきてしまいそうだ。例え、彼らは双方が"被害者"だという理論に一理あると思っていても、である。
      
      実社会においては、毎日のように殺人や暴行、死や傷といった漢字が様々なメディアを巡る。私は、そうした報道を受けて、被害者の傷ましさが心痛となることはあっても、容疑者や被告人が残した家族に対して何か特別な想いを抱くことはない。したがって、容疑者家族の存在を明らかにし、メディアや社会システムの現実に一石を投じたという意味では、社会派作品として重要な存在意義があるように思う。自分が容疑者家族の立場だったら、被害者家族の立場だったら、という深慮のトリガーとなって、観る人の感情を揺さぶることもまた、作品の意義として重要である。しかしながら、やはり被害者家族の立場を思うと、どうしても本作の観賞を万人に勧められないのである。

    ● 関連作品 ※レビュー対象外
    誰も守れない [TV/2009年]
     → タイアップ作品、TVムービーとして放送

    ● 製作代表 : FILM
    ● 日本配給 : 東宝
    ● 世界公開 : 2009年01月24日 - 日本
    ● 日本公開 : 2009年01月24日
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    by movis | 2009-02-03 21:12 | ドラマ