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    真夏のオリオン / Last Operations Under the Orion
    ● 真夏のオリオン / Last Operations Under the Orion [日本 / 2009年]
     
    b0055200_2113089.jpg誰が1人欠けたとて、成立しないだろうな、と思えるほどのキャラクターの魅力。あらゆる要素がバランスよく描かれ、安心して観賞できる作品だが、メッセージの熱さが意表を突く優秀なドラマ。過去を描いたつもりはない、という福井晴敏の真意にも注目。
     


    監督は、「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄。監修は、著作『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の福井晴敏。原作は、池上司の『雷撃深度一九・五』。「倉本孝行」役には、玉木宏。「倉本いずみ」「有沢志津子」役には、北川景子。「有沢義彦」役には、堂珍嘉邦。「坪田誠」役には、平岡祐太。「遠山肇」役には、黄川田将也。「鈴木勝海(17歳)」役には、太賀。「森勇平」役には、松尾光次。「早川伸太」役には、古秦むつとし。「小島晋吉」役には、奥村知史。「山下寛二」役には、戸谷公人。「久保憲明」役には、三浦悠。「岡山宏次」役には、山田幸伸。「有馬隆夫」役には、伊藤ふみお。「秋山吾朗」役には、鈴木拓。「マイク・スチュワート」役には、デヴィッド・ウィニング。「ジョセフ・フリン」役には、ジョー・レヨーム。「桑田伸作」役には、吉田栄作。「鈴木勝海(現在)」役には、鈴木瑞穂。「中津弘」役には、吹越満。「田村俊雄」役には、益岡徹。

    "きっと帰ると、オリオンの星に誓った。"
    『あの夏、私の祖父が何を失い、何を手にしたのか―。それを知りたくて、こうして手紙を書いています』。翌年から教員という進路が決まっている「倉本いずみ」のもとに、アメリカから1通の手紙が届いた。差出人の祖父「マイク・スチュワート」は、第二次世界大戦期、アメリカ海軍の駆逐艦"パーシバル"艦長として日本と戦い、輝かしい戦歴を誇ったにも関わらず、戦争のことは何も語らなかったという。当時の携行品も残さないという徹底振りであったが、唯一大切に保管していたものがあった。それは「倉本いずみ」に届いた手紙に同封されていた、イタリア語のメッセージと彼女の祖母「有沢志津子」のサインが添えられた1枚の楽譜だった。「倉本いずみ」は教育実習の過程で生徒から、なぜ人は戦争で殺しあうのか、と問われていた。確信を持って答えることができなかった。なぜ遠く離れたアメリカの地に祖母の楽譜が眠っていたのか、64年前の夏に何があったのか。彼女は、祖父「倉本孝行」が指揮を執った"イ-77"艦に乗務していた「鈴木勝海」を訪ねた…。

     
      池上司による原作『雷撃深度一九・五』を、「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄が映画化。監修を、『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』などの著作を持つ小説家、福井晴敏が務める。狭い潜水艦の中で、アメリカ海軍に戦いを挑む男達の姿を描いた戦争ドラマ。ディック・パウエル監督の「眼下の敵」をリスペクトしているとの言葉通りの知的な戦略ゲーム、フレンドシップやロマンス、そして戦争の悲惨さなどがほどよいバランスで表現されているので、安心して観賞できる作品だ。突出して何かが特長的ともいえないが、観賞後の嬉しい余韻は、ここで描かれている人間そのものが非常に魅力的であったからだ。

      物語のトリガーは現代を生きる「倉本いずみ」にアメリカから届く一枚の楽譜であるが、この設定が巧い。手紙でも書物でもよく、楽譜というアイテムは一種のマクガフィンと言えるのかもしれないが、「有沢志津子」がイタリア語でメッセージを添えたように、英語の使用が禁じられていた当時の日本人とアメリカ人が互いに価値を認めることができるアイテムであるべき、と考えれば、自ずと楽譜であることの意味が説得力を帯びてくる。こうして「有沢志津子」が愛する「倉本孝行」の無事を祈って作曲した"真夏のオリオン"という楽曲は、アメリカ海軍の「マイク・スチュワート」の心にも響いていく。なぜ「マイク・スチュワート」が戦歴を自慢することもなく、当時の携行品までをも処分したのか、詳細については言及されないが、唯一残したものが"真夏のオリオン"の楽譜だったというところに、物語の本質が強調されているようにも思える。
     
      その物語の本質とは、"真夏のオリオン"が作曲された背景を見れば明らかであろう。「倉本いずみ」が生徒に問われて答えに窮した『なぜ戦争で人は殺しあうのか』という疑問。恐らくは「倉本孝行」と「マイク・スチュワート」も楽譜を目の前にして同じ疑問が頭を過ぎったのではないか。それでも、彼らには戦い続けなければならない互いの立場があって、本作は暗黙的ではありながらも戦争の困難と犠牲に対する深慮を誘ってくるのだ。

      ところが、監修の福井晴敏は、プレス取材の中で『過去を描いたつもりはありません』と明言しているのだ。「ローレライ」と本作の在り方の違いを彼はこう述べる。『「ローレライ」においては、未来、すなわち我々が生きる現代に希望を託し、進んで捨石になった人々の姿を描きました。(中略)生きる意義を再発見してもらえないものかと目論んだのです。(中略)過去を確認して現代をありがたがっていられるものか?答は考えるまでもありません。現代こそが困難な時代になったのです』。つまり、本作は第二次世界大戦を舞台に描かれているものの、過去から日常の有難みを知るのではなく、過去から学び、それを未来に活かそうと提案を投げかけているのだ。福井のメッセージを意識すれば、単なる戦争ドラマだとは思えないだろう。
     
      彼の主張の代弁者となるのが、玉木宏、北川景子らをはじめとした俳優陣である。冒頭でも述べたように、彼らの仕事が非常に冴え渡った。あらゆる登場人物に個性があって、キラキラと輝いているのである。本作の主な話題のひとつは、JPOPの人気デュオ「CHEMISTRY」の堂珍嘉邦と、人気お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓、両名の出演であろう。こういった異なったワークフレームの人間の演技は、怖いもの見たさで観賞することが多いが、期待は嬉しく裏切られた。堂珍嘉邦は"イ-81"艦の艦長「有沢義彦」役として、「倉本孝行」の親友、「有沢志津子」の兄として、玉木宏、北川景子と堂々と渡り合った。鈴木拓は、"イ-77"艦の烹炊長「秋山吾朗」役として、飯食らいの「倉本孝行」の指示に間延びした返事をするものの、艦員に美食を提供しようと奮起する忠実な主計科員を演じきった。

      優男だが部下を愛し「もったいない」という名台詞を生んだ「倉本孝行」を演じた玉木宏、「倉本いずみ」と「有沢志津子」という心境の異なる二役を見事に演じ分けた北川景子、人間魚雷と言われる"回天"の搭乗員として使命を真っ当しようとする「遠山肇」役を冷静に演じた黄川田将也など、ここには書き尽くせぬくらい、登場人物には異なる存在感がみなぎっている。福井晴敏の面食らうような意外性のあるメッセージは、こうした俳優陣の仕事振りで、何倍も熱く、優しくスクリーンを彩っているのだ。例えば、「倉本孝行」や「有沢義彦」らはなぜ若くして知的な戦略ゲームを繰り広げられるほどの艦長になりえたか、など、背景が語られてほしいシーンも少なくないのであるが、希望を与えてくれるエンターテイメントとして極めて優秀なドラマだ。福井晴敏は、コメントをこう締めくくっている。『「真夏のオリオン」の真夏は、2009年の真夏なのです』、と。
     
    ● 製作代表 : テレビ朝日
    ● 日本配給 : 東宝
    ● 世界公開 : 2009年06月13日 - 日本
    ● 日本公開 : 2009年06月13日
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    by movis | 2009-06-06 21:06 | 邦画