人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Top
MOVIS
one for all, all for one
Will Be Next to ...
  • LIE TO ME 嘘の瞬間 1st season
  • LIE TO ME 嘘の瞬間 2nd season
  • アマルフィ 女神の報酬
  • ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ 1st season
  • ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ 2nd season
  • インセプション
  • 最近のエントリ
    検索
    カテゴリ
    タグ
    タイトル別カテゴリ
    ■ 音順カテゴリ


    ■ 特集
    映画で音楽を聴く

    ■ 公開年度別カテゴリ

    sorry...
    restorin' soon ...
    最新のトラックバック
    フォロー中のブログ
    その他のジャンル
    ファン
    記事ランキング
    ブログジャンル
    画像一覧
    リンク
    バタフライ・エフェクト / The Butterfly Effect
    ● バタフライ・エフェクト / The Butterfly Effect [アメリカ / 2004年 / PG-12]

    バタフライ・エフェクト / The Butterfly Effect_b0055200_21461368.jpgこれは切ない!少し灰汁のある作品であったが、良い意味で期待を裏切ってくれる。ボテボテだが、押し付けがましくないエピローグが良い。ストーリーがストーリーだけに、鳥肌が立った。「あれ?あのシーンの意味は…?」と、物語の繋ぎに脆さも感じたが、これは許容範囲!



    監督は、「デッドコースター」のエリック・ブレス。「エヴァン・トレボーン」役には、「ジャスト・マリッジ」のアシュトン・カッチャー。「ケイリー・ミラー」役には、「スタスキー & ハッチ」のエイミー・スマート。「レニー・カウガン」役には、「シーズ・オール・ザット」のエルデン・ヘンソン。「トミー・ミラー」役には、「遠い空の向こうに」のウィリアム・リー・スコット。

    "Change one thing, change everything."
    部屋の外では怒号が響き、ソファで抑えた扉は今にも破られそうだ。『もし誰かがこれを見つけたら、それは僕の計画が失敗した証拠。その時、僕は死んでいる。でも、もし僕が最初に戻れたら…。その時はきっと、彼女を救えるだろう』。机の下に伏せた青年は紙にこう殴り書くと、強く目を閉じた。7歳の少年「エヴァン」には、病院に拘束されている父親がいる。「エヴァン」の母親「アンドレア」は女手ひとつで彼を支えて愛を注ぎ、「エヴァン」もまた母親を慕っていた。「エヴァン」は普通の少年であった。時折、一時的な記憶喪失に陥ることだけを除けば…。


      "カオス理論"において、『1匹の蝶の羽ばたきが、地球の裏側で台風を発生させる』と詩的に表現される"バタフライ効果"がタイトルの由縁となっている。これを本編に結び付けていくプロットが非常に斬新で、新鮮味のあるSFサスペンスであった。

      タイトルよろしく、物語の序盤から小さな伏線が張り巡らされているのだが、これが非常に込み入っている。作品のトリック自体も序盤は伏線として隠れている点が憎い。一見して、何の関連もないように見えるような小さなピースがスッキリと形になっていく。この作品は伏線の回収の仕方が巧い。なかには、「あのシーンの意味は…?」と繋ぎの脆さが気になる伏線もあったが、そこも愛嬌と思えるほど、壮大である。

      作品のトリック、という言葉を先に使ったが、モチーフという意味では、あくまでも新しいものとは言えない。そのトリックを見せるまでの過程や、活かし方が独特なのである。綱渡りのようなもので、バランスを崩せば『ありがちな作品』に取り込まれてしまいそうなのだが、何とかエピローグまで渡りきってしまうので、期待は裏切られ、思わず感嘆の声をあげそうになる。

      意外と灰汁の強い表現があったり、精神に重いエピソードがあったり、と軽やかに眺めることができないストーリーではある。しかし、客観的にはありがちなエピローグを迎えるものの、ここでストーリーの性格が活きて、最高に爽やかに、そして非常に切ない印象を残してくれる。「Oasis」の"Stop Crying Your Heart Out"をエンドタイトルに持ってこられるのだから、余韻に浸らない理由はない。2度目の観賞機会を心待ちにできる、なかなかの秀作であった。

    ● 関連作品 in this blog ...

    バタフライ・エフェクト2 [2006年]

    ● 製作代表 : BenderSpink
    ● 日本配給 : ArtPort
    ● 世界公開 : 2004年01月22日 - プエルトリコ
    ● 日本公開 : 2005年05月14日
    by movis | 2007-11-25 23:22 | SF