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    カテゴリ:アクション( 16 )
    ターミネーター4 / Terminator Salvation
    ● ターミネーター4 / Terminator Salvation [アメリカ / 2009年]
     
    b0055200_19283848.jpg初めて具体性を以って描かれる、"審判の日"以降の世界。アクションに確かなマックGらしく、映像の持つ迫力やスリルは文句のつけようもないほどだ。しかし、作品は"物語"を前面に押し出した性格に。作品の方向性が変わったことを受け入れば、きっと本作も楽しいはず。
     


    監督は、"チャーリーズ・エンジェル"シリーズのマックG。「ジョン・コナー」役には、「太陽の帝国」「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。「マーカス・ライト」役には、「ジャスティス」のサム・ワーシントン。「カイル・リース」役には、「スター・トレック」のアントン・イェルチン。「ブレア・ウィリアムズ」役には、「南極物語」のムーン・ブラッドグッド。「ケイト・コナー」役には、「ヴィレッジ」のブライス・ダラス・ハワード。「セレーナ・コーガン」役には、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」のヘレナ・ボナム=カーター。「バーンズ」役には、「アメリカン・ギャングスター」のコモン。「スター」役には、ジェイダグレイス・ベリー。「ヴァージニア」役には、ジェーン・アレクサンダー。「アシュダウン」役には、「トータル・リコール」のマイケル・アイアンサイド。「ロセンコ」役には、イヴァン・グヴェラ。「サラ・コナー」の声の出演には、"ターミネーター"シリーズのリンダ・ハミルトン。

    "The End Begins"
    2018年、軍事防衛AIシステム"スカイネット"が自我に目覚め、人間に反旗を翻した"審判の日"から10余年が経った。かつて繁栄を極めた地球上のあらゆる都市は、"スカイネット"による核攻撃によって跡形もなく荒廃し、人間を抹殺せんとする様態さまざまな殺人マシンが跋扈していた。"審判の日"を何とか生き延びた人間は"ターミネーター"の眼を逃れるようにして生を営み、苦境の中で機械軍に対抗すべくレジスタンスが組織されてきた。レジスタンスの部隊長となって機械軍と対抗する「ジョン・コナー」は、あるミッションの中で、"スカイネット"が人間の生体細胞収集を企てていることを知る。人間と見分けのつかない"T-800"の完成は、抵抗軍にとって脅威であった。同時に「ジョン」は、"スカイネット"にとって都合の悪い人間にプライオリティを付与した暗殺リストにたどり着く。彼は、その中に自身の名前と、自身の父親となるはずの「カイル・リース」の名前を見つける。その頃、かつてのロサンゼルス郊外で、ひとりの男が長い眠りから目覚めた。「マーカス・ライト」という名の彼は、目の前の光景が解せない中、"T-600"に命を狙われるものの、2人の孤児に窮地を救われる。互いに支え合って戦渦を生き抜いてきた彼らは、声を出すことができない「スター」という名の少女、そして「カイル・リース」という名の少年であった…。

     
      ジェームズ・キャメロン、ジョナサン・モストウが描いてきたSFホラーの金字塔"ターミネーター"シリーズの第4弾作品。過去3作では"スカイネット"が自我に目覚める"審判の日"を巡り、現代世界での、未来から送られてきた"ターミネーター"との激闘が描かれた。"チャーリーズ・エンジェル"シリーズのマックGがメガホンを執った本作は、"審判の日"以降を世界舞台に、機械軍と抵抗軍の攻防を魅せる。マックG当人は、早々にシリーズ第5作目の製作を発表しており、いよいよ「ジョン・コナー」と"ターミネーター"を取り巻く物語が核心に迫っていく。これまでは、予感や予兆、または悪夢といったニュアンスで、あくまでもイメージとしてのシーンの挿入で"審判の日"以降の世界が描かれてきた。曖昧模糊としていて、とかく恐怖を煽る要素でしかなかった未来世界が、いよいよ今作から明視できるほどに明らかになっていく。そして、本作はこれまでのシリーズ作品とどこか見え方が違う。

      "ターミネーター"と言えば、シリーズ作品が作り上げたブランドは偉大なほどに、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じた"T-800"や"T-850"が想起されるが、本作では、バイクのような様態の"モトターミネーター"や蛇のような様態の"ハイドロボット"など、とかく多種多様な"ターミネーター"が登場する。仕掛け人とも言えるジェームズ・キャメロンは"審判の日"以降の世界を深く言及してこなかったから、ある意味でマックGは奔放に世界を描くことができたかもしれない。そこでオマージュを欠いてしまえば、単なるロボット活劇になってしまうし、シリーズのファンを失望させかねないが、見た目に人間と見違う、高い完成度を誇る"T-800"誕生経緯をストーリーの鍵として描いたことで、"ターミネーター"シリーズとしての血脈は保った。
       
      そうであっても、これまでのシリーズ作品とは見え方が違う、ひいては「ターミネーター3」から予感のあった違和感が拭えない。それは結局"審判の日"とそれ以降の世界が、具体性を持って描かれ始めたからに他ならないだろう。前述の通り、キャメロンは"審判の日"を巡る世界観は、あくまでも"ターミネーター"を登場させるためのプロットの一部として描いたに過ぎなかった。知的な人間と"ターミネーター"、"ターミネーター"と"ターミネーター"の攻防は純粋に興奮状態を誘ったし、曖昧に描かれた未来世界に思いを馳せて議論を楽しむ余地もあった。しかし、作品の性格は、これまでに撒かれた伏線を回収し、ドラマ性を含んだ物語としての"ターミネーター"として舵を取り始めた。SFスリラー、一部ではSFホラーと謳われたキャメロンによる"ターミネーター"とは別物と思えても、それは仕方がないだろう。アクションとしては、ワンカットで撮影された「コナー」が武装ヘリを駆るシーンや"モトターミネーター"とのスピーディなチェイスなど、映像迫力は文句のつけようがないほどであった。こうなれば今後の興味は、如何にスムースに「ターミネーター」、「ターミネーター2」に繋がる物語を魅せてくれるかだ。
      
      本作は「ターミネーター3」との関連はない、といった噂も飛び交ったが、それはあくまでも噂に過ぎず、あの衝撃のラストを知らなければ本作の理解は難しいだろう。私は、キャメロンの描いた"ターミネーター"のファンであった。"T-800"や"T-1000"との手に汗にぎる死闘、少年「コナー」と"T-800"の涙を誘う交流。迷いなく、お気に入りのSF作品に挙げてきた。だからこそ、「ターミネーター3」には肩透かしを喰らったような戸惑いを覚えたが、作品の方向性が変わったことを受け入れれば、モストウとマックGの"ターミネーター"もなかなか楽しい。都内の某所で有名なロボットが等身大で建造されたり、あいかわらず黄色いカマロがお茶目にトランスフォームしたり、本作には懐かしい顔のロボットが登場したり、と、2009年の日本の夏はメカ三昧なのであった。
      
    ● 関連作品
    ターミネーター [1984年]
    ターミネーター2 [1991年]
    ターミネーター3 [2003年]
    ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ 1st Season [TV/2008年(アメリカ)]
    ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ 2nd Season [TV/2008年~2009年(アメリカ)]
     
    ● 製作代表 : The Halcyon Company
    ● 日本配給 : Sony Pictures Entertainment
    ● 世界公開 : 2009年05月21日 - バーレーン/カナダ/クウェート/レバノン/アメリカ
    ● 日本公開 : 2009年06月13日
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    by movis | 2009-09-06 20:36 | アクション
    頭文字D The Movie / Initial D
    ● 頭文字D The Movie / Initial D [香港 / 中国 / 2005年]

    b0055200_1303910.jpg漫画家、しげの秀一による同名コミックシリーズを"インファナル・アフェア"のキャストとスタッフが実写化。映像技術に頼ることなく、実際のカーアクションによる公道バトルの様相は期待以上のもの。しかし、どうしても短尺で描かれるためにジレンマがある。



    監督は、"インファナル・アフェア"シリーズのアンドリュー・ラウとアラン・マック。原作は、"頭文字D"シリーズのしげの秀一。「藤原拓海」役には、ジェイ・チョウ。「茂木なつき」役には、鈴木杏。「藤原文太」役には、"インファナル・アフェア"シリーズのアンソニー・ウォン。「高橋涼介」役には、"インファナル・アフェア"シリーズのエディソン・チャン。「中里毅」役には、"インファナル・アフェア"シリーズのショーン・ユー。「立花樹」役には、"インファナル・アフェア"シリーズのチャップマン・トー。「立花祐一」役には、ケニー・ビー。「須藤京一」役には、ジョーダン・チャン。「岩城清次」役には、リュウ・ケンホン。「健二」役には、阿部力。

    "It's not what you drive, it's what drives you"
    "藤原とうふ店"を営む「藤原文太」を父に持つ高校生「藤原拓海」。家業を助けるため、「拓海」は毎日早朝から「文太」の車を駆り、"秋名山"の頂上にある旅館に豆腐を届けた。豆腐は脆く、壊れやすい。「拓海」は常々「文太」から豆腐を崩すな、と忠告を受けた。「拓海」は父の忠告を守りながら、それでも早く帰宅したい一心で、配達に要する時間を削っていく。それが「文太」の"教育"であることなど彼は知る由もなかった。「拓海」と友人「樹」がアルバイトをしているガソリン・スタンドに、"妙義山"をテリトリーとする走り屋集団"妙義ナイトキッズ"の「中里毅」が駆る日産・R32スカイラインGT-Rが現れる。「中里毅」の挑発に乗った「樹」は、「拓海」を助手席に乗せ、"秋名山"で公道バトルに挑むが結果は惨敗。意気揚々の「中里毅」であったが、その晩、峠を信じがたい速度で攻め込むトヨタ・AE86スプリンタートレノに遭遇する…。


      漫画家、しげの秀一による原作"頭文字D"は、公道での自動車レースに凌ぎを削る若者たちを描いた作品。走り屋の行為に興味のなかった平凡な高校生「藤原拓海」が、ひょんな出来事から公道バトルに魅了され、やがて"公道最速"を志していく。「拓海」が駆るトヨタ・AE86スプリンタートレノ、通称"ハチロク"は、非力でありながらも、癖のない優れたレスポンスと、軽量な車両重量による抜群のスタビリティによって、ダウンヒルでは、パワーのある自動車を相手にしない。このコミックの影響もあって、"ハチロク"は80年代後期のモデルであるにも関わらず、一部の自動車ファンたちの間では根強い人気を誇っている。実写化に挑むのは、"インファナル・アフェア"シリーズのアンドリュー・ラウとアラン・マック。加えて、本作にはアンソニー・ウォン、エディソン・チャン、ショーン・ユーら、"インファナル・アフェア"シリーズの主演陣が集った。
     
      まず、原作のファンを安心させる、もしくは彼らの期待に応えてくれそうな本作の要素は、公道を攻め込む自動車が原作に忠実に、そして圧倒的なスピード感と迫力を帯びて描かれている点であろう。「拓海」の"ハチロク"、「中里毅」のR32スカイラインGT-R、「高橋涼介」のマツダ・RX-7(FC3S)、「須藤京一」の三菱・ランサーエボリューションIIIGSRなど、原作でも存在感たっぷりに描かれる自動車がほぼそのままに登場する。こうした名車が劇中で魅せるテクニックは、映像技術に頼ることなく「タカハシレーシング」による実際のカーアクションであるというのだから、その驚愕の挙動には原作のファンのみならず、自動車ファンには悦喜の極みに違いない。また近接、遠隔と切り替わるカメラワークが巧妙で、めまぐるしいレースシーンもただ疾走感に身を任せていられるのが快い。ガードレールをなでるようにテールを流す"ハチロク"の様子は、躍動感がある原作を読むとき以上にハラハラとした。レースの舞台となる、夜の帳が降りた峠の描写も幻想的で美しい。目に映るものは、申し分なく楽しめる。
      
      作品として本作を観る。"インファナル・アフェア"のキャスト、スタッフによる実写化であるから、物語の舞台が日本であるにも関わらず、日本語が聞こえてこないという違和感を訴えるのは野暮だろうが、長編の原作を短尺で映像化する作品にありがちなジレンマは本作にもある。例えば「拓海」と「茂木なつき」のエピソードなどは、もう少し核心が語れるべきであった。しかしながら、そうしたエピソードに対する説明や説得の不足感を禁じえないにしても、「文太」や「樹」に見られるように原作のキャラクターの性格を大幅に変更してみたり、原作のキーマンのひとりであり「高橋涼介」の弟である「高橋啓介」を登場させない、といった大胆な設定がありながら、"頭文字D"という作品のおいしいところは上手く表現されたか。

      著名な原作が映像化されるときほど、作品の評価は厳しくなりがちであるが、本作は映像の迫力を以ってファンの期待に応えてくれるだろう。加えて、原作を知らなくてもそこへの興味を煽っていくだけの魅力も兼ねているように思う。苦言を呈せば、後者は良くても、前者、原作のファンに二度三度と観賞させたいと思わせる、映画作品としての独自性やレゾンデトールには乏しい。アイデア自体を原作に踏襲した上で、全く独立した物語を見せてくれれば…。キャストとスタッフを眺め見て、勿体なさを禁じえなかった。何がそれほど不満かと言えば、正直な胸の内は、サンバーストイエローのマツダ・RX-7(FD3S)が見たかっただけなのだけど…。
       
    ● 製作代表 : Media Asia Films
    ● 日本配給 : GAGA Communications
    ● 世界公開 : 2005年06月23日 - 中国/香港/シンガポール
    ● 日本公開 : 2005年09月17日
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    by movis | 2009-06-28 01:37 | アクション
    ブルーサンダー / Blue Thunder
    ● ブルーサンダー / Blue Thunder [アメリカ / 1983年]

    b0055200_005328.jpg主役は人間ではなく、派手なドッグファイトを展開するのは戦闘機ではなく、どちらも武装ヘリ、という一風変わった作品。物語に粗が目立つが、ご愛嬌。武装ヘリの格好良さが最高に映えた作品だ。ロイ・シャイダー、マルコム・マクダウェルなど豪華な出演陣にも注目。



    監督は、「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・バダム。「フランク・マーフィー」役には、「JAWS/ジョーズ」「JAWS/ジョーズ2」「2010年」のロイ・シャイダー。「ジャック・ブラドック」役には、「夜の大捜査線」のウォーレン・オーツ。「ケイト」役には、「アメリカン・グラフィティ」のキャンディ・クラーク。「コクレイン」役には、「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェル。「リチャード・ライマングッド」役には、「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」のダニエル・スターン。

    "He's Out There..."
    ロス市警航空課で空中パトロールを担当しているヘリコプター・パイロット「フランク・マーフィー」は、新人「ライマングッド」を伴ってロス上空に舞う。リカーショップで発生した強盗事件の犯人逮捕を支援し、ナンバープレートのない不審車を本部に報告する。不純な動機で昂揚している「ライマングッド」のわがままを聞き入れたために、いつものように「ブラドック」課長から注意を受けた。その頃、都市暴力対策委員長「ダイアナ・マクニリー」が自宅に戻ってきたところ、何者かに襲撃される。現場に急行する「フランク」は先に報告した不審車を発見する。事件は強姦が目的だったとして片付けられたが、逃げ去った犯人達は彼女が手にしていた書類を奪っていて…。


      ロサンゼルス・オリンピックに向けてのテロ対策として開発された武装ヘリ「ブルーサンダー」を巡り、そのパイロットに選ばれた警察航空隊員「フランク・マーフィー」が不運な陰謀に巻き込まれていくスカイ・アクション。原案には、「エイリアン」や「トータル・リコール」の脚本を手掛けたダン・オバノン、「フィラデルフィア・エクスペリメント」の脚本を手掛けたドン・ジャコビーが名を連ねている。翌1984年にTVシリーズ化されたが、低視聴率により、第1シーズンで打ち切られた。

      初観賞は幼少期であったが、その時の興奮が鮮明で作品のタイトルをも忘れずに生きてきた。再び観賞して、なるほど、作品の見所は童心をくすぐる武装ヘリ「ブルーサンダー」のフォルムの格好良さと、ロサンゼルス上空で撮影されたドッグファイトの迫力に他ならない。そもそも、作品の主役たるものが人間ではなく、ド派手な空中戦を展開するのが戦闘機ではなく、どちらも武装ヘリであること自体が珍稀であり、珍妙。ステルス戦闘機や多武装戦闘機が登場してしまった昨今では、ヘリコプターというモチーフの映画化は難しいだろうから、この時代にしか作りえないであろうというレトロスペクティブな価値があるように思う。

      "JAWS"シリーズのロイ・シャイダー、バイオレンス作品で名を馳せて本作が遺作となったウォーレン・オーツ、特徴的な顔立ちで名悪役として有名なマルコム・マクダウェルなど、出演陣は錚々たる顔ぶれであるものの、作品にインパクトのある存在感が欠ける点は残念だ。それは、本作がユーモアのある魅力を備えていながらも、物語としての"ブルーサンダー"に粗が多く見受けられるからであろうか。

      例えば、「フランク」と「リチャード」が偶発的に陰謀に巻き込まれていく、というシナリオを辿ってはいるものの、陰謀そのものの目標が明解でないし、鍵となってくる「ブルーサンダー」が飄々と「フランク」の手に渡ってしまうし、サスペンスとしてはもう少し奥行きや詳細なバックグラウンドを与えてほしかったところ。プロローグで見せたエピソードも伏線としては押しが弱い。しかしながら、「フランク」が抱えるベトナム戦争下でのトラウマや、「コクレイン」との関係性、"1分"という時間への拘りなど、作品の最後までバッチリと効き目のあるスパイスのような要素もある。ストレスフリーで軽快なテンポも二度、三度の観賞を煽るには十分だ。

      ともあれ、朝焼けを飛ぶブルーサンダーや、ド派手な空中戦など、武装ヘリの格好良さが最高に映えている。この作品の2年後には、"デロリアン"という不朽のSF名機が登場したりするが、幼き頃の私にとって"ブルーサンダー"はそれに引けをとらないくらい魅力的なマシンだった。メカ好きには是非一度観賞して頂きたい作品だ。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures Corporation
    ● 日本配給 : Columbia Pictures
    ● 世界公開 : 1983年02月05日 - 西ドイツ
    ● 日本公開 : 1983年10月01日
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    by movis | 2009-01-08 22:15 | アクション
    イーグル・アイ / Eagle Eye
    ● イーグル・アイ / Eagle Eye [アメリカ / 2008年]

    b0055200_3533025.jpg勢いのあるシャイア・ラブーフがD・J・カルーソー、スティーヴン・スピルバーグと再タッグ。サスペンスとアクションをシックに、スリリングに魅せる。アイデアに既視感が伴うが、飽きさせない工夫とテンポの良さが特徴。娯楽作品として質は高いので、気軽に観賞されたい。



    監督は、「テイキング・ライブス」「ディスタービア」のD・J・カルーソー。製作総指揮は、スティーヴン・スピルバーグと「ウォーク・トゥ・リメンバー」のエドワード・L・マクドネル。「マット・ウィリアムズ」役には、「トランスフォーマー」「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」のシャイア・ラブーフ。「レイチェル・ホロマン」役には、「ボーン・スプレマシー」「M:i:III」のミシェル・モナハン。「ゾーイ・ペレス」役には、「メン・イン・ブラック2」「シン・シティ」のロザリオ・ドーソン。「ジョージ・カリスター」役には、"ファンタスティック・フォー"シリーズのマイケル・チクリス。

    "If you want to live you will obey"
    コピー・ショップで働く青年「マット」の生活は苦しい。祈るのようにATMの画面を覗いても、貯金は微々たるもので、家賃すら返せそうにない。だが、何かに束縛されるのは真っ平御免だ。口うるさい大家を逃げるようにかわし、自室へと急ぐ彼の携帯電話が鳴る。「マット」の双子の兄「ショー」の死はあまりに早かった。米軍の広報室長を務めた優秀な「ショー」とは性格も生き方も違った。連絡を3年近く怠っていた「マット」であったが、兄弟の死に悲しみを隠せなかった。失意のうちに帰途につく「マット」が何気なくATMに立ち寄る。画面には"751,000ドル"の表示。延々と100ドル紙幣が溢れた。「マット」は混乱したまま、自室に戻るが、そこには大量の荷物が届いていた。銃火器、偽造パスポート、実弾、化学薬品、戦闘機の操縦マニュアルの数々…。唖然とする「マット」の携帯が鳴る。女の冷たい声だった。『30秒でFBIが到着 今すぐ逃げなさい』。人違いを訴える「マット」の耳に飛び込んできたのは、窓ガラスが粉砕される音とFBI突入部隊の怒号で…。


      「トランスフォーマー」、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」と手を組み、スティーヴン・スピルバーグのお気に入りとも言えるシャイア・ラブーフを主演に迎えたSF・アクション・サスペンス作品。彼は本作の監督D・J・カルーソーとも「ディスタービア」でタッグを組んでおり、好調の波に乗った若手俳優の注目株だ。今年度公開作品には少なかったシックでスリリングなサスペンス・アクションであった。

      非常に緊迫感のあるプロローグと、どこにでもありそうな「マット」の日常シーンのメリハリが効いていて、観賞者の興味の惹きつけ方がうまい。何をも知らぬ主人公があれよあれよと窮地に追い込まれていく様には、「ボーン・アイデンティティー」に始まる"ジェイソン・ボーン"三部作が頭をよぎったが、本作の意図を読む上で、うだつの上がらない青年を描き、「マット」という人間を観賞者に共感させている点が重要だと言える。また、次第に存在感を高めていく陰謀が「マット」に限らず、「レイチェル」というパートナーや1シーン、2シーンでしか登場しないキャラクターをも巻き込んでいく点も憎い。それはずばり、一般市民が当たり前に享受している"モノ"が突然牙を向いたら?という作品の核心に添えられた問いかけに結びついていく。

      陰謀に至近距離から接近していく、空軍特捜部「ゾーイ」と国防長官「カリスター」と、それらとは無関係に思える「マット」と「レイチェル」の2つのエピソードが同時進行で進んでいく。そして、本作を包み込む謎の正体と、なぜ「マット」と「レイチェル」が窮地に追い込まれなければならないのか、という興味を掻きたてながら、前者はサスペンスの要領で核心に迫り、後者は派手なアクションでスリルを与えていく。2つの要素は共通のエピローグに向けて、しっかりと歯車を噛み合わせながら進んでいく。プロットの完成度は非常に高い。

      登場人物全員に重要な意味を持たせ、物語の整合性をバッチリと併せていく、つまり、作品の世界観やストーリーに無駄が少ないのであるが、あまりにスマートに決まってしまっているために物語が進むうちに共感は薄れ、清爽なカタルシスは得られなかった。そして、残念ながら物語の核心も既視感を禁じえず、アイデアには新鮮さが欠けてしまっている。しかしながら、娯楽作品として十二分に存在感を発揮し、観賞者を飽きさせない工夫が映像に効果的に表れている。サスペンスとアクションのバランスを器用にとりながら、独特のテンポを最後まで守り抜いている点を評価すべき作品だろう。

    ● 製作代表 : DreamWorks SKG
    ● 日本配給 : 角川映画/角川エンタテインメント
    ● 世界公開 : 2008年09月16日 - アメリカ(ハリウッド/プレミア)
    ● 日本公開 : 2008年10月18日
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    by movis | 2008-11-16 04:00 | アクション
    M:i:III / Mission: Impossible III
    ● M:i:III / Mission: Impossible III [アメリカ / 2006年]

    b0055200_14465297.jpg娯楽アクション大作、という個人的な評価は、本作でも揺るがない。目に飛び込んでくる映像が楽しい。苦々しい描写も多いが、シリーズの中では最もチームワークの爽快感を得ることができる。劇場作品初挑戦のJ・J・エイブラムスの今後の活躍を期待したくなった。



    監督は、J・J・エイブラムス。製作と「イーサン・ハント」役には、「レインマン」「ラスト・サムライ」のトム・クルーズ。「オーウェン・デヴィアン」役には、「ブギーナイツ」「マグノリア」のフィリップ・シーモア・ホフマン。「ルーサー」役には、「パルプ・フィクション」のヴィング・レイムス。「ゼーン」役には、「レディ・ウェポン」のマギー・Q。「デクラン」役には、「ベルベット・ゴールドマイン」のジョナサン・リス=マイヤーズ。「ジュリア」役には、「運命の女」のミシェル・モナハン。「セオドア・ブラッセル」役には、"マトリックス"シリーズのローレンス・フィッシュバーン。「リンジー・ファリス」役には、ケリー・ラッセル。「マスグレイブ」役には、ビリー・クラダップ。

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    アメリカの極秘スパイ組織"IMF(Impossible Mission Force)"で、数々の困難な任務を遂行してきた「イーサン・ハント」は、現場を離れ、エージェント育成に注力している。フィアンセである看護士「ジュリア」との関係も良好で、公私ともに充実した日々を送っていた。そんな折、"IMF"エージェントである「リンジー・ファリス」が、任務の遂行中、ターゲット組織に捕らえられてしまう。彼女は「イーサン」が育成し、高い評価を与えた優秀なエージェントだった。レスキュー・ミッションへの参加に迷いをみせた「イーサン」であったが、「ルーサー」、「ゼーン」、「デクラン」らの強力なサポートを受け、見事に「リンジー」を救い出す。しかし、「リンジー」は酷い頭痛を訴えて…。


      1966年から1973年にかけて放送され、日本でも高い人気を誇ったアメリカのドラマ「スパイ大作戦」の映画化第3弾作品。第1弾作品はブライアン・デ・パルマ、第2弾作品はジョン・ウー、そして本作は"エイリアス"や"LOST"などの海外ドラマを制作し、初の劇場作品挑戦となるJ・J・エイブラムスが監督を務める。日本でも、新幹線をチャーターするなど、巨額のプロモーション活動が展開されたことでも有名である。

      娯楽アクション大作という個人的な評価は揺るがない。とかく目に飛び込んでくる映像の躍動感を素直に楽しむことができる。当然、映画の良し悪しは制作費の額で決まるわけではないが、1億ドルを超える巨額が注がれたこともあって、破壊力のあるアクション、壮大な世界観が見物だといえる。言い方を換えれば、資金に依存して内容が伴わない、という事態には無縁である。"スパイ"がテーマとなっているわりには派手が過ぎるような気もするが、そんな突っ込みもナンセンスかと思えるくらい、手に汗握る展開をノンストップで見せてくれた。

      そうとは言え、苦々しいテイストが印象にも目立つ。思わず不愉快に思えてしまう描写も少なくなく、プロット自体にも爽やかさは感じ得ない。よって、お気楽な作品ではない。これはシリーズを通しても同じであるが、とりわけ本作は味の悪さが強調されている。しかしながら、この点は、エージェントとターゲットの対決が一筋縄ではいかず、白熱したシーソーゲームとして演出する上では効果的であった。重厚というには物足りないが、それなりに緊張感のある攻防を楽しめた。

      原作の「スパイ大作戦」と、映画シリーズが比較されると、"チームワークの魅力"が引き合いに出されることが多い。つまり、映画シリーズはトム・クルーズ演じる「イーサン・ハント」の独壇場となってしまっており、「スパイ大作戦」が描いた"チームワークの魅力"が削がれてしまっている、ということである。おそらく、映画3部作の中で、「スパイ大作戦」ファンのこうした憂鬱をもっとも解消してくれるのは本作であろうか。トム・クルーズ一本路線は相変わらずだが、序盤の「リンジー」のレスキュー・ミッションをはじめとして、「ルーサー」、「ゼーン」、「デクラン」のサポートには安心感がある。「イーサン」を含め、個々の任務が絶妙な間でリンクしていく様子はアクションとは別の爽快感があった。

      本作だけでは、監督としてのJ・J・エイブラムスを評価するのは難しい。だが、「クローバーフィールド/HAKAISHA」の発表も含め、もっと彼のオリジナリティを見てみたい、という欲求はある。彼の活躍は長期的に、静かに期待していきたい。

    ● 製作代表 : Paramount Pictures
    ● 日本配給 : United International Pictures
    ● 世界公開 : 2006年04月24日 - イタリア(ローマ/プレミア)
    ● 日本公開 : 2006年07月08日
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    by movis | 2008-05-18 14:53 | アクション
    DOA/デッド・オア・アライブ / DOA: DEAD OR ALIVE
    ● DOA/デッド・オア・アライブ /
        DOA: DEAD OR ALIVE [アメリカ / ドイツ / イギリス / 2006年]

    b0055200_0182326.jpg同名タイトルの格闘ゲームを「トランスポーター」のコリー・ユンが実写化。色気なサービス・カットと早いテンポで見せるアクションが満載の作品。ストーリーは易しいが、あまり詳細まで気にかけないほうがよい。気軽に爽快感を得たいという期待には応えるか。



    監督は、「クローサー」「トランスポーター」のコリー・ユン。「ティナ・アームストロング」役には、「トルク」のジェイミー・プレスリー。「かすみ」役には、「シン・シティ」のデヴォン青木。「クリスティー・アレン」役には、ホリー・ヴァランス。「ヘレナ・ダグラス」役には、サラ・カーター。「アヤネ」役には、ナターシャ・マルテ。「ドノヴァン」役には、エリック・ロバーツ。「マックス」役には、マシュー・マースデン。「リュウ・ハヤブサ」役には、ケイン・コスギ。「ハヤテ」役には、コリン・チョウ。

    "You're Invited."
    "DOA(DEAD OR ALIVE)"と称される、招待選手のみが参加可能な格闘トーナメントが存在する。開催の目的は、世界最強の戦士の決定。賞金は1,000万ドル。国籍は不問。主催者は「ドノヴァン」という名の謎めく科学者だった。女子プロレスラーの「ティナ」、女泥棒の「クリスティー」ら、招待選手たちが東シナ海の孤島ドアテクアイランドに結集。武器は一切使用してはならない。ブレスレットに対戦相手が表示された瞬間から、時も場所も問わずにゲームが始まる。招待選手の中に、行方不明となった兄を捜す目的で国を離れた、忍びの国の王女「かすみ」と、彼女の側近「ハヤブサ」の姿があった。そして彼らに忍び寄る刺客の影もまた…。


      ゲームソフトメーカーであるテクモより販売され、世界的にヒットした人気格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE」を、「トランスポーター」のコリー・ユンが実写化した。製作には、これもまたゲームをベースに映画化された"バイオハザード"シリーズや、「エイリアン VS. プレデター」を手掛けた、ポール・W・S・アンダーソンも名を連ねている。

      …とはいえ、本作のモチーフがゲームにあることを知らなかったために、何だか歪な日本の描写から始まるプロローグを見せられて、その後の展開は全く予期できなかった。"DOA"という文字が躍り出し、ようやく作品の主旨を理解する。結局は、徹底して格闘シーンが続く、純粋なアクション作品であった。容姿端麗な美女たちのサービス・カットが多く、お色気も売りの内なのであろう。「DEAD OR ALIVE」というゲームを知らぬため、本作がファンの期待に応えているか否かは判断しかねるところだが、配役は目に見て楽しく個性的であった。格闘シーンのアクションや殺陣などに斬新さは発見できなかったが、客観視で楽しめるほどには作り込まれている。

      ストーリーもきわめて易しい。"DOA"システムに秘められた陰謀を女性戦士たちが暴き出していく様子は、まるで"チャーリーズ・エンジェル"シリーズのようである。戦士対する悪、というシンプルな構図を一貫しているところをみると、やはり作品の見所はアクションということか。しかしながら、詳細への言及を避けて物語が描かれているために、節々でみえる綻びにもどかしさを感じてしまう。"DOA"に招待された選手たちの中で、唯一、「かすみ」と「ハヤブサ」にまつわるエピソードが展開をみていくのであるが、肝心の本編が大味に描かれているために、伏線としての機能も十分に果たしていない。ストーリーへの突っ込みは早々に諦めたほうが楽である。

      爽快な作品を気軽に観賞したい、というニーズには応えてくれる作品だろう。本作の性格も然ることながら、90分弱という短尺も魅力的だ。アクション、セクシーといった映画要素をスピード感に乗せて楽しむことはできる。過度な期待はお勧めできないが、そうでないのなら、とりあえず観て損する要素は少ないだろう。まさに娯楽を一直線に直走る作品であった。

    ● 製作代表 : Constantin Film Produktion
    ● 日本配給 : United International Pictures
    ● 世界公開 : 2006年09月07日 - オーストラリア/ニュージーランド
    ● 日本公開 : 2007年02月10日
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    by movis | 2008-05-17 00:32 | アクション
    ヒットマン / HITMAN
    ● ヒットマン / HITMAN [アメリカ / 2007年 / PG-12]

    b0055200_4151559.jpg同タイトルの"ステルス"ゲームの実写化に新鋭監督ザヴィエ・ジャンが挑む。ゲームを知らないために、ディテールが把握しづらかった。だが、迫力あるアクション、スピーディな展開、スタイリッシュな映像が魅力で、かつ手ごろな観賞が可能な作品である。



    監督は、ザヴィエ・ジャン。「エージェント"47"」役には、「ダイ・ハード4.0」のティモシー・オリファント。「ニカ・ボローニナ」役には、オルガ・キュリレンコ。「マイク・ホイッティア」役には、「ディープ・インパクト」のダグレイ・スコット。「ユーリ・マルコフ」役には、「ホステージ」のロバート・ネッパー。「ミカイル・ベリコフ」役には、ウルリク・トムセン。

    "彼女の涙が 彼の閉ざされた心を開く"
    手段は選ばず、着実に標的を始末していく。「エージェント"47"」は、クライアントの要求に応えるため、身寄りのない子供たちを暗殺者として訓練する組織の一員であり、彼の才能は他を圧倒した。次なる標的は、ロシアの大統領「ミカイル・ベリコフ」である。クライアントの要求が早まり、計画は前倒しとなった。リスクが高い局面での任務であったが、「エージェント"47"」の放った弾丸は、「ベリコフ」の頭を貫く。彼の仕事は完璧だった。しかし、組織から送られてきた報告は耳を疑うものであった。射殺したはずの「ベリコフ」の生存、そして彼の犯行を目撃した者の存在…。


      イギリスのゲームソフト・メーカーであるアイドスが販売する、同タイトル・ゲームの映像化作品。日本国内向けのゲームではコナミの"メタルギア"シリーズが代表であるように、潜入や隠密行動など、いかに敵を避けて目的を達成できるかが主旨となる"ステルス"というジャンルに挙げられるゲームである。これまでにシリーズ4作品が発売され、PCやPlayStation2やXboxなどのプラットフォームに対応している。

      一応に、作品中でもベースがゲームにある旨の前書きがあるが、それがどういったゲーム、ストーリーであるのかという前提知識がなくとも楽しめる手堅いアクション作品であった。迫力のあるアクション・シーンと「エージェント"47"」にまつわる陰謀を含みながら、スピーディかつテンポよく展開していく。「ボーン・アイデンティティー」を初作とする"ジェイソン・ボーン"シリーズにも似て、主人公の他を圧倒とする強さと頼もしさが魅力である。東欧が舞台であるものの、近未来を感じるようなファジーな世界観が醸成されていて、映像はスタイリッシュだ。フランス人監督、ザヴィエ・ジャンの名前は本作で初めて耳にしたのであるが、新鋭というならば評価されて然るべき出来であると思う。

      ゲーム発の映像作品といえば、本作と同じくアイドス社が制作した「トゥームレイダー」やカプコン社の「バイオハザード」などが真っ先に蘇るが、ゲームを楽しんだ者とそうでない者では、観賞前の心構えには大きく差があるに違いない。ゲームよりコアなストーリーを期待してガッカリという状況も少なくないだろうが、両作品はテーマと世界観が明確、独特であるので、少なくともこの2大要素だけを映像に移植すれば、ゲームを知らない者にも受け入れられる寛容さを持つことができた。

      ところが、本作が難しいのは、ゲームがユニークでセンセーショナルであっても、映画としては、前述"ジェイソン・ボーン"シリーズなどのように、雰囲気やモチーフが似た作品が多いという点にある。ここで、ゲームならではの突出したテーマや世界観が発揮されれば良かったが、アイデア自体も特別新しいものではなかった。おそらく、本作はゲームのプレイヤーも、そうでない者も、両方を楽しませようとしている。しかしながら、説明臭さを排除し、作品の説得を映像や出演者の演技に頼ってしまったがために、ゲームを知らない者にはディテールが分かりにくい。続編の有無は別にしても、本作だけに限れば釈然とせず、納得しきれないというのが本音である。

      そうとは言え、この手の作品には相性が良さそうなヴィン・ディーゼルが製作総指揮に回っていたり、2008年公開の"007"シリーズ作品でボンド・ガールに抜擢されたオルガ・キュリレンコが主演女優を果たしていたり、と話題性に飛んだ出演者が豊富である。アクションシーンの迫力もなかなかであるし、上映時間もコンパクトであるので、手ごろな観賞が可能な作品だ。

    ● 製作代表 : Twentieth Century-Fox Film Corporation
    ● 日本配給 : 20th Century Fox
    ● 世界公開 : 2007年11月21日 - アメリカ/エジプト/カナダ/フィリピン/プエルトリコ
    ● 日本公開 : 2008年04月12日
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    by movis | 2008-04-26 04:21 | アクション
    ボーン・アルティメイタム / The Bourne Ultimatum
    ● ボーン・アルティメイタム / The Bourne Ultimatum [アメリカ / 2007年]

    b0055200_21464846.jpgこれは最高だ!アクション映画史上、至極の作品、とは言いすぎだろうか?少なくとも、私はそれくらい強い衝撃を受けた。"ジェイソン・ボーン"シリーズの画竜点睛にふさわしい、ポール・グリーングラスの珠玉作。またひとつ、確固たるブランドが生まれた。



    監督は、ポール・グリーングラス。製作総指揮に、ダグ・リーマン。原作は、ロバート・ラドラムの『最後の暗殺者』。「ジェイソン・ボーン」役には、マット・デイモン。「ニッキー・パーソンズ」役には、ジュリア・スタイルズ。「パメラ・ランディ」役には、ジョーン・アレン。「ノア・ヴォーゼン」役には、「グッドナイト & グッドラック」「L.A.コンフィデンシャル」のデヴィッド・ストラザーン。「エズラ・クレイマー」役には、「羊たちの沈黙」「バックドラフト」のスコット・グレン。

    "Remember everything. Forgive nothing."
    身も心も凍て付くモスクワの地。いくつもの足音と獲物を求める細い光筋。逃げることすら許されないことを知った「ボーン」は、決意を闇に包み隠した。度重なる「ボーン」抹殺の失敗に、CIA上層部は業を煮やした。それは苛立ち以上に恐怖でもある。彼らは「ボーン」を諦めなかった。その折、イギリスの"ガーディアン誌"が「ボーン」と彼を取り巻く陰謀の気配をほのめかす。CIA対テロ極秘調査局長の「ノア・ヴォーゼン」は、誌の記者「サイモン・ロス」への接近を命じる。彼らにとっては"危機"だったが、それは「ボーン」にとって貴重な"手掛かり"であった…。


    ボーン・アイデンティティー」に端をなす"ジェイソン・ボーン"三部の完結作は、画竜点睛にふさわしい傑作であった。

    ロンドン、マドリッド、タンジールと舞台を変えて、「ボーン」と CIA の死闘が激化していくわけであるが、単にアクションのスピード感だけでなく、各国の情緒ある地理・風景までもを最大限に利用したことで、これまでの作品以上に逼迫感、緊張感が生まれた。特別、タンジールでのアクション・シーンは、体験型の、サバイバル・ゲームのような様相を呈している。スタッフ・ロールで流れゆくスタントマンの人数の多さにも驚愕である。製作陣の才気には、ただただ畏怖の念を抱くばかりだ。

    三部作各々を独立させず、それぞれの"印象"を上手く伏線として活かした。「マリー」や「ニッキー」といったキャラクターに始まり、「ボーン・スプレマシー」の終盤に至るまで、あまりにさり気なく見せたものに重大な意味を持たせ、それを今作で解く。丁寧に物語をつむぐが、明確な答えを与えず、放りなげたようにも感じるエピローグも、ポール・グリーングラスの意図だろうか。三作に渡ってタイアップされた「MOBY」の"Extreme Way"が相まって、これまた憎いほど印象的であった。

    三部が出揃ったところで、"ジェイソン・ボーン"というブランドが確立したように思う。もう、このブランドに続きがない。寂しくもあるが、それでいい。なぜならこれは、巨匠の遺産であるからだ。

    ● 関連作品 in the MOVIS

    ボーン・アイデンティティー [2003年]
    ボーン・スプレマシー [2005年]

    ● 製作 : Universal Pictures
    ● 配給 : 東宝東和
    ● 公開 : 2007年 (アメリカ)
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    by movis | 2007-12-11 00:09 | アクション
    ボーン・スプレマシー / The Bourne Supremacy
    ● ボーン・スプレマシー / The Bourne Supremacy [アメリカ / 2005年]

    b0055200_18481070.jpg前作は単なる序曲に過ぎなかったのか。評価基準となる初作が飛ぶと、2作目は難しい。加えて、ラドラムという支柱を失った。しかし、不安要素を見事に払拭した。「ボーン」の個性を最大限に魅せる。ポール・グリーングラスの味はこういう作品でも活きるようで…。



    監督は、「ブラディ・サンデー」「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス。製作総指揮には、前作監督のダグ・リーマン。原作は、ロバート・ラドラムの『殺戮のオデッセイ』。「ジェイソン・ボーン」役には、マット・デイモン。「パメラ・ランディ」役には、「フェイス/オフ」のジョーン・アレン。「ウォード・アボット」役には、ブライアン・コックス。「ニッキー・パーソンズ」役には、「恋のからさわぎ」のジュリア・スタイルズ。「マリー・エレナ・クルーツ」役には、フランカ・ポテンテ。「キリル」役には、「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のカール・アーバン。

    "They should have left him alone."
    「ジェイソン・ボーン」が自身の一切を失ってから2年。インド、ゴア。「マリー」との新しい人生を送る「ボーン」だが、失ったはずの記憶が断片的に蘇り、彼の苦悶は続く。砂浜をランニングする「ボーン」は、不審な白人男性を目撃。杞憂だと諭す「マリー」には分からない"確信"を得た「ボーン」は、車を橋に向けるとアクセルを床まで踏みつけた。時を同じくして、CIAベルリン支局の「パメラ・ランディ」は、内部の公金横領事件を追っている。捜査官と情報屋の接触を本部から見届けていたが、何者かの現場襲撃を受け、報酬と関連資料を奪われてしまう。採取された指紋は「ジェイソン・ボーン」のデータと一致して…。


    ボーン・アイデンティティー」で、製作総指揮に名を連ねた原作著者ロバート・ラドラムは、その完成を待たずに亡くなった。不可欠なブレインを失った今作には、前作の"好評"というプレッシャーもあったに違いない。しかし、新たに名を連ねたポール・グリーングラスが窮地を救った一因とも言えるのではないか。観賞者に「体験」を与えるような彼の客観的な作風は、派手なアクション・シーンに更なる加速感を与え、息つく間すら与えてくれない。そして、非常に頭脳的であった。

    二転、三転と巡りゆく同時進行の出来事が交錯する序盤は、正直に混乱を招く。情報は丁寧に、しかし端的に与えてくれるので、特別集中せずともストーリーは理解できる。スピーディな展開は、この作品の魅力であって、不満ではなかった。

    前作にも増して「ボーン」の暴れっ振りが派手になるには、序盤のストーリーに原因がある。初めて観賞した際には、淡々としている「ボーン」にもっと人間味がみたかった、と思ったものだが、ゆっくりと作品を振り返ってみれば、マット・デイモンのさりげない演技のなかに深い哀愁が込められていたのだと気付く。これは非常に悲しいストーリーだ。

    ● 関連作品 in the MOVIS

    ボーン・アイデンティティー [2003年]
    ボーン・アルティメイタム [2007年]

    ● 製作 : Universal Pictures
    ● 配給 : UIP
    ● 公開 : 2004年 (アメリカ / カナダ)
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    by movis | 2007-12-09 22:34 | アクション
    ボーン・アイデンティティー / The Bourne Identity
    ● ボーン・アイデンティティー / The Bourne Identity [アメリカ / 2003年]

    b0055200_1493029.jpg「マット・デイモンが本格アクション?」という不安は単なる杞憂にすぎなかった。ヒントなく「ジェイソン・ボーン」の"自分探し"に付き合うわけだが、スピーディな展開と、節々に敷かれたアクションシーンによって、ストレスなく見通せる。スパイ・アクション作品としても手堅い。



    監督は、「Mr. & Mrs. スミス」のダグ・リーマン。製作総指揮には、"バック・トゥ・ザ・フューチャー" 、"インディ・ジョーンズ" シリーズのフランク・マーシャルと、作品の原作『暗殺者』を執筆したロバート・ラドラム。「ジェイソン・ボーン」役には、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」「プライベート・ライアン」のマット・デイモン。「マリー・エレナ・クルーツ」役には、「ブロウ」のフランカ・ポテンテ。「アレキサンダー(テッド)・コンクリン」役には、「パトリオット」のクリス・クーパー。「ウォード・アボット」役には、「ゾディアック」のブライアン・コックス。「教授」役には、「ゴスフォード・パーク」のクライヴ・オーウェン。「ニクワナ・ウォンボシ」役には、アドウェール・アキノエ=アグバエ。

    "He was the perfect weapon until he became the target."
    嵐の地中海を航行する一隻の漁船、カードに興じる漁師たちの喧騒が焦燥に変わる。甲板にでた1人の漁師が、荒波に漂う男を発見したのだった。医療に覚えのある漁師は、彼の身体に二箇所の銃創と、臀部にスイス銀行の名と口座番号が照射できるレーザーライトが埋め込まれていることに気付く。疑念を抱く漁師の横で、男は目を覚まし、彼に掴みかかった。"自分がなぜそこにいるのか、自分は何者なのか"、男は何ひとつ覚えていないのだった…。


    「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」では天才青年役、"オーシャンズ" シリーズでは頼りないスリ師役など、多岐に渡る人物を演じてきたマット・デイモン、初のアクション作品。華麗な殺陣や銃火器の扱い方などには、努力の跡も伺え、彼の意外性を知る。「ジェイソン・ボーン」の過去と、それを取り巻く裏事情の探求を本筋に、サスペンスとしても手堅く機能している。暗示めいた「教授」との哀愁漂う対峙が、個人的にはお気に入り。

    ただ、作品としての主張がやや弱かった。次々と襲い掛かってくる刺客との乱闘シーンや、カー・チェイスなど、節々で展開するアクションシーンはどれも圧巻であるし、グッと抑えた作品のトーンは、素直に格好良いと思うのだが、「ここを観てくれ!」というシーンに欠けるために、どうしても作品の印象が断片的にしか蘇らない。

    アクション作品としてオーソドックスの域を出ないが、ディテールへのこだわりや、スピーディかつ濃厚なストーリーの展開によって、ストレスなく見通せる点で満足。質は高い。

    ● 関連作品 in the MOVIS

    狙撃者/ボーン・アイデンティティ [TV / 1988年]
    ボーン・スプレマシー [2005年]
    ボーン・アルティメイタム [2007年]

    ● 製作 : Universal Pictures
    ● 配給 : UIP
    ● 公開 : 2002年 (アメリカ)
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    by movis | 2007-12-09 16:52 | アクション