Top
MOVIS
one for all, all for one
Will Be Next to ...
  • LIE TO ME 嘘の瞬間 1st season
  • LIE TO ME 嘘の瞬間 2nd season
  • アマルフィ 女神の報酬
  • ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ 1st season
  • ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ 2nd season
  • インセプション
  • 最近のエントリ
    検索
    カテゴリ
    タグ
    タイトル別カテゴリ
    ■ 音順カテゴリ


    ■ 特集
    映画で音楽を聴く

    ■ 公開年度別カテゴリ

    sorry...
    restorin' soon ...
    最新のトラックバック
    ワンピースのこのセリフに..
    from 脳挫傷による見えない障害と闘..
    252生存者あり(テレビ..
    from 単館系
    Blu-ray バックド..
    from VAIOちゃんのよもやまブログ
    FRINGE シーズン1
    from piece of life ..
    コラテラル(55点)評価:△
    from 映画批評OX
    『ある日どこかで』観てほしい
    from 映画のブログ
    ps3TERMINATO..
    from 家電逸品
    アルマゲドン
    from Addict allcine..
    ターミネーター2
    from 映検つながるブログ
    バンテージ・ポイント
    from 映画、言いたい放題!
    救命病棟24時
    from 救命病棟24時
    ハッピーフライト
    from ピースのAMEBLO CA..
    ハッピーフライト
    from 映画、言いたい放題!
    バッファロー'66
    from Addict allcine..
    『ジャンパー』を観たぞ〜!
    from おきらく楽天 映画生活
    ジャンパー(感想120作..
    from 別館ヒガシ日記
    スパイダーウィックの謎
    from 映画、言いたい放題!
    真夏のオリオン
    from Diarydiary!
    真夏のオリオン
    from 橋本甜歌 前略 画像
    グラン・トリノ
    from Diarydiary!
    最新のコメント
    > ムーさん なか..
    by movis at 03:46
    私も、そのブログの読みま..
    by mnstr_movie at 20:47
    > ムーさん ども..
    by movis at 14:32
    どうもどうも!山形の遊び..
    by mnstr_movie at 12:57
    > 台湾人さま は..
    by movis at 00:09
    リチャード・チェンバレン..
    by 台湾人 at 00:16
    > 鍵コメントさま ..
    by movis at 03:42
    > samurai-ky..
    by movis at 01:23
    「眼下の敵」を筆頭に"潜..
    by samurai-kyousuke at 09:34
    > Jimさん は..
    by movis at 12:19
    一年ほど前に飛行機の中で..
    by Jim at 22:51
    > ならぢゅん さん ..
    by movis at 06:39
    Youth-Kさま、トラ..
    by ならぢゅん at 12:06
    > samurai-ky..
    by movis at 02:02
    基本的には娯楽作品が好き..
    by samurai-kyousuke at 23:08
    > samurai-ky..
    by movis at 15:52
    ロイ・バッデイ(ルトガー..
    by samurai-kyousuke at 01:03
    > samurai-ky..
    by movis at 23:33
    さすがにフランク・ダラボ..
    by samurai-kyousuke at 20:30
    > samurai-ky..
    by movis at 00:14
    フォロー中のブログ
    その他のジャンル
    ファン
    記事ランキング
    ブログジャンル
    画像一覧
    リンク
    カテゴリ:コメディ( 8 )
    ダージリン急行 / The Darjeeling Limited
    ● ダージリン急行 / The Darjeeling Limited [アメリカ / 2007年]

    b0055200_1693019.jpg家族の絆をテーマに、気持ちが擦れ違った3人の男兄弟がインドを旅するヒューマン・コメディ。彼らの珍道中の様子は果てなくゆるい。シリアスな展開もありながら、そっと心を洗ってくれるような温かさもある。風変わりだが、どこか憎めない不思議な作品であった。
     


    監督は、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のウェス・アンダーソン。「フランシス・ホイットマン」役には、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「アルマゲドン」のオーウェン・ウィルソン。「ピーター・ホイットマン」役には、「レストラン」「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ。「ジャック・ホイットマン」役には、「天才マックスの世界」「ハッカビーズ」のジェイソン・シュワルツマン。「パトリシア・ホイットマン」役には、「女と男の名誉」のアンジェリカ・ヒューストン。「リタ」役には、アマラ・カラン。「アリス」役には、カミーラ・ラザフォード。「ブレンダン」役には、ウォレス・ウォロダースキー。ワリス・アルワリア、イルファン・カーン、バーベット・シュローダー、ナタリー・ポートマン、ビル・マーレイらの出演も。

    "あした、僕たちはどこにいるんだろう..."
    インド北西部を走る"ダージリン急行"が駅のホームを離れて速度を上げる。これに乗り遅れんとホームを駆ける「ビジネルマン」。さらに彼の後を追う「ピーター」。呆然と列車を見送る「ビジネスマン」を横目に、「ピーター」は何とかキャビンに転がり込んだ。「ピーター」を出迎えたのは、「ホイットマン」3兄弟の末っ子「ジャック」だった。3兄弟は父親の死をきっかけに絶交状態であったが、長男「フランシス」が兄弟の絆をとりもどすため、こうしてインドの地に弟たちを呼び出したのだった。彼らの日常は順風満帆とは言いがたい。忠実な助手「ブレンダン」を連れている長男「フランシス」はバイク事故で重傷を負い、奇跡の生還を果たすものの頭に巻かれた包帯が痛々しい。父の遺産を独り占めするな、と「フランシス」から詰め寄られている次男「ピーター」は、妊娠7ヶ月半の妻がいるものの価値観の違いから離婚を考え始めている。自らの家族をネタにした『ルフトヴァッフェ修理工場』という小説を書き上げた、作家の三男「ジャック」は失恋したばかりだ。兄弟の絆を取り戻す、という目的がある旅行であるにも関わらず、1年の期間を空けての再会は穏やかであるわけもなく…。


      活躍が期待される若手監督ウェス・アンダーソンは、「フランシス」役として本作にも出演しているオーウェン・ウィルソンと関係が深い。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」では共に2001年第74回アカデミー賞の脚本賞ノミネートを受けている。本作は、オーウェン・ウィルソンに加え、「天才マックスの世界」でウェスと仕事を共にしたジェイソン・シュワルツマンと、「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディを迎え、インドの地を舞台にした男三兄弟の珍奇な旅が描かれている。どこかズレていて、果てしなくゆるい。取り留めもないが、それが癖になりそうな作品であった。

      何よりもまず色彩とアイテムの可愛らしさに目を奪われる。インドという舞台を、多少は偏ったデザインで描いているのだろうけれども、赤、橙、黄色などの暖色で彩って、エキゾチックで解放的に魅せている。これはミレーナ・カノネロら著名な美術クリエイターの成せる業。「ホイットマン」3兄弟の旅を眺めながら、自身の旅情をそそられるようであった。そして本作でもっとも印象的なアイテムが、マーク・ジェイコブスが直々にデザインしたヴィトンのスーツケース。「ホイットマン」3兄弟が両手いっぱいに抱えたスーツケースには何が詰まっているのか。ウェスが本作で描きたいメッセージのひとつが、このアイテムに隠されている。
      
      兄弟のはぐれた絆を取り戻す、という名目のインド旅行には、生き別れた彼らの母親に会うという目的も潜んでいる。3人の男のゆるい珍道中に終始するかと思いきや、意外にもシリアスな展開が待っている。ウェスのこれまでの作品でも観られたような"家族の大切さ"が語られるわけだが、どうも彼の作品の語り口はシャイなのか素直じゃないのか、不器用さを感じ得る。それはまさに「ホイットマン」3兄弟の気持ちの通い合いの様子そのままで、でもどこかいじらしく憎めないのだ。その3兄弟を演じる、オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマンという面々は兄弟という設定が無謀とも思えるキャスティングだが、これもなかなか味わい深い。それぞれが異なる心と強い個性を持つ男たちが、何をキッカケに、どういった過程で絆を取り戻していくのか。珍道中の終わりは、独特のカタルシスを以って描かれる。
      
      ウェスの音楽の選び方もセンスが光る。「Peter Sarstedt」、「The Kinks」、「The Rolling Stones」らの楽曲を巧みに使いながら、ロードムービーとしての本作全体を盛り上げていく。そういった意味では、本作をBGMの代わりに観賞するのもオススメ。家族というテーマがあり、シリアスな展開があるにしても、やはり「ホイットマン」3兄弟の珍道中はゆるい。彼らの絆に涙を誘われても良し、インドの情緒に魅了されても良し。癖があって風変わりだが、そっと心を洗ってくれるようなヒーリングを備えた、性格の面白い作品だ。
     
    ● 関連作品 ※レビュー対象外
    ホテル・シュヴァリエ [2007年]
     → 「ダージリン急行」本編上映前のプロローグ作品。
     
    ● 製作代表 : Fox Searchlight Pictures
    ● 日本配給 : 20th Century Fox
    ● 世界公開 : 2007年09月29日 - カナダ
    ● 日本公開 : 2008年03月08日
    [PR]
    by movis | 2009-06-21 16:17 | コメディ
    マンマ・ミーア! / Mamma Mia!
    ● マンマ・ミーア! / Mamma Mia! [イギリス / アメリカ / 2008年]

    b0055200_243481.jpg同名人気ミュージカルの映像化。本作の制作陣は舞台版成功の仕掛け人たちが名を連ね、「ABBA」の名曲を美しい映像の中に楽しく散りばめた。メリル・ストリープのはしゃぎ振りなど、作品にはたくさんの見所があるが、ストーリーに癖がある。映像と音楽に身を委ねるが吉。



    監督は、フィリダ・ロイド。「ドナ・シェリダン」役には、「ディア・ハンター」「マディソン郡の橋」のメリル・ストリープ。「ソフィ・シェリダン」役には、「ミーン・ガールズ」のアマンダ・セイフライド。「ロージー」役には、"ハリー・ポッター"シリーズのジュリー・ウォルターズ。「ターニャ」役には、「シカゴ」のクリスティーン・バランスキー。「サム・カーマイケル」役には、"007"シリーズのピアース・ブロスナン。「ハリー・ブライト」役には、「ブリジット・ジョーンズの日記」のコリン・ファース。「ビル・アンダーソン」役には、「レッド・オクトーバーを追え!」のステラン・スカルスガルド。「スカイ」役には、ドミニク・クーパー。

    "Take a trip down the aisle you'll never forget"
    エーゲ海に浮かぶギリシャの美しいリゾート地、カロカイリ島。「ソフィ」は、この島でホテル"Villa Donna"を経営する「ドナ」のひとり娘であり、婚約者「スカイ」との結婚を控えた活発な女の子だ。しかし、彼女は母親「ドナ」と2人で生きてきたために、自分の父親が誰だか分からないという憂鬱があった。日々『パパと一緒にヴァージン・ロードを歩きたい!』とい夢を募らせてきたのだ。そんな折、彼女は若き日の「ドナ」の日記を見つける。20年前の「ドナ」の恋の相手に挙げられた男性は「サム」、「ハリー」、「ビル」の3人。一目逢えば、きっと誰が父親だかピンと来るはず。そう思った「ソフィ」は、「ドナ」に内緒で彼らに結婚式の招待状を送ってしまったのであった…。


      世界10都市で公演されている人気同名ミュージカルを、イギリスで活躍する演劇、ミュージカル、オペラの演出家のフィリダ・ロイドが映画化した。ポップなサウンドで世界中に親しまれてきた「ABBA」のヒット曲で構成され、公演の為に楽曲を書き下ろすのではなく、既存の楽曲を使用する"ジュークボックス・ミュージカル"と呼ばれるスタイルを確立した作品でもある。本作は、「ABBA」のヒット曲24曲をフューチャーし、エーゲ海の美しいリゾート地で「ソフィ」と「ドナ」を中心に巻き起こる恋騒動を、おもしろおかしく描く。

      フィリダ・ロイドや脚本家のキャサリン・ジョンソンは、同名舞台ミュージカルを成功させた要員でもある。プロダクション・ノートを読む限り、プロデューサのジョディ・クレーマーが持つ舞台版「マンマ・ミーア!」へのこだわりは強い。フィリダ・ロイドやキャサリン・ジョンソンなど、舞台版の仕掛け人を起用を以っての映画化に合意したようで、彼女たちにとっては本作が映画演出デビュー作となった。フィルム・ロケーションはギリシャを中心に行われ、光を反射する砂浜や優雅な夕焼けなどの自然美があり、キャラクターの衣装や小道具にも華美がある。フィリダはカメラワークにも探究心を見せたようだが、さすがは礼賛されたる演出家らしく、舞台からスクリーンに活躍の場を移しても、映像の美しさ、華やかさは文句のつけようがなかった。

      こうした映像美や誰もが耳にしたことがあろう「ABBA」の名曲が次々に登場する様も本作の大きな見所だが、個人的な心象に強いインパクトを残したのは「ドナ・シェリダン」を演じる、メリル・ストリープのはしゃぎ振りだった。1949年生まれの彼女にとって、1970年代から1980年代にかけて活躍した「ABBA」の存在は青春の真っ只中にあったのか、「ギャラなんていらない」という冗談を口にするほど、現場ではノリノリであったという。リハーサルは歌唱とダンスを併せて3週間という短い期間で行われたようだが、キビキビとした動きと瑞々しい表情を観れば、彼女の年齢を疑わずにはいられなかった。映像を通じて、楽しさや気分の高揚を煽ってくるのは、メリル・ストリープの演技に限らないが、総じて日頃の憂鬱や悩みを『どうでもいい』と思わせるような解放感が本作に帯びているのは間違いがなく、"Thank You for the Music"よろしく、感情をコントロールする音楽の影響力に改めて気付かされた。

      ところで、物語のストーリーという観点から本作を眺めてみると…。画竜点睛に欠くと言えば痛言かもしれないが、決してスマートなものではない。「ソフィ」が3人もいる父親候補を結婚式に呼ぶ、というプロローグにも予感はあるのだが、プロット自体に出口がなく、そこを大目に見たとしても、文字通りのバカ騒ぎで収束してしまう。本作の観賞において、ストーリーの持つ癖が気になってしまうと、一気に距離を開けられてしまうだろう。兎にも角にも、エネルギッシュな映像や音楽の流れに身を委ねてしまうべき。思わず身体を動かしてみたいという衝動に駆られたなら、本作の魅力を堪能することができるだろう。

    ● 製作代表 : Universal Pictures
    ● 日本配給 : 東宝東和
    ● 世界公開 : 2008年06月30日 - イギリス(ロンドン/プレミア)
    ● 日本公開 : 2009年01月30日
    [PR]
    by movis | 2009-02-23 02:50 | コメディ
    ベガスの恋に勝つルール / What Happens in Vegas
    ● ベガスの恋に勝つルール / What Happens in Vegas [アメリカ / 2008年]

    b0055200_323110.jpgハチャメチャな出来事がきっかけで、男女が恋に落ちていく。アメリカのラブ・コメディの王道を行く作品であるが、"コメディ"として成功してしまった。楽しいのだが、肝心の恋愛模様に、曖昧模糊とした歯がゆい印象を禁じえない。上品なロマンスを期待すると…。



    監督は、トム・ヴォーン。「ジョイ・マクナリー」役には、「ホリデイ」のキャメロン・ディアス。「ジャック・フラー」役には、「バタフライ・エフェクト」のアシュトン・カッチャー。「スティーヴ・"ヘイター"・ハーダー」役には、ロブ・コードリー。「ティッパー」役には、レイク・ベル。「ジャック・フラー・ジュニア」役には、トリート・ウィリアムズ。「R.D.フーパー」役には、デニス・ミラー。

    "Get Lucky."
    アメリカ、ニューヨーク。ウォール街のとある証券会社の注目株「ジョイ」は、フィアンセに一途の愛を注いできた。しかし、何事も計画立てて行動する、その完璧主義が災いし、『リラックスできない』という理由でフラれてしまうのであった。父親が経営する家具工場に勤務する「ジャック」は、あまりに怠惰がすぎたため、解雇を告げられてしまう。半ば自棄に陥った「ジャック」は、親友の弁護士「スティーヴ」を伴って、ラスベガスを訪れる。ホテルのダブル・ブッキングという不運が続くが、これがきっかけで、「ジョイ」と「ティッパー」に出会った。不幸自慢に意気投合した「ジョイ」と「ジャック」は、酒の勢いに任せて結婚してしまう。翌日、酔いが醒めて、事の重大さに気付いた2人が、まさにケンカ別れとなりそうな矢先であった。「ジャック」が意地悪く「ジョイ」の25セント硬貨をスロットに投げ入れると、ジャックポットが300万ドルをもたらしたのであった…。


      ヒットメーカーのキャメロン・ディアスと、大作には恵まれぬがアウトローな雰囲気に人気が高いアシュトン・カッチャーのラブ・コメディである。監督トム・ヴォーンは、これまでテレビ映画を多く手掛けてきた。しかし、本作だけでは、劇場映画監督としてのトム・ヴォーンは評価しがたい。

      例えば、キャメロン・ディアスの「ホリデイ」を挙げて、筋道の通らぬハチャメチャなストーリーの中に純愛を見せるのが、アメリカ産ラブ・コメディの定番だとするならば、本作もその性格は同じである。マネキンに恋をしてみたり、しがない男が大物女優と出会ってしまったりと、その純愛を見せるまでのアイデアがひとつラブ・コメディ作品の決め手になってくる、という意味では、本作が300万ドルという純愛とは相対した、現実的な動機を得ているのは面白い。見所はまさに、この動機を基とした「ジョイ」と「ジャック」の駆け引きである。

      300万ドルの行方は、「ジョイ」と「ジャック」の仮面夫婦生活の成否に委ねられ、折半では飽き足らず、互いはあの手この手で全額をせしめようとする。決して誉めることができない、強烈なアメリカン・ジョークが飛び交いながらも、コメディアンと化したキャメロン・ディアスとアシュトン・カッチャーの泥臭い演技は最高に魅力的であった。思わず、噴き出してしまうようなシーンが満載で楽しいのだが、コメディとして成功してしまっている点が残念である。

      つまり、恋愛の描写に説得力が欠ける。一見、納得してしまいそうな本作の恋愛模様であるが、それは「ユー・ガット・メール」のように、"戦略"上の付き合いを続けるうちに、相手の良さが分かり、惹かれあっていく、という暗黙の了解があるからだろう。先に挙げてきたラブ・コメディの代表格が大いに好評であったのは、観賞者は成立したカップルの相性が完璧だと思えるからだ。男性は男優の気持ちがわかり、女性には女優の気持ちがわかる。普遍的な恋愛を描くというのも、なかなか難しいだろうが、本作にはそうした絶対的な相手の魅力がぼんやりとしているのである。コメディが独り勝ってしまい、ロマンスが曖昧模糊としている。エピローグが白々しく、何ともいえぬ違和感を覚えてしまった。

      上品なロマンスを観たい、という欲求には残念ながら応えてくれそうにないが、予定調和を踏み外さない安心感のある作品である。完璧とルーズを貫く「ジョイ」と「ジャック」の破天荒な争いを大いに楽しんでほしい。

    ● 製作代表 : 21 Laps Entertainment
    ● 日本配給 : 20th Century Fox
    ● 世界公開 : 2008年04月22日 - イギリス(ロンドン/プレミア)
    ● 日本公開 : 2008年08月16日
    [PR]
    by movis | 2008-07-26 03:08 | コメディ
    ハンティング・パーティ / THE HUNTING PARTY
    ● ハンティング・パーティ /
        THE HUNTING PARTY [アメリカ / クロアチア / ボスニア・ヘルツェゴビナ / 2007年]

    b0055200_2361188.jpg嘘だろう、と思うような破天荒なストーリーながらも、モチーフは実話にあり。戦争をユーモラスに描きつつ、悲劇や恐怖も表現追求されている。良い意味で、いい加減で胡散くさい作品だ。そうであるから、事実か否かの詮索は諦めて、作品のテンポに呑まれたほうが楽しい。



    監督は、リチャード・シェパード。「サイモン」役には、「プリティ・ブライド」「シカゴ」のリチャード・ギア。「ダック」役には、「クラッシュ」「Ray レイ」のテレンス・ハワード。「ベンジャミン」役には、「卒業の朝」のジェシー・アイゼンバーグ。「マルヤナ」役には、「敬愛なるベートーヴェン」のダイアン・クルーガー。「フォックス」役には、リュボミール・ケレケス。「フランクリン・ハリス」役には、ジェームズ・ブローリン。

    "狙った獲物は《最上級》"
    一流と称される戦場レポータの「サイモン」と、戦場カメラマンの「ダック」は良いコンビだった。恐怖とスリルの味を知り、世界の戦場を回った。そして、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争地帯へと脚を踏み入れる。しかし、現地からの生中継の最中に「サイモン」は突然、感情を剥き出しにし、暴言を吐くという大失態を犯してしまう。これによって「サイモン」は局を解雇され、輝かしい功績と評価は地に堕ちた。一方で、「ダック」の経験は高く認められ、彼は昇進を機に現場を離れた。「サイモン」と「ダック」のコンビは解消されてしまった。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の終結から5年を迎え、記念式典の様子を取材するため、アンカーマンの「フランクリン」は「ダック」と新米局員「ベンジャミン」と共に、サラエボへと降り立ち…。


      2000年、ジャーナリストのスコット・アンダーソンが10月創刊の男性誌「Esquire」に執筆したノンフィクションの経験談『What I Did on My Summer Vacation』が本作のモチーフとなっている。主演にはベテラン俳優リチャード・ギアと、好調テレンス・ハワードが起用され、本作の予告編では「The Clash」の"I Fought the Law"が楽しげな作品を予感させた。

      事実、戦争や戦場をテーマに選んだ作品の大半は遣る瀬のない心象を与えるものの、本作にはユーモアがある。そもそもジャーナリストという視点を採用したところで、こうしたテーマを別角度から見せることに成功している。例えば、恐怖とスリルが彼らをかきたてている、と言われてしまえば、そんな人間はいないとは言い切れず、悲壮感ではなく不思議と高揚感が沸いてきてしまう。何にましても、実話がモチーフになっているという前置きが最強の説得力を持っているわけだが、リチャード・ギアもテレンス・ハワードも無鉄砲なジャーナリストとカメラマンを熱演した。

      独特のスピード感をもって、時には下世話なジョークを含みながら、作品は展開していくわけであるが、戦争の悲劇や恐怖といったリアリティもユニークに描かれている。言葉にすると力不足だが、戦場がいかに無情であるか、ジャーナリストという肩書きがいかに頼りないかを痛感するようなエピソードも盛り込まれている。製作国に、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナが連なっている点も興味深く、ただ単に紛争をエンターテイメントとせず、皮肉を含めながら戦争の死角を突いていくのが本作の大きな特徴ともいえようか。

      ひねくれたカタルシスを残して、エピローグでは丁寧にも本作の種明かしが用意されている。嘘だろうと思うようなエピソードが実話であったり、驚くような裏話があったり、となかなか楽しい演出であった。良い意味でいい加減な作品なのだ。実話がモチーフという根底は覆らないにしても、どこまでが真実でどこからが虚飾なのかの見極めが難しい。したがって、ボスニア紛争の本質は本作からは読み取れない。「サイモン」と「ダック」よろしく、何だか荒々しい作品であるが、事実関係の整理は諦めて、軽快なテンポに巻かれるほうが楽しいに違いない。

    ● 製作代表 : Intermedia
    ● 日本配給 : Avex Entertainment
    ● 世界公開 : 2007年09月03日 - イタリア(第64回ヴェネチア国際映画祭)
    ● 日本公開 : 2008年05月10日
    [PR]
    by movis | 2008-06-14 02:40 | コメディ
    スティング / The Sting
    ● スティング / The Sting [アメリカ / 1974年]

    b0055200_1311068.jpg『古き良き』という言葉は、こういう作品のためにあるのではないか、と思ってしまうコメディ映画の名作。ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンの駆け引きも然ることながら、脇を固める俳優たちの演技も憎いまでに個性的。まるで隙が見当たらない…。



    監督は、「明日に向かって撃て!」「ガープの世界」のジョージ・ロイ・ヒル。「ジョニー・フッカー」役には、「明日に向かって撃て!」「コンドル」のロバート・レッドフォード。「ヘンリー・ゴンドルフ」役には、「明日に向かって撃て!」「タワーリング・インフェルノ」のポール・ニューマン。「ドイル・ロネガン」役には、「わが命つきるとも」「JAWS/ジョーズ」のロバート・ショウ。「ウィリアム・スナイダー」役には、「メル・ブルックスの大脱走」のチャールズ・ダーニング。

    "...all it takes is a little Confidence."
    実に巧妙な手口であった。スリをとめてくれ、と叫ぶ初老の黒人男性は脚に傷を負っていた。スリは捕まるものか、と全力で駆けていた。通りがかりの白人の青年はスリを思いきり突き飛ばした。「モットーラ」は、疑う余地すら与えてもらえなかったのである。「フッカー」と「ルーサー」は笑いがとまらなかった。掴んではいけない金であることを、その時はまだ知らなかったのだから…。


      迫力の映像技術や、芯に轟く音響技術がふんだんに盛り込まれた映画を見慣れてしまっている。クラシカルな作品には先を急がぬ余裕があるが、それが冗長だと感じてしまう。映画に"軽快さ"を求めてしまったがゆえに、こうした作品の観賞にはちょっとした覚悟が必要だったのである。

      この「スティング」という作品は、と言うと、たまたまDVDパッケージのイラストに惹かれて、いわゆる「ジャケ借り」で観賞に至ったわけだが、これが非常に楽しかった。まるでコントのような登場人物のやり取りも然り、騙し騙されの"イカサマ"がテーマパークのアトラクションのように機能しているのである。誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、スコット・ジョプリン作曲、マーヴィン・ハムリッシュ指揮の"THE ENTERTAINER"や"EASY WINNERS"といった楽曲も加わって、ワクワクするようなシーンに事欠かなかった。

      楽しいばかりではない。人間の喜怒哀楽たるものが、すべて表現されていた。感情を二転三転と揺さぶられるような作品には、なかなか巡り合えないものである。さらに驚きは、コメディ、アクション、サスペンス、ドラマと、作品をどのジャンルと捉えるべきかに頭を悩ませる点である。作品を盛り立てるために様々な映画要素が用いられている。だから、おもしろい。その"ごった煮"は絶品であった。緻密で隙のない脚本という名のレシピは、何度推敲されたかも知れぬ。

      折りしも、某航空会社の機内誌の1月号には、映画評論家である森山京子さんによるロバート・レッドフォードのインタビュー記事が掲載されていた。彼の監督としての、インデペンデント作品に対するこだわりが記事の主であり、彼の前衛的な姿勢を読みとることができた。ロバート・レッドフォードの哲学たるもの、この「スティング」も少なからず影響を与えているに違いない。しかし、彼は至極、無邪気であった。これは、ポール・ニューマンやロバート・ショウも同じだ。「フッカー」と「ゴンドルフ」が出会うシーンこそ、個人的な一番のお気に入りなのだが、俳優たちが楽しんで演技をしている様が、目に見て分かるのであった。

      とかく、覚悟の必要はない作品であった。古き良き、という言葉がまさに至言である。おそらく、この味はこの時代の作品でしか味わえぬ。少なくとも「スティング」は、観る人の時代を選ばない、歓待、寛大な性格の作品であった。

    ● 製作 : Zanuck/Brown Productions, Universal Pictures
    ● 配給 : Cinema International Corporation
    ● 公開 : 1973年12月25日 - アメリカ(プレミア)
    [PR]
    by movis | 2008-02-02 13:14 | コメディ
    コーヒー & シガレッツ / COFFEE AND CIGARETTES
    ● コーヒー & シガレッツ / COFFEE AND CIGARETTES [2005年]

    b0055200_2236461.jpg「昼めしはコーヒーとタバコだけか?」
    ブログ開設以降、最もレビューが難しい作品だ。100分に散りばめられた11のストーリー。どの話にも独特の「間」があって、その隙間をコーヒーとタバコが埋める。面白くも退屈で、騒がしくも和やかで。



    監督は、ジム・ジャームッシュ。
    【STRANGE TO MEET YOU / 変な出会い】
    「ロベルト」 ... ロベルト・ベニーニ。
    「スティーヴン」 ... スティーヴン・ライト。

    【TWINS / 双子】
    「双子の良い方」 ... ジョイ・リー
    「双子の悪い方」 ... サンキ・リー
    「ウェイター」 ... スティーヴ・ブシェミ

    【SOMEWHERE IN CALIFORNIA / カリフォルニアのどこかで】
    「イギー」 ... イギー・ポップ
    「トム」 ... トム・ウェイツ

    【THOSE THINGS'LL KILL YA / それは命取り】
    「ジョー」 ... ジョー・リガーノ
    「ヴィニー」 ... ヴィニー・ヴェラ
    「ヴィニーの息子」 ... ヴィニー・ヴェラ・Jr.

    【RENEE / ルネ】
    「ルネ」 ... ルネ・フレンチ
    「ウェイター」 ... E・J・ロドリゲス

    【NO PROBLEM / 問題なし】
    「アレックス」 ... アレックス・デスカス
    「イザック」 ... イザック・ド・バンコレ

    【COUSINS / いとこ同士】
    「ケイト」「シェリー」 ... ケイト・ブランシェット(1人2役)

    【JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL / ジャック メグにテスラコイルを見せる】
    「ジャック」 ... ジャック・ホワイト
    「メグ」 ... メグ・ホワイト
    「厨房の男」 ... サンキ・リー

    【COUSINS? / いとこ同士?】
    「アルフレッド」 ... アルフレッド・モリーナ
    「スティーヴ」 ... スティーヴ・クーガン
    「ケイティ」 ... ケイティ・ハンツ

    【DELIRIUM / 幻覚】
    「GZA」 ... GZA(ウータン・クラン)
    「RZA」 ... RZA(ウータン・クラン)
    「ビル・マーレイ」 ... ビル・マーレイ

    【CHAMPAGNE / シャンパン】
    「ビル」 ... ビル・ライス
    「テイラー」 ... テイラー・ミード



    "A series of vignettes that all have coffee and cigarettes in common."
    1986年、アメリカの人気番組「サタデー・ナイト・クラブ」のコンテンツとして製作された「STRANGE TO MEET YOU / 変な出会い」から端を発する短編作品集。10年以上に渡って、製作されたコーヒーとタバコにまつわる11のストーリー。


    1作品10分に満たない短編集。スタイリッシュな演出と絶妙なカメラ・ワークに魅せられる。全編がモノクロだが、コーヒーとタバコの存在感はバッチリであるし、キャラクターの個性は色鮮やかだ。ちょっとした伏線がストーリーを越えて存在している点にも思わず頬が緩む。

    それぞれのストーリーには、特にヒネリはないし、ドッと笑えるオチが待っているわけではない。退屈で、ウダウダとした展開が続くのだが、なかなかどうして憎めない。微妙な「間」があって、それをコーヒーとタバコが埋める時間。ギクシャクとしている会話も、第三者にとってみれば意地悪い楽しさがこみ上げてくる。

    バー等で、映画が放映されている場面に出くわした経験はあるだろうか?ストーリーも全く分からないし、結末までは見ないのに、ただ流れていく字幕を追うのが楽しかったり、映像をただ眺めているだけが心地良いと思った経験はあるだろうか?まさにそんな場面に相応しい作品ではないだろうか。シーンを見逃すまいと集中力を使えば疲れるし、ストーリーを楽しもうと頭をフル回転してもガッカリするだけだ。

    間接照明。そんな形容が良く似合う作品だと思う。至福の時を堪能あれ。

    ● DVD

    コーヒー & シガレッツ (初回限定生産スペシャル・パッケージ版) (Amazon.co.jp
    [PR]
    by movis | 2006-04-11 00:07 | コメディ
    天使にラブソングを… / SISTER ACT
    ● 天使にラブソングを… / SISTER ACT [1993年]

    b0055200_0245424.jpgRecommendatory Movies for Christmas
    ~クリスマスにオススメしたい映画10作品~

    老若男女、皆さんにオススメ !!

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    主人公の「デロリス」役には、「ゴースト ニューヨークの幻」「カラーパープル」のウーピー・ゴールドバーグ。「ヴィンス」役に扮するは「バッド・デイズ」「U-571」のハーヴェイ・カイテル。修道院長に扮するマギー・スミスは「ハリー・ポッター」シリーズでも活躍中。シスター「パトリック」役にはキャシー・ナジミー。シスター「ロバーツ」役にはウェンディー・マッケナ。

    リノの街にあるクラブで歌う売れないシンガー「デロリス」。ある日、彼女の愛人でもある「ヴィンス」が組織の裏切り者を殺す場面に遭遇してしまい、命を狙われてしまう。警察に相談した彼女はサンフランシスコの修道院に匿われることに。最初は拒絶する「デロリス」だが、あまりに酷い歌を唄う聖歌隊を放っておけずに…。

    個人的に、ウーピー・ゴールドバーグと聞けばこの作品を連想します。まさに彼女をコメディ作品において不動の役者と言わしめた作品でしょう。修道院のシスター達が「デロリス」によって面白い様に影響を受け、変わっていくドタバタコメディ。何度観ても面白いですねー。

    何と言っても、聖歌を融合させたゴスペルのカッコ良さ。テンポが良く、爽快で、観る度に耳に残ります。こんなゴスペルが聞けるなら、是非ミサには脚を運んでみたい !! サントラも要チェックですよ !! 良質の音楽とシスター達の愛くるしさが、まるで気付け薬かの様に観る者全てに元気を与えてくれる作品です。

    ● DVD

    天使にラブ・ソングを… (Amazon.co.jp)
    [PR]
    by movis | 2004-12-21 01:10 | コメディ
    ホーム・アローン / Home Alone
    ● ホーム・アローン / Home Alone [1991年]

    b0055200_22623100.jpgRecommendatory Movies for Christmas
    ~クリスマスにオススメしたい映画10作品~

    子供にオススメ !!

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    監督は、この作品の続編「ホーム・アローン2」を始め「グレムリン」「ミセス・ダウト」、そして「ハリー・ポッター」シリーズ等、コメディからファンタジーまで幅広く手掛けるクリス・コロンバス。「ケビン」役には、当時「ロード・オブ・ザ・リング」主演のイライジャ・ウッドと並び天才子役と称されたマコーレー・カルキン。間抜けな泥棒役「ハリー」「マーブ」役には、それぞれジョー・ペシとダニエル・スターン

    クリスマス休暇を利用してパリに旅行をすることになった「ケビン」の大家族。ところが、ひょんなことが原因で「ケビン」だけが1人残されてしまった。口うるさい両親や兄弟が消え、好き勝手出来ることに喜ぶ「ケビン」。しかし、クリスマス時期の留守を狙い金品を奪う泥棒「ハリー」「マーブ」が「ケビン」の家に目を付けて…。

    言わずと知れたクリスマス映画の定番。大きな家に独り残される「ケビン」と泥棒「ハリー」「マーブ」との間の対峙の様を描いたドタバタコメディ。一方で、クリス・コロンバスらしく心温まる演出を持ってしてエピローグへ。「ケビン」が泥棒を追い返そうと仕掛ける様々なカラクリには、観賞者もまるで忍者屋敷へ迷い込んだかの様に興味をそそられます。ピザの配達人の演出等、様々な伏線も張られており、コメディ映画ながらも隙がなく完成度が高い作品だと思います。

    子供の頃なら誰しも、両親や兄弟の干渉を受けずに家で過ごしてみたい、と思うのではないでしょうか。自分も時間を気にせず外で遊び呆けたり、テレビゲームを制限されずにプレイし続けたいと思ったものです。ですが、最後には家族が居ることの有り難味を諭され、子供の頃の自分はまんまとクリス・コロンバスの意図に乗せられたのでした。

    ● DVD

    ホーム・アローン (Amazon.co.jp)
    [PR]
    by movis | 2004-12-14 22:46 | コメディ