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    カテゴリ:ファンタジー( 5 )
    Dragonball Evolution / Dragonball Evolution
    ● Dragonball Evolution / Dragonball Evolution [アメリカ / 2009年]

    b0055200_425278.jpg鳥山明による世界的人気コミック"DRAGON BALL"ファン待望の?実写映画化。映像の動性を楽しめる魅力はあるものの、プロットの粗さは残念だ。ジェームズ・ウォンの挑戦心は評価したい。"怖いものみたさ"くらいのモチベーションで観賞するのが吉だろう。



    監督は、「ザ・ワン」のジェームズ・ウォン。製作総指揮と原作には、"ドラゴンボール"シリーズの鳥山明。「孫悟空」役には、「宇宙戦争」のジャスティン・チャットウィン。「ブルマ・ブリーフ」役には、「デイ・アフター・トゥモロー」のエミー・ロッサム。「武天老師」役には、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のチョウ・ユンファ。「ヤムチャ」役には、パク・ジュンヒョン。「チチ」役には、ジェイミー・チャン。「ピッコロ」役には、ジェームズ・マースターズ。「マイ」役には、田村英里子。「孫悟飯」役には、ランダル・ダク・キム。

    "Master your destiny."
    同級生から、からかいの的となっている冴えない高校生「孫悟空」。幼き頃から祖父「孫悟飯」に武術の鍛錬を受けている「悟空」は、喧嘩をかたく禁じられているのだった。「悟空」の18歳の誕生日、「悟飯」は彼に"四星球"という秘宝を与える。まばゆい光の中に4つの星が浮かぶ"四星球"は7つ存在する"ドラゴンボール"と呼ばれるものの1つであり、すべてが揃えば、どのような願い事であってもひとつだけ必ず叶うという言い伝えがあった。そんな折、地球に不穏な影が迫る。かつて世界に混乱をもたらした「ピッコロ」大魔王が長い眠りから目覚めたのであった…。


      全世界で3億5,000万部を超える発行部数があるとされる、人気漫画家、鳥山明の代表作"DRAGON BALL"シリーズが初めて実写化された。テレビ放送は知らずともDVDで観賞にふける子供たちもいるだろうし、懐かしい思いでコミックを開く大人たちもいるだろう。実写化を待ち望んだファンもいれば、それを悲観するファンもいるだろう。世界中のさまざまな期待や好奇心を一身に受けて、メガホンを執ったチャレンジフルな監督は「ザ・ワン」のジェームズ・ウォンだ。

      製作中止などとの噂が飛び交っていたものだから、事態は温かく見守ってきた。ようやく劇場で眼にした予告編。カットインされた鳥山明の『別次元の「新ドラゴンボール」として鑑賞するのが正解かもしれません』という強烈なインパクトのコメント。自身の作品を大切にする彼のとまどいのようなものを感じたし、作品を観終えて、このコメントにすべてが集約されているような気もする。11年間にもわたって少年誌で繰り広げた壮大なアドベンチャーは、さすがに1作では描き切れないであろう。本作を観賞する上では、"DRAGON BALL"というモチーフを採用した別物、という視点を持つことをお勧めする。

      劇中のアクションはなかなかのもの。リズミカルな殺陣やスピード感のある戦闘シーンにストレスはなく、活劇としては爽快だ。87分という短尺も生きて、映像の動性を楽しむにはそれなりの魅力を備えた作品ではある。"気"の表現であったり、「ブルマ」が扱うメカであったり、視覚効果も主張がすぎずにニュートラル。完成された漫画に対する実写表現という観点からみれば、その完成度は不満にならない。

      しかしながら、やはり"DRAGON BALL"とは別物の"DRAGON BALL"と割り切っても、プロットの粗さが目立ってしまっている点は残念だ。どうせなら、実写版独自の"DRAGON BALL"の世界観を貫いて作品を描いてほしかったものだが、原作の設定や経緯をつまみ食いしていくため、物語の重要な部分の説得がなかったりする。言葉を換えれば、原作の基本は押さえられているから展開に思わず納得しそうになるものの、"DRAGON BALL"というモチーフがなければ、支離滅裂な印象を禁じえない作品だ。結局のところ、モチーフに頼らざるを得ない作品と、モチーフとは別物と割り切りたい観賞者の間のジレンマは解消できず、劇中のキャラクターたちだけが元気よくエピローグを迎えた。

      辛口にコメントしてしまった私の観賞のモチベーションは、ずばり"怖いものみたさ"。原作の『何編の次は何編で…』といったような会話には入れない私のようなミーハーでもそう思うのだから、根っからのファンというのは、私以上にハラハラとしながら"怖いものみたさ"で劇場に脚を運んだのだろう。だが、それくらいのスタンスのほうがいい。原作が優れていれば優れているほど、その映画化作品には批評が付きまとうものだろう。少なくとも、ジェームズ・ウォンの挑戦心は絶対的に評価したい。もっとも彼は"怖いもの知らず"なのかもしれないけれど…。
     
    ● 製作代表 : Dune Entertainment
    ● 日本配給 : 20th Century Fox
    ● 世界公開 : 2009年03月10日 - 日本(日本武道館/プレミア)
    ● 日本公開 : 2009年03月13日
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    by movis | 2009-05-05 04:11 | ファンタジー
    ベンジャミン・バトン 数奇な人生 / The Curios Case of Benjamin Button
    ● ベンジャミン・バトン 数奇な人生 /
        The Curios Case of Benjamin Button [アメリカ / 2008年]

    b0055200_1932362.jpg年齢を重ねるたびに身体が若返っていく男の数奇な生涯を、デヴィッド・フィンチャーが不思議なファンタジータッチで描く。人と出会うこと、互いに影響を与え合っていくこと、人を愛すること。当然のことのようで大切な、人生の哀歓を優しく諭してくれる作品だった。



    監督は、「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー。「ベンジャミン・バトン」役には、「バーン・アフター・リーディング」のブラッド・ピット。「デイジー」役には、「アビエイター」のケイト・ブランシェット。「エリザベス・アボット」役には、「フィクサー」のティルダ・スウィントン。「トーマス・バトン」役には、「スナッチ」のジェイソン・フレミング。「ムッシュ・ガトー」役には、「ゾディアック」のイライアス・コティーズ。「キャロライン」役には、ジュリア・オーモンド。「クィニー」役には、「ハッスル & フロウ」のタラジ・P・ヘンソン。「デイジー(6歳)」役には、エル・ファニング。

    "Life isn't measured in minutes, but in moments"
    嵐を予感させる強い雨が病院の窓を叩く。ベッドに横たわった老女は自身の死期を悟った。傍らに付き添う若い女性は、老女の頼みで日記と思われる一冊のノートを読み上げる。1918年、ルイジアナ州のニューオリンズ。第一次世界大戦が終結し、生まれるには最高の夜と思しき日に、日記の著者は生を受けた。しかし、顔はまるで老人のように皺にまみれ、80歳に相当するほど弱った身体の赤ん坊であった。彼の父親は、赤ん坊の容姿と妻の死にショックを隠せず、老人養護施設の前に我が子を置き去りにしたのであった。生まれながらにして人とは違う境遇に生まれた彼にとって幸いであったのは、この施設で働く「クィニー」が惜しみない愛情を与えてくれたことだった。「ベンジャミン」という名を与えられた彼は、数奇な人生を歩むこととなる…。


      原作は、「The Curios Case of Benjamin Button」というタイトルで執筆されたF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説。本作の脚本には、「フォレスト・ガンプ/一期一会」「インサイダー」のエリック・ロス。第81回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、ブラッド・ピッドの主演男優賞、タラジ・P・ヘンソンの助演女優賞をはじめ13部門でノミネートを受け、その内、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞で最優秀賞に選ばれた。

      第一次世界大戦終結の年から、21世紀を生き抜いた一人の男の生涯をたどる。ただ、彼の人生が他の人の人生と圧倒的に違うのは、年を重ねるたびに肉体が若返っていく点だ。ピーター・ドナルド・ダバラメンティ二世、ロバート・タワーズ、トム・エヴァレットらの協力を得ながら、「ベンジャミン・バトン」が違和感なく若返っていく様は視覚的に面白い。ブラッド・ピットは特殊メイクの為に長時間座っていることが嫌だった、と語っているが、アカデミー賞ノミネートにヴィジュアル・エフェクトに関する部門が多いことは、彼らの苦労の成果だといえる。

      人間は一生のうちに出会う人数はある程度決まっている、という話を聞いたことがある。本作は、哀愁ただようファンタジー作品でありながらも、自分を理解してくれる人間の有難み、その人との出会いの稀少さ、といった人間の繋がりの温かさが強烈に迫ってくる。「ベンジャミン」の身体は歳をとって若返っていくわけだが、他人の人生と異なる点というのは、まさにそれだけだと言ってもよくて、彼も他人と同じように懸命に人生を生き抜いていく。しかし、やはり、他人と唯一違う彼の体質が、人生のあらゆる局面でジレンマとなっていく。だからこそ、「ベンジャミン」に同情的になってしまい、本作は暗調ともとれるのだが、「ベンジャミン」の透き通った人間性が不思議な安心感を醸し出す。

      肉体的には老人であった「ベンジャミン」幼少の頃、彼は「デイジー」と出会った。周囲の怪奇な視線をもろともせず、子供の2人だけが互いの純心を見抜く。だが、「ベンジャミン」は自身を巡る不遇を誰よりも理解している。彼にとっては叶わぬ恋だった。彼は何かを求めて世界に飛び出した。長い旅路の中で、"アーティスト"や"泳ぐ人"などと出会っていく。彼の真っ直ぐな生き方や疑いようのない誠実さは、彼らとの出会いによって熟成されていき、また相手も「ベンジャミン」から何かを学びとっていく。やがて、「ベンジャミン」と「デイジー」のヴァイタル・バランスが一瞬均衡を保ったとき、運命が彼らを結びつけた。だが、「ベンジャミン」は"永遠のものなんてない"と悲観的になるのだが、「デイジー」は違った。

      誰もがみな、自分は人とは違うと思うもの。しかし、通る道は違っても、行き着く先は同じ。作品が強調するこのメッセージが、「ベンジャミン」と「デイジー」を介して、ドラスティックに心に訴えかけてくる。"Button(ボタン)"を掛け違えながらも、やがて正しいボタンホールにたどり着くように。カミナリに七回打たれる人、ボタンを作る人、母親、踊る人、すべての出会いが美しい。漫然と人と出会い、人生を生きてきたような気がするが、本作の観賞でハッとした。つらいこと、頭悩ませること、生きていくうえでの憂鬱は多い。でも、もしかしたら「ベンジャミン」と同じくらい、自身のこれまでの出会いは奇跡的で、相互にいい影響、悪い影響を与え、与えられながら、無二で数奇な人生を歩んでいるのかもしれない。こんなことを思いながら、なぜだか目頭が熱くなった。理論的でも宗教的でもない。人生はすばらしい、そう温かく教えてくれた作品だった。

    ● 製作代表 : The Kennedy/Marshall Company
    ● 日本配給 : Warner Bros.
    ● 世界公開 : 2008年12月10日 - オーストラリア(シドニー/プレミア)
    ● 日本公開 : 2009年02月07日
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    by movis | 2009-03-14 19:41 | ファンタジー
    幸せの1ページ / Nim's Island
    ● 幸せの1ページ / Nim's Island [アメリカ / 2008年]

    b0055200_623387.jpg最近の映画では教えてくれない、今更なことを嫌味なく教えてくれる絵本のような作品。しかし、その恩恵を被るためには、余計な突っ込みはしないこと、無心に映像を楽しむことが必要。ジョディ・フォスターとアビゲイル・ブレスリンの暴れっぷりが作品の見所。



    監督は、「小さな恋のものがたり」のマーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット夫婦の共同。原作は、ウェンディー・オルーの『秘密の島のニム』。「アレクサンドラ・ローバー」役には、「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスター。「ニム・ルソー」役には、「幸せのレシピ」のアビゲイル・ブレスリン。「ジャック・ルソー」「アレックス・ローバー」役には、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラー。

    "Be the hero of your own story."
    太平洋上のとある孤島、11歳の少女「ニム」は、海洋生物学者として名が高い父親「ジャック・ルソー」と共に、自給自足の生活を送っている。学校に行かなくてもいいし、トドの「セルキー」、トカゲの「フレッド」、ペリカンの「ガリレオ」がいるから寂しくない。そして、冒険小説に登場する「アレックス・ローバー」が憧れだった。ある日、「ジャック」が新種のプランクトンを採取するため、島を離れた矢先に近海を嵐が襲う。心細い「ニム」は父親のパソコンの1通のEメールに目を向けた。送信者は、なんと憧れの「アレックス・ローバー」。「ニム」は彼に助けを求めた。ところが、そのメールは「アレックス・ローバー」が登場する冒険小説の著者「アレクサンドラ・ローバー」が、執筆に行き詰まり、「ジャック」に協力を求めて送信したものであった。加えて彼女は極度の潔癖症で家を出られず、門前のポストに辿り着くのもやっと。「ニム」のSOSに呆然とする彼女は…。


      自分が描く冒険小説のヒーローとは対象的に、極度の潔癖症で外出もままならない、頼らない「アレクサンドラ・ローバー」と、父親と孤島で暮らす逞しい「ニム」の交流を描く。原作『秘密の島のニム』のファンだという、ジョディ・フォスター、アビゲイル・ブレスリン、ジェラルド・バトラーが、オーストラリア・クイーンズランドの自然を舞台に"冒険"を表現した。

      どうも様子がおかしいと思ったら、トドがツリーハウスでリズムを刻んでいるし、女の子はトカゲを抱いてベッドに潜り込んでいた。リアリティとは一線を画して突っ走るファンタジー作品だということはプロローグからも読み取れる。サスペンスやドラマを好んで観賞してきた。だから、前後関係を整理しようと躍起になっていたのだが、そんな自分が滑稽に思えた。もしも、小学生の頃にこの作品に出会っていたなら、作品の価値は星のようにキラキラと輝いたかもしれぬ。

      現実的な突っ込みがナンセンスな本作の見所は、ジョディ・フォスターとアビゲイル・ブレスリンの暴れっぷりにある。英知と勇気で戦況を引き裂くような性格は影を潜め、コミカルな役を与えられたジョディ・フォスターは楽し気だ。極度の潔癖症で、消毒アルコールは必須。変身願望もあるにはあるが、クモ1匹にヒステリックな女性「アレクサンドラ」を堂々と演じ上げた。「リトル・ミス・サンシャイン」や「幸せのレシピ」では、人間関係に敏感で繊細な演技を求められてきたアビゲイル・ブレスリンも、ムシを調理するは、トカゲをぶん投げるは、文字通りの大暴れである。嵐を耐え抜き、島を私利私欲から守り抜こうとする「ニム」の純心がまぶしい。優しい父親「ジャック」と力強い「アレックス・ローバー」を演じ分けたジェラルド・バトラーの存在感も敵わない。

      自然や生き物は大切に、などということをストレートに語る映画を最近観ないような気がする。本作は恥ずかし気なく嫌味なく、そういった教えを説き、そしてアウトドア志向である。ロケーションがユネスコ自然遺産に数えられるクイーンズランドということもあって、風光明媚な映像が自然尊重に対する何よりの説得力だ。しかし、本作では外に引っ張り出されるのが、TVゲームに興じる子供というわけではなく、良い歳をした女性であるわけである。ストーリーはハチャメチャだ。

      こうして作品は、プロローグからエピローグまで一貫して映像のジュブナイルとなり得た。まるで絵本であるが、「ニム」の語りで物語がはじまるあたり、製作の意図とも思える。結局のところ、『なぜ』『どうして』を自問して観賞してしまったが、子供のように、めぐる映像をただ楽しめばなかなか愉快な作品だろう。ただ残念なのは、邦題か。原題"Nim's Island"のままのほうが、よっぽどワクワクするのに…。

    ● 製作代表 : Walden Media
    ● 日本配給 : Kadokawa Pictures
    ● 世界公開 : 2008年04月03日 - オーストラリア
    ● 日本公開 : 2008年09月06日
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    by movis | 2008-09-14 06:27 | ファンタジー
    スパイダーウィックの謎 / The Spiderwick Chronicles
    ● スパイダーウィックの謎 / The Spiderwick Chronicles [アメリカ / 2008年]

    b0055200_2595420.jpgILMが放つ特殊効果が抜群のパンチ力を放つ一作。ここまで違和感なく、実写と特殊効果が融合するものか、と驚きを覚えた。2役を演じ分けるフレディ・ハイモアの存在感が鋭い。導入部こそ、子供には難解かもしれないが、裏を反せば大人も楽しめるファンタジーだ。



    監督は、「フォーチュン・クッキー」のマーク・ウォーターズ。原作は、製作総指揮にも参加しているホリー・ブラック、トニー・ディテルリッジの『スパイダーウィック家の謎』。「ジャレッド・グレイス」「サイモン・グレイス」役には、「ネバーランド」「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア。「マロリー・グレイス」役には、「イン・アメリカ / 三つの小さな願いごと」のサラ・ボルジャー。「ヘレン・グレイス」役には、「フライド・グリーン・トマト」「レッド・ドラゴン」のメアリー=ルイーズ・パーカー。「アーサー・スパイダーウィック」役には、「ボーン・アルティメイタム」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のデヴィッド・ストラザーン。「マルガラス」役には、「ケープ・フィアー」「ホテル・ルワンダ」のニック・ノルティ。

    "Their World Is Closer Than You Think"
    森の奥に大きな屋敷がひっそりと建っている。様々な書籍と生物の標本で埋まった雑多な部屋に、不思議な生物を採集した、ひとりの男が飛び込む。彼は怯えた様子で、この生物を観察ノートに記すと、これを封印してしまう。そして、彼の叫び声が轟いた。80年の時を経て、荒廃した古い屋敷に「グレイス」一家が越してきた。「ジャレッド」の悪態を皮切りに始まる「マロリー」「サイモン」の兄弟喧嘩に、声を荒げる母親「ヘレン」。彼らが円満な家庭関係を築けていないのも、そもそもの引越しの理由も、夫婦の関係が悪化していたからだ。「ジャレッド」が家族に強い反抗心を持つのも、離れた父親を慕っていたからであった。そんな折、家族の持ち物が次々となくなってしまう、という現象が襲う。例によって、「ジャレッド」が責められるのであったが…。


      何といっても、映像美に圧倒される。特殊効果のスペシャリスト集団"ILM"のSpFXが、いかに強力であるかを体感できる作品だ。そもそも空想のクリーチャーやモンスターは、特殊効果によって表現するほかないのであるが、いまや実写と自然に相容れている様を目の当たりにして、ただ驚愕するばかりである。スタッフ・ロールに見つけた、上杉裕世をはじめ、多くの日本人の名前が嬉しかった。

      "フレディ・ハイモア"、"ファンタジー"と聞けば、本作と公開日が至近である「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を思わず浮かべてしまったが、両作品での共通点は、単純な子供向けのジュブナイルではないことである。大人の思惑や事情に対して、子供が正確にリアクションを返しているので、思わずドキッとするほどシリアスに展開していく。しかしながら、こうした人間関係の不協和音が、恐怖や不安を共有することで解消されていく、というモチーフ自体は新しいものではないので、構成は至極シンプルである。

      こうした予定調和的なストーリーにあって、攻撃的で勇敢な「ジャレッド」と内向的で知的な「サイモン」の2役を演じ分けたフレディ・ハイモアの存在感が鋭い。唖然とするような衝撃のエピローグに向けて、「ジャレッド」が逞しく導いてくれるので、安心して観賞することができる。

      導入部が子供には少々難解かもしれないが、裏を反せば、大人でも十分に楽しめる内容である。昨今、大型のファンタジーでマーケットが賑わっている中、本作は96分という短い尺でスッキリとした完結を堪能することができるので、リラックスして観賞して頂きたい。やはり、映像のもつパンチ力が強い作品であるので、劇場の大きなスクリーンで本作を楽しむのがお勧めである。

    ● 製作会社 : The Kennedy/Marshall Company
    ● 配給会社 : Paramount Japan
    ● 世界公開 : 2008年1月31日 - アメリカ(ハリウッド/プレミア)
    ● 日本公開 : 2008年4月26日
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    by movis | 2008-04-13 03:04 | ファンタジー
    ライラの冒険 黄金の羅針盤 / THE GOLDEN COMPASS
    ● ライラの冒険 黄金の羅針盤 / THE GOLDEN COMPASS [アメリカ / 2008年]

    b0055200_22373462.jpg孤独感に射す「ライラ」という希望。ビターではあるが、色鮮やかな個性を持った「ライラ」の仲間が魅力的。映像美にも文句のつけようがない。子供に向けた単純なジュブナイルではなく、奥深く、味わいのあるファンタジーであり、二部、三部にも期待がもてる作品だ。



    監督は、「アバウト・ア・ボーイ」のクリス・ワイツ。原作は、フィリップ・プルマンの『黄金の羅針盤』。「ライラ・ベラクア」役には、ダコタ・ブルー・リチャーズ。「マリーザ・コールター」役には、「ドッグヴィル」「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマン。「ロード・アスリエル」役には、「ミュンヘン」「エリザベス」のダニエル・クレイグ。「セラフィナ・ペラーカ」役には、「キングダム・オブ・ヘブン」のエヴァ・グリーン。「パンタライモン」の声の出演には、「ネバーランド」「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア。「イオレク・バーニソン」の声の出演には、"ロード・オブ・ザ・リング"シリーズのイアン・マッケラン。

    "There are worlds beyond our own - the compass will show the way."
    われわれの世界と似て非なる異界、英国はオックスフォード。この世界では"魂"に値する、動物の姿をした"ダイモン"を従えて、子供たちは走り回っている。その中に「パンタライモン」と「ライラ」の姿があった。幼くして両親を亡くした彼女は、我が子のように愛情を与えてくれる叔父「アスリエル」卿を慕っている。"ダスト"の謎を解き明かすべく、北の地に赴く「アスリエル」であったが、好奇心旺盛な「ライラ」が黙っているはずがない。幸運にも「ライラ」は、オックスフォード大学を訪れたロンドンの実権者「コールター」夫人から、北の地への旅行を誘われたのであったが…。


      イギリスの児童文学作家フィリップ・プルマンが執筆した『ライラの冒険』三部作の実写化第1弾作品。「ロード・オブ・ザ・リング」を世に出した New Line Cinema による、壮大なファンタジー大作である。最近のファンタジーと言えば、先に挙げた"ロード・オブ・ザ・リング"シリーズや"ハリー・ポッター"シリーズが記憶に新しいが、封切を待たずして続編をほのめかされると、一作も見逃してはいけないような強迫観念に駆られてしまい、脚が遠のいてしまうのであった。たまたま、と言うと失礼であるが、気軽に観賞した本作は、本格ファンタジーとの久方ぶりの出会いである。劇場では、やはり子供を連れた家族の姿が目立った。しかし、作品は大人にとっても奥深く、決して単純なジュブナイルではない。

      15,000人が応募したオーディションを勝ち上がったダコタ・ブルー・リチャーズが演じる「ライラ」は、好奇心を抑制できない、という部分を除けば、雄弁でカリスマ性を備えた立派な女性であった。彼女を取り巻く世界は、まるで存在しているのが当然であるかのように、あれよあれよと巡っていく。「ライラ」に手を引かれる物語の進行が茨の道にも思えたのは、自分の理解力が足りないか、年をとってしまったのか…。

      息切れ、ようやく世界観に浸った頃には、「ライラ」の周りにたくさんの仲間がいる。とりわけ、印象的であるのは、彼らが一様に孤独感を抱えていて、各々が違った動機で「ライラ」に希望を見出している点である。ビターであるが、色鮮やかな相関であった。こうした夢のような舞台には相容れないだろうと思っていたニコール・キッドマンにおいても、見事にその表情を使い分け、独特で圧倒的な存在感がある。影のあるキャラクターの描き方には、重厚感すら漂っている。

      ところで、めまぐるしく移ろう壮大な世界観は、終盤に向けて続く寒空に、こじんまりとした印象が否めない。大規模な戦闘シーンも、子供への配慮は別にしても、気分を高揚させるには正直に物足りない。「ライラ」という絶対的な軸と、仲間の個性が豊かなだけに、物語の失速感が残念なところであるが、映像美には文句のつけようもなく、二部、三部でどう魅せてくれるかが大いに期待できるところである。ともあれ子供向けでは勿体ない、味わいのあるファンタジーであった。

    ● 製作 : New Line Cinema
    ● 配給 : GAGA Communications / 松竹
    ● 公開 : 2007年11月27日 - イギリス(ロンドン/プレミア)
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    by movis | 2008-03-10 22:52 | ファンタジー