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    グラン・トリノ / Gran Torino
    ● グラン・トリノ / Gran Torino [アメリカ / 2008年]

    b0055200_20324767.jpg…完璧。うまく言葉で表現できないが、この作品に出会えたことが心から良かったと思えた。出会いが人を変えていく。その過程には笑いもあれば涙もある。エピローグに漂う不思議な優しさや温かさ。きっと観た人それぞれの心に何かを与えてくれる。本作の何もかもが愛しい。



    監督、製作、「ウォルト・コワルスキー」役には、「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド。「タオ・ロー」役には、ビー・ヴァン。「スー・ロー」役には、アーニー・ハー。「ヤノヴィッチ」役には、クリストファー・カーリー。「ミッチ・コワルスキー」役には、「ディパーテッド」のブライアン・ヘイリー。「スティーブ・コワルスキー」役には、「幸せのちから」のブライアン・ホウ。「カレン・コワルスキー」役には、「ロッキー・ザ・ファイナル」のジェラルディン・ヒューズ。「アシュリー・コワルスキー」役には、ドリーマ・ウォーカー。「デューク」役には、コリー・ハードリクト。「マーティン」役には、ジョン・キャロル・リンチ。「トレイ」役には、スコット・リーヴス。「ビュー」役には、ブルック・ジア・タオ。「スパイダー(フォン)」役には、ドゥーア・ムーア。「スモーキー」役には、ソニー・ビュー。「ウィリアム・ヒル」役には、ティム・ケネディ。「ユア」役には、チョウ・クー。

    "俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を。"
    アメリカ、ミシガン州ハイランドパークに朝鮮戦争の帰還兵「ウォルト・コワルスキー」が住んでいる。月に一度「マーティン」のいる床屋へ行き、古くなった自宅を修繕し、愛犬「デイジー」を伴ってバルコニーで煙草を燻らせながらビールを呑む。長年フォード社で自動車工を務めた彼の一日は、そうして過ぎ去っていく。妻「ドロシー」に先立たれ、子供や孫たちとも疎遠、顔なじみだった隣人たちも去り、「ウォルト」は孤独だった。自動車産業発展期のハイランドパーク一帯の栄光を知る「ウォルト」にとっては、通りを練り歩くギャングたち、荒廃した住宅街、姿をかえた人間や街並みの全てが気にいらない。隣の家には、東南アジア系移民が越してきたようだが、そのことも鬱陶しい。かつて妻は「ウォルト」に懺悔を勧めたが、毎日のように訪ねてくる神父「ヤノヴィッチ」に告白することなど何もない。すべてが漫然だった。ある日、「ウォルト」宅のガレージに何者かが忍び込んだ。そこには彼の愛車"グラン・トリノ"が眠っている。「ウォルト」が今も大事に磨き上げているM1ライフルの銃口が捕らえたのは、隣家の少年「タオ」の姿だった…。


      タイトルの"グラン・トリノ"とは、アメリカの大手自動車メーカー、フォード・モーター・カンパニーが1968年から1976年にかけて生産販売したインターミディエイト、"トリノ"シリーズの一車種。1972年、"フォード・トリノ"シリーズのフルモデル・チェンジを受けて世に登場した"グラン・トリノ"は、当時のアメリカ自動車市場の中で大きな成功を収めた。本作には、ヴィンテージ・カーと位置づけられている"グラン・トリノ"の製造ラインでステアリングを取り付けていたのが他ならぬ「ウォルト」だった、という設定がある。また、"グラン・トリノ"に加えて本作における重要なキーワードは"モン族"である。ラオス、ベトナム、タイ、ミャンマーなど、東南アジア域に散在する少数民族のことだが、ベトナム戦争後、アメリカに移住した"モン族"には様々な苦難、苦境が待ち構えていた。それを乗り越えてきた逞しき"モン族"は"モン族"に演じさせたい、というイーストウッドの意向から、数多くのオーディションを経て、ビー・ヴァン、アーニー・ハーらに白羽の矢が立った。また、イーストウッドの息子である、スコット・リーブスが「トレイ」役で出演していること、カイル・イーストウッドが音楽を担当していることにも注目。

      「ミリオンダラー・ベイビー」の「フランキー・ダン」を彷彿とさせるような堅物「ウォルト」が、些細な出来事をきっかけに隣家のアジア系住民と心を通わせていくさまを描いたドラマ。哀愁が漂い、格調の高い趣を備えた作品ではあるが、思わず噴き出してしまうようなユーモアも伴っている。「ハリー・キャラハン」や「フランク・モリス」などの名役を演じつづけてきたクリント・イーストウッドが、俳優業最後の仕事とも語る。それが真の決断だとすれば、「ウォルト」という名の偏屈で頑固なじいさんが、彼のキャリアの集大成ということか。そこに抱く特別な感情は別にしても、本作は総じて完璧。もう私にとっては、これ以上ない宝物のような作品に出会ったような気分だ。

      「ウォルト」が唸り声を上げる。彼の子供や孫の内疎外親で滑稽な言動、行動。言葉の壁を超えた"モン族"とのコミュニケーション。こじんまりとしたコミュニティの中で出来事が展開されるにも関わらず、物語に壮大な奥行きを感じ得るのは、登場人物たちの心の移ろいが繊細に描かれているからであろうか。「ウォルト」の孤独感や近寄りがたさ、はたまた一見すると人種差別者かと思えるほど汚い言葉を口にしていた彼が、「タオ」や「スー」との出会いによって、次第にほぐれていくさまがありありと描かれている。その面白おかしい交流に思わず笑ってしまうことも少なくなかった。こうした温かいドラマが終盤に向けて暗調となっていくが、ハッピーエンドやバッドエンドという言葉では語れない不思議な余韻が身体を襲う。これぞ、イーストウッドの作品。ただ映像を追っても感泣ものだが、タイトルの"グラン・トリノ"が象徴するものとは、「ウォルト」がアジア人を毛嫌いする理由とは、「ウォルト」の愛用のジッポに刻まれている模様とは、「ウォルト」の懺悔とは、作品の節々に散りばめられたアイテムやエピソードの意味が解き明かされたとき、更なる哀歓がじわじわと滲み出してくる。

      ある意味では、近代のアメリカを包括的に象徴しているとも捉えられるが、実直でいること、相手を思い遣ること、人を愛すること、時代の変化を受け入れること。個人個人に人生のヒントのようなものを与えてくれるようにも思う。ピカピカに磨かれた"グラン・トリノ"が、「デイジー」を乗せて颯爽と駆けていく。優しくて温かい。本作の良さが言葉にし尽くせないことが悔しいが、私はこの作品に出会えたことが幸せとも思える。本作の何もかもが愛しい。ヒューマン・ドラマの傑作だ。
      
    ● 製作代表 : Matten Productions
    ● 日本配給 : Warner Bros.
    ● 世界公開 : 2009/01/09 - アメリカ
    ● 日本公開 : 2009/04/25

    (2009/06/02: 一部追記)
    (2009/06/05: 出演者情報追加)
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    by movis | 2009-05-31 20:50 | ドラマ
    クライマーズ・ハイ / CLIMBER'S HIGH
    ● クライマーズ・ハイ / CLIMBER'S HIGH [日本 / 2008年]

    b0055200_12515094.jpg極限までの興奮に陥り、恐怖心が麻痺してしまう"クライマーズ・ハイ"という状態の一片を、スクリーンを通して体感できるような緊迫感のある作品だった。観賞後に残る、淡白だったという心象が残念ではあるが、世界に強く引き込む出演者の演技を堪能されたい。



    監督は、原田眞人。原作は、横山秀夫の『クライマーズ・ハイ』。「悠木和雄」役には、堤真一。「佐山達哉」役には、堺雅人。「玉置千鶴子」役には、尾野真千子。「安西耿一郎」役には、高嶋政宏。「白河頼三」役には、山崎努。「粕谷隆明」役には、中村育二。「追村穣」役には、螢雪次朗。「等々力庸平」役には、遠藤憲一。「岸円治」役には、田口トモロヲ。「田沢善吉」役には、堀部圭亮。「吉井弁次郎」役には、マギー。「神沢周作」役には、滝藤賢一。「亀嶋正雄」役には、でんでん。「伊東康男」役には、皆川猿時。「安西小百合」役には、西田尚美。「安西燐太郎」役には、小澤征悦。「黒田美波」役には、野波麻帆。

    "命を追った、あの夏"
    1985年8月12日、うだるような暑い夏の日。3日後に終戦記念日を控えたこの日、群馬県の地方有力紙"北関東新聞"の編集局では、中曽根首相の靖国公式参拝の動向を巡って緊張感が満ちている。そんなフロアを横目に、一匹狼の遊軍記者「悠木」は、販売局の親友「安西」から誘われた翌朝の谷川岳・衝立岩登頂に向け、着々と準備を進めていたのであった。重々しくザックを担ぎ、デスクを後にしようとした「悠木」のもとに、県警キャップ「佐山」が駆け寄って、耳打ちをした。ジャンボが消えた。「悠木」は脚を止める。事態を把握できず、しかし、とりあえず編集局を後にしようとした「悠木」であったが、まさにその時、共同通信社の速報がフロアに響き渡った。それは、東京羽田発大阪伊丹行き、日本航空123便が消息を絶った、という不穏な内容であった…。


      日本航空123便墜落事故は、小説やドラマなどのメディアで幾度と取り上げられてきた。『半落ち』の著者、横山秀夫による本作品の原作『クライマーズ・ハイ』もそのひとつである。彼は上毛新聞社で記者を務め、件の事故を取材している。この時の経験を、舞台を架空の新聞社"北関東新聞"にかえて描いた作品だ。同原作はNHKでテレビ映画として映像化されたが、劇場公開されたメジャー作品として、本作が日本航空123便墜落事故をテーマとした初の作品である。

      本作は、"大久保・連赤"事件以来の大きな出来事を扱うことになった地方新聞社が舞台だ。日航機事故に関わる全権デスクを担当することになった「悠木」を中心に、管理職との確執、記者の奮闘と苦悩、そして地方新聞社としてのプライドが描かれている。物語は独特のスピード感と緊張感を湛えて展開していく。145分という長尺作品でありながらも、息つく暇もなく、飽きることもなく、最後までしっかりと見通すことができる。だが、観賞後には映像が脳裏を巡るものの、特に印象的なシーンをピックアップできないことに気付く。

      つまり、作品に淡白な印象を受ける理由は、原作のオリジナリティをできるだけ活かそうとした結果ではなかろうか。映画は小説のように、人物の相関、物語の背景などの詳細を描ききれない。結果として、かろうじて行間を説得するためにエピソードを選ばなければならないのだが、それだけではやはり、スクリーンと客席には温度差が生まれ、メッセージを伝え損ねる危険もある。加えて、地方新聞社としてのプライド、報道モラル、利を巡る争い、真実を伝えることへの想いなど、複雑な要素が絡んで成り立っている作品である。分からなければ読み返せる小説と違って、突き進むことしか知らない映像に、観賞者は距離を放されがちになってしまう。この手の作品は難しい。

      ところで、"クライマーズ・ハイ"とは、登山家が経験する、極限まで気分が興奮するために恐怖心が麻痺してしまうという精神状態のことだ。本作の醍醐味は、この"クライマーズ・ハイ"よろしく、怒号が飛び交う編集局員の遣り取りや奮闘の様子に、異常なまでの興奮を得ることができる点だ。作品の緊張感や逼迫感もここから生まれており、その源流は堤真一、堺雅人らを初めとした、いわゆる真っ当な"演技派"が名を連ねているところにある。演技を感じさせない演技、と書くと言葉が拙いが、演技には演技っぽさがあると思い込んでいるから、かえってスクリーンの会話や挙措動作が自然であると、嬉しい違和感を覚える。本作はまさにその象徴だ。遠藤憲一演じる社会部部長「等々力」が、若手記者を説教するシーンがあるのだが、「なに、お前ら、無線を欲しがってるんだって?」というその他愛のない一言に鳥肌が立ってしまった。業界こそ違えど、自身の会社生活に熱い血を流してくれるようであった。"クライマーズ・ハイ"という登山用語や、ビリー・ワイルダー監督「地獄の英雄」の一節がキーになったりと、伏線の切れ味もよい。

      作品の切り口が記者の視点ということもあって、日本航空123便墜落事故を知るための教材としては、婉曲的ともいえる。とは言え、決して忘れてはいけない事故である、ということを再認識することができた貴重な作品であった。最後となったが、この事故で亡くなった520名の乗員・乗客の方々の冥福と、生存された4名の方々の多幸を心より祈る。

    ● 製作代表 : Be Wild
    ● 日本配給 : 東映 / GAGA Communications
    ● 世界公開 : 2008年07月05日 - 日本
    ● 日本公開 : 2008年07年05日
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    by movis | 2008-07-13 12:57 | 邦画
    奇跡のシンフォニー / AUGUST RUSH
    ● 奇跡のシンフォニー / AUGUST RUSH [アメリカ / 2007年]

    b0055200_1471725.jpgこれはいい。最高だ。終始、スクリーンから流れるクラシック、ロック、ゴスペル、ジャンルを問わない多種多様の音楽。音楽のもつ力を、納得できるほど力強い楽曲と表現力を備えている。心で感じる、という言葉が相応しい珠玉の音楽映画だ。疲れが癒された…。



    監督は、カーステン・シェリダン。「エヴァン・テイラー/オーガスト・ラッシュ」役には、「ネバーランド」「スパイダーウィックの謎」のフレディ・ハイモア。「ライラ・ノヴァチェク」役には、「ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた」のケリー・ラッセル。「ルイス・コネリー」役には、「ベルベット・ゴールドマイン」のジョナサン・リス=マイヤーズ。「リチャード・ジェフリーズ」役には、「Ray レイ」のテレンス・ハワード。「マックスウェル・"ウィザード"・ウォラス」役には、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のロビン・ウィリアムズ。「トマス・ノヴァチェク」役には、ウィリアム・サドラー。「アーサー」役には、レオン・トマス三世。「ホープ」役には、ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ。

    "An incredible journey moving at the speed of sound"
    ニューヨーク州児童福祉局員「リチャード・ジェフリーズ」が、養護施設にどれくらいいるのか、と尋ねると「エヴァン」は11年と16日だと答えた。生まれつき鋭い音感をもつ「エヴァン」は、日常のあらゆる音が旋律として結びついて聴こえた。施設の仲間からは変な奴だといじめを受けたが、「エヴァン」は音楽こそが、未だ見ぬ両親の元へと導いてくれるのだと信じてやまなかった。彼の耳に流れる音楽の源流は11年前まで遡る。それは綺麗な満月が浮かぶ夜だった…。


      監督のカーステン・シェリダンは、「マイ・レフトフット」「父の祈りを」を築いた巨匠ジム・シェリダンを父に持つ。彼女は父親の監督作「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」で脚本を担当し、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞のノミネートを受けている。本作は、日本での公開作品としては、彼女の初の監督作品である。好調フレディ・ハイモアを主演に迎え、「M:i:III」で顔を合わせているケリー・ラッセルとジョナサン・リス=マイヤーズ、「ハンティング・パーティ」ではリチャード・ギアと共演したテレンス・ハワードなど、フレッシュな面々が脇を固めている。

      本作の特徴は、音楽にある。クラシック、ロック、ゴスペルと、多種多様の音楽がひっきりなしに流れている。音楽のないシーンを見つけるほうが難しい。そもそもが本作は40曲以上の楽曲をフューチャーしているのだ。"音楽映画"と称しても違和感がないほどに、作品がメロディアスな仕上がりになっている。本作は、映像化よりも先に音楽を完成させるという独創的なアプローチを以って製作されたようだが、重圧的なプレッシャーを耐え抜いて、作品を"音楽映画"という方向性へと導いたのは、ブロードウェイ・ミュージカル「ライオン・キング」で一部楽曲の作曲、編曲を担当したマーク・マンシーナの実力だ。スラッピングが印象的な"Bari Improv"や"Dueling Guitars"などの楽曲が至極心地よい。

      マーク・マンシーナのみならず、ジェフリー・ポラック、ジュリア・マイケルズ、アナスターシャ・ブラウンといったアドバイザーが参加していること、ジョン・レジェンドやデヴィッド・クロスビーなどのアーティストが協力していること、ギターや指揮を勉強したフレディ・ハイモアと、本作で初めてチェロに触れたケリー・ラッセルなど、音楽に関しては話題が尽きないのであるが、ジョナサン・リス=マイヤーズの歌声はとりわけ驚愕するほどに美しかった。自分自身、悲壮感を得ているとき、テンションを上げたい時に音楽に頼り、音楽には感情をコントロールできる力があると信じてやまないのだが、本作はそんな音楽の力を語るに相応な楽曲と表現力を備えている。喜怒哀楽をメロディーで表現しながら、勢いのある演者の演技が加味されるので、文句のつけようもない。物語の中には、ニューヨーク市にある名門ジュリアード音楽院が登場する。実は、ロビン・ウィリアムズはこの大学の演劇部を卒業している。若手俳優がひしめく本作にあって、クセのある「マックスウェル・"ウィザード"・ウォラス」を演じた彼の堂々とした、安定した演技には、安心感すら感じえた。

      一方で、あまりに映画の構成を音楽に頼ってしまったがために、ロジックを欠いてしまった。運を頼ったストーリーであり、好転が繰り返される状況は現実的に不自然である。しかし、個人的には、淡白なエピローグに勿体なさを感じただけで、大いに感銘を受けた。「奇跡のシンフォニー」というレトロな心象の邦題が付いているものの、スピーディで、幻想的で、初々しい作品である。とにかく、スクリーンから流れてくる旋律を楽しむべき。『心で感じる』という言葉が実に相応しい。日常の疲れが吹き飛んだ。

    ● 製作代表 : CJ Entertainment
    ● 日本配給 : 東宝東和
    ● 世界公開 : 2007年10月06日 - アメリカ(HATCHfest Film Festival)
    ● 日本公開 : 2008年06月21日
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    by movis | 2008-06-16 01:55 | ドラマ
    インサイダー / THE INSIDER
    ● インサイダー / THE INSIDER [アメリカ / 2000年]

    b0055200_2333721.jpg重厚感たっぷり。シリアスな社会派ドラマとあって万人受けは期待できないが、最高に興味深い。完全に心をつかまれた。企業と個人。利益と正義。実話に基づいた「大人の事情」を、マイケル・マンがストイックに描く。苦難に対峙し、信念やプライドを体現する者たちはかっこいい。



    監督は、「ヒート」「コラテラル」のマイケル・マン。「ローウェル・バーグマン」役には、「トゥー・フォー・ザ・マネー」「ゴッドファーザー」シリーズのアル・パチーノ。「ジェフリー・S・ワイガンド」役には、「L.A.コンフィデンシャル」「グラディエーター」のラッセル・クロウ。「マイク・ウォーレス」役には、「サウンド・オブ・ミュージック」「ある日どこかで」のクリストファー・プラマー。「ライアン・ワイガンド」役には、「コットン・クラブ」「ヒート」のダイアン・ヴェノーラ。

    "Warning: Exposing the Truth May Be Hazardous"
    アメリカ4大ネットのひとつ、CBSが放送する人気ニュース・ショー「60ミニッツ」。そのプロデューサーである「ローウェル・バーグマン」の元にPhilip Morris社の社内極秘資料が届く。これを基に「タバコ」をテーマとしたコンテンツを構想。解説者を求めてたどり着いたのは、業界3位のB&W社で研究開発担当副社長を務める「ジェフリー・ワイガンド」だった。彼らはホテルの一室で接触する。この瞬間から、信念とプライドをかけた闘いが始まっているとも知らず…。


    今でこそ、タバコのパッケージには警告文が記載され、喫煙者も有害性を認めている。タバコメーカーが賠償金を支払うケースも珍しくない。しかし、この作品の舞台である90年代初頭は、タバコメーカーがあらゆる訴訟を必勝していたという。

    アル・パチーノやラッセル・クロウら、出演陣の名前に不安はない。「安心して観られる作品だ」と思った。とんでもなかった。なんと作中で登場する企業名、人物名は全て実名である。ハラハラするような会話、シーンの連続に、最初の安心感も消え失せてしまった。次第に自分の顔が強張っていくのが分かった。アル・パチーノは相変わらず渋いのだけど、ラッセル・クロウが演じる不安定な役柄が更に真実味を引き立てているようにも感じた。

    硬派で干渉を受け付けない「60ミニッツ」に、こんなエピソードがあるとは知らなかった。社会的正義。それがどんなに正論であっても、排除されてしまうこともある。信念やプライドを言葉にするのは簡単だが、行動で示すのは困難だ。守るべきものもある。しかし、そんな苦難に正々堂々と立ち向かっていく者たちの姿が本当に渋くてかっこよかった。マイケル・マンは、そんな「男の映画」を作るのが上手い。そして更なる魅力はモデルとなった実話が存在することだ。

    アル・パチーノは珍しく拳銃を握らない。派手なアクション・シーンも皆無。リアリティに溢れ、低めのトーンで描かれる正統派ソーシャル・ドラマであるだけに、万人に受け入れられるとも思えない。それでも、マイケル・マン独特の丁寧なタッチやテンポの良さも手伝って、約160分の長尺も苦痛ではなかった。CSRやコンプライアンスの在り方についても深く考えさせられた。傑作だ。

    余談だが、マイケル・マンと手を組むミュージック・コンポーザは作品によって違うのだけれど、どれも本当にかっこいい。特にエンドロールで使われる楽曲には、心を鷲づかみにされてしまう…。

    ● DVD

    インサイダー (Amazon.co.jp)
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    by movis | 2006-05-05 04:34 | ドラマ - その他
    激突!/ DUEL
    ● 激突!/ DUEL [アメリカ / 1973年]

    b0055200_10252415.jpg巨匠スティーヴン・スピルバーグの足跡を辿る。シンプルな構図に、斬新な着眼点を得たアイデアが強烈に効いている。現実味を捨て切っていない点もいい。しがない男が不意に感じた命の危機。あなたなら、"Duel"に立ち向かえる覚悟はあるか…。



    監督は、スティーヴン・スピルバーグ。原作、脚本は、リチャード・マシスン。「デイヴィッド・マン」役には、テレビ映画で活躍したデニス・ウィーヴァー。

    "Terror in your rear view mirror."
    サウス・ストリートの混雑を抜け、カリフォルニアを南へ走る。国勢調査の世帯主は妻でもいいのか。ラジオのバラエティに笑い声をあげる。爽やかなドライブの予感がした。「デイヴィッド」は排気ガスを撒き散らす40トンの大型タンクローリーを、ただ追い抜いただけであった。それが彼の長い1日の始まりであることなど露知らず…。


      もともとはテレビ映画として製作された作品であり、本国アメリカでの劇場公開はテレビ放映の10年以上も後のこと。しかし、この作品こそ、業界から世界へ、無名であったスピルバーグの存在感を一気に高めたのである。とかく低予算であったことが有名だが、チープ感を感じる隙がなく、むしろダイナミズムに満ち溢れている。ファンタジー・サイコスリラー作品を対象としたフランスの映画祭、アボリアッツ・ファンタスティック映画祭の第1回グランプリに選ばれた。

      一度追い越しただけでタンクローリーに追われ続けるはめになった、不運な男の物語。それだけで説明がついてしまうほどの至極シンプルな作品なのだが、これが面白い。相手が見えない、動機が分からない、というアイデアが強烈に効いているからだ。恐怖の対象は、運転手から、やがてタンクローリーそれ自体へと変わっていく。バックミラーに映るタンクローリーが、まるで意志を持っているかのように威圧感を寄せてくる。

      作品が現実味を捨て切っていないという点もいい。煽られる、という日常で有り得るシチュエーションも然ることながら、デニス・ウィーヴァーの演技が非常にニュートラルである。水をがぶ飲みし、被害妄想だと自身に言い聞かせる。道中、カフェでの一コマは、この作品に不可欠である。

      逃げられぬ絶望感にさいなまれる「デイヴィッド」と、人間味を失った無情の暴走タンクローリー。対極の立場を見事に描き分け、シンプルな攻防の中にも奥の深さがある。全てのシーンに無駄がない。ラジオに笑う「デイヴィッド」もまた、妻の尻にしかれたしがない男なのだ。平凡なる暮らしの中で、予期せぬ危機と対峙したとき、あなたなら"Duel"に闘争心を揺り起こせるだろうか。

    ● 製作 : Universal TV
    ● 配給 : Cinema International Corporation
    ● 公開 : 1971年11月10日 - カナダ(TV放映)、 1973年1月13日 - 日本(劇場公開)
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    by movis | 2004-11-14 21:00 | パニック
    パーフェクト・ワールド / A PERFECT WORLD
    ● パーフェクト・ワールド / A PERFECT WORLD [アメリカ / 1993年]

    脱獄犯「ブッチ」と、彼により誘拐された8歳の少年「フィリップ」の思い描いた「パーフェクト・ワールド」とは…。「フィリップ」に感情移入した幼き頃の自分。私が人生で初めて映画を観て涙した作品は、これだった。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    脱獄犯「ブッチ・ヘインズ」役は「アンタッチャブル」や「ワイアット・アープ」で知られる、ケビン・コスナー。このヒューマン・ムービーを製作するは、俳優業でも名実劣らぬ名匠クリント・イーストウッド。

    脱獄犯「ブッチ」は、人質として8歳の少年「フィリップ」を誘拐し逃避行を続けることに。初めは「ブッチ」の存在に怯えていた「フィリップ」だが、次第に心を通わせて行き…。

    記憶が確かであれば、この映画を初めて観たのは小学校時代。CMの描く繊細な描写に、幼くも心奪われた私が、映画好きの母親に縋って「観たい」と訴えたのがキッカケでした。歳の近い8歳の少年「フィリップ」にすんなりと感情移入出来、彼と一緒に怯えたり、微笑んだりした覚えがあります。2度目に観たのは10代後半だったでしょうか。様々な映画を観て、それなりに映画の楽しみ方も分かったつもりで居た時に、再度この映画を観て涙し、「良い映画はいつまで経っても色褪せないんだな」と実感しました。

    一見、娯楽作の様にも感じますがストーリーが展開するにつれて、クリント・イーストウッドの製作する作品の深みを実感出来る作品です。アメリカならではの広大な道路を、「ブッチ」と「フィリップ」が疾走していく様子は、ロード・ムービーという観点から見ても非常に気持ち良いものです。「映画を観て泣きたい」「映画を観て心洗われたい」、そうお考えの人には是非ともオススメ。恋人と観るも良し。独りで観るも良し。私の一押し作品のひとつです。

    この映画を観た方には、是非ともご意見をお聞かせ願いたいと思います。
    「貴方にとってのパーフェクト・ワールドとは何ですか?」

    ● 製作代表 : Malpaso Productions
    ● 日本配給 : Warner Bros.
    ● 世界公開 : 1993年11月24日 - アメリカ
    ● 日本公開 : 1993年12月??日
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    by movis | 2004-11-01 21:00 | ドラマ - ヒューマン