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    ターミネーター4 / Terminator Salvation
    ● ターミネーター4 / Terminator Salvation [アメリカ / 2009年]
     
    b0055200_19283848.jpg初めて具体性を以って描かれる、"審判の日"以降の世界。アクションに確かなマックGらしく、映像の持つ迫力やスリルは文句のつけようもないほどだ。しかし、作品は"物語"を前面に押し出した性格に。作品の方向性が変わったことを受け入れば、きっと本作も楽しいはず。
     


    監督は、"チャーリーズ・エンジェル"シリーズのマックG。「ジョン・コナー」役には、「太陽の帝国」「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。「マーカス・ライト」役には、「ジャスティス」のサム・ワーシントン。「カイル・リース」役には、「スター・トレック」のアントン・イェルチン。「ブレア・ウィリアムズ」役には、「南極物語」のムーン・ブラッドグッド。「ケイト・コナー」役には、「ヴィレッジ」のブライス・ダラス・ハワード。「セレーナ・コーガン」役には、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」のヘレナ・ボナム=カーター。「バーンズ」役には、「アメリカン・ギャングスター」のコモン。「スター」役には、ジェイダグレイス・ベリー。「ヴァージニア」役には、ジェーン・アレクサンダー。「アシュダウン」役には、「トータル・リコール」のマイケル・アイアンサイド。「ロセンコ」役には、イヴァン・グヴェラ。「サラ・コナー」の声の出演には、"ターミネーター"シリーズのリンダ・ハミルトン。

    "The End Begins"
    2018年、軍事防衛AIシステム"スカイネット"が自我に目覚め、人間に反旗を翻した"審判の日"から10余年が経った。かつて繁栄を極めた地球上のあらゆる都市は、"スカイネット"による核攻撃によって跡形もなく荒廃し、人間を抹殺せんとする様態さまざまな殺人マシンが跋扈していた。"審判の日"を何とか生き延びた人間は"ターミネーター"の眼を逃れるようにして生を営み、苦境の中で機械軍に対抗すべくレジスタンスが組織されてきた。レジスタンスの部隊長となって機械軍と対抗する「ジョン・コナー」は、あるミッションの中で、"スカイネット"が人間の生体細胞収集を企てていることを知る。人間と見分けのつかない"T-800"の完成は、抵抗軍にとって脅威であった。同時に「ジョン」は、"スカイネット"にとって都合の悪い人間にプライオリティを付与した暗殺リストにたどり着く。彼は、その中に自身の名前と、自身の父親となるはずの「カイル・リース」の名前を見つける。その頃、かつてのロサンゼルス郊外で、ひとりの男が長い眠りから目覚めた。「マーカス・ライト」という名の彼は、目の前の光景が解せない中、"T-600"に命を狙われるものの、2人の孤児に窮地を救われる。互いに支え合って戦渦を生き抜いてきた彼らは、声を出すことができない「スター」という名の少女、そして「カイル・リース」という名の少年であった…。

     
      ジェームズ・キャメロン、ジョナサン・モストウが描いてきたSFホラーの金字塔"ターミネーター"シリーズの第4弾作品。過去3作では"スカイネット"が自我に目覚める"審判の日"を巡り、現代世界での、未来から送られてきた"ターミネーター"との激闘が描かれた。"チャーリーズ・エンジェル"シリーズのマックGがメガホンを執った本作は、"審判の日"以降を世界舞台に、機械軍と抵抗軍の攻防を魅せる。マックG当人は、早々にシリーズ第5作目の製作を発表しており、いよいよ「ジョン・コナー」と"ターミネーター"を取り巻く物語が核心に迫っていく。これまでは、予感や予兆、または悪夢といったニュアンスで、あくまでもイメージとしてのシーンの挿入で"審判の日"以降の世界が描かれてきた。曖昧模糊としていて、とかく恐怖を煽る要素でしかなかった未来世界が、いよいよ今作から明視できるほどに明らかになっていく。そして、本作はこれまでのシリーズ作品とどこか見え方が違う。

      "ターミネーター"と言えば、シリーズ作品が作り上げたブランドは偉大なほどに、アーノルド・シュワルツェネッガーが演じた"T-800"や"T-850"が想起されるが、本作では、バイクのような様態の"モトターミネーター"や蛇のような様態の"ハイドロボット"など、とかく多種多様な"ターミネーター"が登場する。仕掛け人とも言えるジェームズ・キャメロンは"審判の日"以降の世界を深く言及してこなかったから、ある意味でマックGは奔放に世界を描くことができたかもしれない。そこでオマージュを欠いてしまえば、単なるロボット活劇になってしまうし、シリーズのファンを失望させかねないが、見た目に人間と見違う、高い完成度を誇る"T-800"誕生経緯をストーリーの鍵として描いたことで、"ターミネーター"シリーズとしての血脈は保った。
       
      そうであっても、これまでのシリーズ作品とは見え方が違う、ひいては「ターミネーター3」から予感のあった違和感が拭えない。それは結局"審判の日"とそれ以降の世界が、具体性を持って描かれ始めたからに他ならないだろう。前述の通り、キャメロンは"審判の日"を巡る世界観は、あくまでも"ターミネーター"を登場させるためのプロットの一部として描いたに過ぎなかった。知的な人間と"ターミネーター"、"ターミネーター"と"ターミネーター"の攻防は純粋に興奮状態を誘ったし、曖昧に描かれた未来世界に思いを馳せて議論を楽しむ余地もあった。しかし、作品の性格は、これまでに撒かれた伏線を回収し、ドラマ性を含んだ物語としての"ターミネーター"として舵を取り始めた。SFスリラー、一部ではSFホラーと謳われたキャメロンによる"ターミネーター"とは別物と思えても、それは仕方がないだろう。アクションとしては、ワンカットで撮影された「コナー」が武装ヘリを駆るシーンや"モトターミネーター"とのスピーディなチェイスなど、映像迫力は文句のつけようがないほどであった。こうなれば今後の興味は、如何にスムースに「ターミネーター」、「ターミネーター2」に繋がる物語を魅せてくれるかだ。
      
      本作は「ターミネーター3」との関連はない、といった噂も飛び交ったが、それはあくまでも噂に過ぎず、あの衝撃のラストを知らなければ本作の理解は難しいだろう。私は、キャメロンの描いた"ターミネーター"のファンであった。"T-800"や"T-1000"との手に汗にぎる死闘、少年「コナー」と"T-800"の涙を誘う交流。迷いなく、お気に入りのSF作品に挙げてきた。だからこそ、「ターミネーター3」には肩透かしを喰らったような戸惑いを覚えたが、作品の方向性が変わったことを受け入れれば、モストウとマックGの"ターミネーター"もなかなか楽しい。都内の某所で有名なロボットが等身大で建造されたり、あいかわらず黄色いカマロがお茶目にトランスフォームしたり、本作には懐かしい顔のロボットが登場したり、と、2009年の日本の夏はメカ三昧なのであった。
      
    ● 関連作品
    ターミネーター [1984年]
    ターミネーター2 [1991年]
    ターミネーター3 [2003年]
    ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ 1st Season [TV/2008年(アメリカ)]
    ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ 2nd Season [TV/2008年~2009年(アメリカ)]
     
    ● 製作代表 : The Halcyon Company
    ● 日本配給 : Sony Pictures Entertainment
    ● 世界公開 : 2009年05月21日 - バーレーン/カナダ/クウェート/レバノン/アメリカ
    ● 日本公開 : 2009年06月13日
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    by movis | 2009-09-06 20:36 | アクション
    ブルーサンダー / Blue Thunder
    ● ブルーサンダー / Blue Thunder [アメリカ / 1983年]

    b0055200_005328.jpg主役は人間ではなく、派手なドッグファイトを展開するのは戦闘機ではなく、どちらも武装ヘリ、という一風変わった作品。物語に粗が目立つが、ご愛嬌。武装ヘリの格好良さが最高に映えた作品だ。ロイ・シャイダー、マルコム・マクダウェルなど豪華な出演陣にも注目。



    監督は、「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・バダム。「フランク・マーフィー」役には、「JAWS/ジョーズ」「JAWS/ジョーズ2」「2010年」のロイ・シャイダー。「ジャック・ブラドック」役には、「夜の大捜査線」のウォーレン・オーツ。「ケイト」役には、「アメリカン・グラフィティ」のキャンディ・クラーク。「コクレイン」役には、「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェル。「リチャード・ライマングッド」役には、「ホーム・アローン」「ホーム・アローン2」のダニエル・スターン。

    "He's Out There..."
    ロス市警航空課で空中パトロールを担当しているヘリコプター・パイロット「フランク・マーフィー」は、新人「ライマングッド」を伴ってロス上空に舞う。リカーショップで発生した強盗事件の犯人逮捕を支援し、ナンバープレートのない不審車を本部に報告する。不純な動機で昂揚している「ライマングッド」のわがままを聞き入れたために、いつものように「ブラドック」課長から注意を受けた。その頃、都市暴力対策委員長「ダイアナ・マクニリー」が自宅に戻ってきたところ、何者かに襲撃される。現場に急行する「フランク」は先に報告した不審車を発見する。事件は強姦が目的だったとして片付けられたが、逃げ去った犯人達は彼女が手にしていた書類を奪っていて…。


      ロサンゼルス・オリンピックに向けてのテロ対策として開発された武装ヘリ「ブルーサンダー」を巡り、そのパイロットに選ばれた警察航空隊員「フランク・マーフィー」が不運な陰謀に巻き込まれていくスカイ・アクション。原案には、「エイリアン」や「トータル・リコール」の脚本を手掛けたダン・オバノン、「フィラデルフィア・エクスペリメント」の脚本を手掛けたドン・ジャコビーが名を連ねている。翌1984年にTVシリーズ化されたが、低視聴率により、第1シーズンで打ち切られた。

      初観賞は幼少期であったが、その時の興奮が鮮明で作品のタイトルをも忘れずに生きてきた。再び観賞して、なるほど、作品の見所は童心をくすぐる武装ヘリ「ブルーサンダー」のフォルムの格好良さと、ロサンゼルス上空で撮影されたドッグファイトの迫力に他ならない。そもそも、作品の主役たるものが人間ではなく、ド派手な空中戦を展開するのが戦闘機ではなく、どちらも武装ヘリであること自体が珍稀であり、珍妙。ステルス戦闘機や多武装戦闘機が登場してしまった昨今では、ヘリコプターというモチーフの映画化は難しいだろうから、この時代にしか作りえないであろうというレトロスペクティブな価値があるように思う。

      "JAWS"シリーズのロイ・シャイダー、バイオレンス作品で名を馳せて本作が遺作となったウォーレン・オーツ、特徴的な顔立ちで名悪役として有名なマルコム・マクダウェルなど、出演陣は錚々たる顔ぶれであるものの、作品にインパクトのある存在感が欠ける点は残念だ。それは、本作がユーモアのある魅力を備えていながらも、物語としての"ブルーサンダー"に粗が多く見受けられるからであろうか。

      例えば、「フランク」と「リチャード」が偶発的に陰謀に巻き込まれていく、というシナリオを辿ってはいるものの、陰謀そのものの目標が明解でないし、鍵となってくる「ブルーサンダー」が飄々と「フランク」の手に渡ってしまうし、サスペンスとしてはもう少し奥行きや詳細なバックグラウンドを与えてほしかったところ。プロローグで見せたエピソードも伏線としては押しが弱い。しかしながら、「フランク」が抱えるベトナム戦争下でのトラウマや、「コクレイン」との関係性、"1分"という時間への拘りなど、作品の最後までバッチリと効き目のあるスパイスのような要素もある。ストレスフリーで軽快なテンポも二度、三度の観賞を煽るには十分だ。

      ともあれ、朝焼けを飛ぶブルーサンダーや、ド派手な空中戦など、武装ヘリの格好良さが最高に映えている。この作品の2年後には、"デロリアン"という不朽のSF名機が登場したりするが、幼き頃の私にとって"ブルーサンダー"はそれに引けをとらないくらい魅力的なマシンだった。メカ好きには是非一度観賞して頂きたい作品だ。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures Corporation
    ● 日本配給 : Columbia Pictures
    ● 世界公開 : 1983年02月05日 - 西ドイツ
    ● 日本公開 : 1983年10月01日
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    by movis | 2009-01-08 22:15 | アクション
    ザ・シークレットサービス / In the Line of Fire
    ● ザ・シークレットサービス / In the Line of Fire [アメリカ / 1993年]

    b0055200_4275719.jpgクリント・イーストウッド演じる「ホリガン」の人間味と、ジョン・マルコヴィッチ演じる「ミッチ」の不気味さのコントラストが鮮やかな作品。サスペンス・アクションとして、展開に新鮮味はないものの、細部まで丁寧に作り込まれているため、見所には困らない。



    監督は、「アウトブレイク」「エアフォース・ワン」のウォルフガング・ペーターゼン。「フランク・ホリガン」役には、"ダーティハリー"シリーズのクリント・イーストウッド。「ミッチ・リアリー」役には、「マルコヴィッチの穴」のジョン・マルコヴィッチ。「リリー・レインズ」役には、"メジャーリーグ"シリーズのレネ・ルッソ。「アル・ダンドゥレア」役には、「マグノリアの花たち」のディラン・マクダーモット。

    "An assassin on the loose. A president in danger.
     Only one man stands between them..."
    アメリカ合衆国所属のシークレットサービス・エージェント「フランク・ホリガン」には、深い自責の念が刻み込まれている。それは、1963年11月、ダラスでジョン・F・ケネディを救えなかったことに他ならない。ストイックを貫く性格もあって、「ホリガン」は一匹狼にならざるを得ず、唯一の相棒は臆病で頼りのない「アル」だけであった。現職大統領の再選キャンペーンが賑わいだした頃、ホワイトハウスに大統領の暗殺脅迫が飛び込む。やがて「ホリガン」は殺し屋「ミッチ」の存在を嗅ぎ付ける。しかし、「ミッチ」は「ホリガン」の過去をジワジワとえぐり、挑発し始めるのであった…。


      要人警護やテロ防止のための捜査などを任務とするアメリカの公的機関"シークレットサービス"に焦点を当てた、サスペンス・アクション作品。演技のみならず、監督、製作、音楽と多彩な才能を併せ持つクリント・イーストウッドが、悲しい過去を背負う熟年のシークレットサービス・エージェントを生々しく演じた。

      そのようにして映画制作にも長けたクリント・イーストウッドが主演として演技に集中しているためか、サスペンスやアクションの要素が王道を行く素直な作品であった。癖なく爽快なカタルシスを与えるペーターゼンの持ち味が発揮された一作と言い換えることもできるが、不遇にも1990年初頭においてのサスペンス・アクション作品には本作と同様に"お決まり"な展開を迎える作品が多く、鮮明な印象が残りにくい仕上がりとなってしまっている点が唯一残念である。

      しかしながら、「ホリガン」という人間の内面を鋭くえぐっているところに作品の面白さがある。「ホリガン」は1963年11月のダラスでジョン・F・ケネディの警護に当たっていた、という設定を与えられているが、このアメリカ史上の悲劇を物語とリンクさせることで、彼が抱える自責の念をうまく表現している。さらには"シークレットサービス"という馴染みのない警察機関の採用をきわめてシンプルに説得することにも成功した。この現実の出来事は本作の本流ではないが、「ホリガン」の心の葛藤や「ミッチ」の挑発といった物語の鍵となって重要な機能を担っている。

      「ホリガン」と敵対して描かれる殺し屋「ミッチ」も独特の強烈な存在感を放つ。第66回アカデミー賞の助演男優賞ノミネートという功績にも表れているが、ジョン・マルコヴィッチの奇奇怪怪たる好演振りは、イーストウッドを喰わんとするインパクトがある。非情で冷静な「ミッチ」の不気味さは、人間味のある「ホリガン」との対峙によってますます醸成され、エピローグに向けて息を呑むような緊張感を漂わせている。

      1930年生まれのイーストウッドが歳相応の味のある演技に徹底している点にも触れておくべきだろう。「ホリガン」は自動車パレードの警護で息切れを隠せない。世代交代のプレッシャーをひしひしと感じても、報いを求めて衰えた身体に鞭を打つ。こんな描き方をされては、「ホリガン」の肩を持たないわけにはいかず、善悪がはっきりと分かれた構図であるものの、白々しさはなく哀愁すら感じる。サスペンスとして作品はスマートに決まっているが、こうした人間の奥深い部分も丁寧に描かれていて、見所には困らない作品だ。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures Corporation
    ● 日本配給 : Columbia TriStar Films
    ● 世界公開 : 1993年07月09日 - アメリカ
    ● 日本公開 : 1993年09月15日
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    by movis | 2008-11-29 04:33 | サスペンス / ミステリー
    クライマーズ・ハイ / CLIMBER'S HIGH
    ● クライマーズ・ハイ / CLIMBER'S HIGH [日本 / 2008年]

    b0055200_12515094.jpg極限までの興奮に陥り、恐怖心が麻痺してしまう"クライマーズ・ハイ"という状態の一片を、スクリーンを通して体感できるような緊迫感のある作品だった。観賞後に残る、淡白だったという心象が残念ではあるが、世界に強く引き込む出演者の演技を堪能されたい。



    監督は、原田眞人。原作は、横山秀夫の『クライマーズ・ハイ』。「悠木和雄」役には、堤真一。「佐山達哉」役には、堺雅人。「玉置千鶴子」役には、尾野真千子。「安西耿一郎」役には、高嶋政宏。「白河頼三」役には、山崎努。「粕谷隆明」役には、中村育二。「追村穣」役には、螢雪次朗。「等々力庸平」役には、遠藤憲一。「岸円治」役には、田口トモロヲ。「田沢善吉」役には、堀部圭亮。「吉井弁次郎」役には、マギー。「神沢周作」役には、滝藤賢一。「亀嶋正雄」役には、でんでん。「伊東康男」役には、皆川猿時。「安西小百合」役には、西田尚美。「安西燐太郎」役には、小澤征悦。「黒田美波」役には、野波麻帆。

    "命を追った、あの夏"
    1985年8月12日、うだるような暑い夏の日。3日後に終戦記念日を控えたこの日、群馬県の地方有力紙"北関東新聞"の編集局では、中曽根首相の靖国公式参拝の動向を巡って緊張感が満ちている。そんなフロアを横目に、一匹狼の遊軍記者「悠木」は、販売局の親友「安西」から誘われた翌朝の谷川岳・衝立岩登頂に向け、着々と準備を進めていたのであった。重々しくザックを担ぎ、デスクを後にしようとした「悠木」のもとに、県警キャップ「佐山」が駆け寄って、耳打ちをした。ジャンボが消えた。「悠木」は脚を止める。事態を把握できず、しかし、とりあえず編集局を後にしようとした「悠木」であったが、まさにその時、共同通信社の速報がフロアに響き渡った。それは、東京羽田発大阪伊丹行き、日本航空123便が消息を絶った、という不穏な内容であった…。


      日本航空123便墜落事故は、小説やドラマなどのメディアで幾度と取り上げられてきた。『半落ち』の著者、横山秀夫による本作品の原作『クライマーズ・ハイ』もそのひとつである。彼は上毛新聞社で記者を務め、件の事故を取材している。この時の経験を、舞台を架空の新聞社"北関東新聞"にかえて描いた作品だ。同原作はNHKでテレビ映画として映像化されたが、劇場公開されたメジャー作品として、本作が日本航空123便墜落事故をテーマとした初の作品である。

      本作は、"大久保・連赤"事件以来の大きな出来事を扱うことになった地方新聞社が舞台だ。日航機事故に関わる全権デスクを担当することになった「悠木」を中心に、管理職との確執、記者の奮闘と苦悩、そして地方新聞社としてのプライドが描かれている。物語は独特のスピード感と緊張感を湛えて展開していく。145分という長尺作品でありながらも、息つく暇もなく、飽きることもなく、最後までしっかりと見通すことができる。だが、観賞後には映像が脳裏を巡るものの、特に印象的なシーンをピックアップできないことに気付く。

      つまり、作品に淡白な印象を受ける理由は、原作のオリジナリティをできるだけ活かそうとした結果ではなかろうか。映画は小説のように、人物の相関、物語の背景などの詳細を描ききれない。結果として、かろうじて行間を説得するためにエピソードを選ばなければならないのだが、それだけではやはり、スクリーンと客席には温度差が生まれ、メッセージを伝え損ねる危険もある。加えて、地方新聞社としてのプライド、報道モラル、利を巡る争い、真実を伝えることへの想いなど、複雑な要素が絡んで成り立っている作品である。分からなければ読み返せる小説と違って、突き進むことしか知らない映像に、観賞者は距離を放されがちになってしまう。この手の作品は難しい。

      ところで、"クライマーズ・ハイ"とは、登山家が経験する、極限まで気分が興奮するために恐怖心が麻痺してしまうという精神状態のことだ。本作の醍醐味は、この"クライマーズ・ハイ"よろしく、怒号が飛び交う編集局員の遣り取りや奮闘の様子に、異常なまでの興奮を得ることができる点だ。作品の緊張感や逼迫感もここから生まれており、その源流は堤真一、堺雅人らを初めとした、いわゆる真っ当な"演技派"が名を連ねているところにある。演技を感じさせない演技、と書くと言葉が拙いが、演技には演技っぽさがあると思い込んでいるから、かえってスクリーンの会話や挙措動作が自然であると、嬉しい違和感を覚える。本作はまさにその象徴だ。遠藤憲一演じる社会部部長「等々力」が、若手記者を説教するシーンがあるのだが、「なに、お前ら、無線を欲しがってるんだって?」というその他愛のない一言に鳥肌が立ってしまった。業界こそ違えど、自身の会社生活に熱い血を流してくれるようであった。"クライマーズ・ハイ"という登山用語や、ビリー・ワイルダー監督「地獄の英雄」の一節がキーになったりと、伏線の切れ味もよい。

      作品の切り口が記者の視点ということもあって、日本航空123便墜落事故を知るための教材としては、婉曲的ともいえる。とは言え、決して忘れてはいけない事故である、ということを再認識することができた貴重な作品であった。最後となったが、この事故で亡くなった520名の乗員・乗客の方々の冥福と、生存された4名の方々の多幸を心より祈る。

    ● 製作代表 : Be Wild
    ● 日本配給 : 東映 / GAGA Communications
    ● 世界公開 : 2008年07月05日 - 日本
    ● 日本公開 : 2008年07年05日
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    by movis | 2008-07-13 12:57 | 邦画
    レッスン! / Take the Lead
    ● レッスン! / Take the Lead [アメリカ / 2007年]

    b0055200_1144156.jpgニューヨークのスラム街に位置する公立小学校で、生徒に社交ダンスを教えたピエール・デュレインという男の実話に想起を得た作品。意外や意外、社交ダンスって格好良い。さらに、それが子供たちを救えるのだとしたら、すごく素敵なことなのではないだろうか。



    監督は、リズ・フリードランダー。「ピエール・デュレイン」役には、「デスペラード」「マスク・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス。「ロック」役には、「小説家を見つけたら」「コーチ・カーター」のロブ・ブラウン。「ラレッタ」役には、ヤヤ・ダコスタ。「オーガスティン・ジェームス」役には、「クロスクリーク」「フォーガットン」のアルフレ・ウッダード。「モーガン」役には、「Shall We Dance?」にも出演し、社交ダンス界の実力派であるカティア・ヴァーシラス。「ラモス」役には、「フック」のダンテ・バスコ。「エディ」役には、マーカス・T・ポールク。「サーシャ」役には、「ステップ・アップ」のジェナ・ディーワン。「ティナ」役には、ローラ・ベナンティ。

    "Never Follow."
    ニューヨークのとあるスラム街。社交ダンス・コンテストを終え、自転車で帰路を行くダンス・スクール講師「ピエール・デュレイン」は、自動車を破壊している黒人の少年と遭遇する。少年は「デュレイン」の姿をみとめて逃げ去ってしまうが、握っていた自動車の駐車IDを落としていく。翌日、IDの持ち主を訪ねる「デュレイン」。彼女は、問題児が多いことで有名な高校で校長を務める「オーガスティン・ジェームス」であった。強気な「オーガスティン」の姿勢に、終始押されっぱなしの「デュレイン」であったが、彼女の生徒に対する愛情を知って…。


    1994年、社交ダンス界では著名なピエール・デュレインがニューヨークの公立小学校で社交ダンスを指導するプログラムを開始し、やがて各地の中学校や高校にも影響の幅を広げたという。この作品は、そんな実話をモチーフに製作され、彼と同名の社交ダンス講師をアントニオ・バンデラスが演じる。HIP-HOPにウーハーが鳴くクラブに高校生が集うシーンと、煌びやかで上品な雰囲気に包まれる社交ダンス・コンクールのシーンが心地よく切り替わるオープニングにも窺えるが、カメラ・ワークや映像の流れが巧妙で、なかなかスタイリッシュであった。

    「デュレイン」が荒くれ高校生たちに社交ダンスを教えるキッカケに始まり、社交ダンスを揶揄していた彼らが徐々に「デュレイン」の指導に乗ってくる物語の紆余曲折などは、117分という尺の割にしっかりと描かれている。「ティナ」、「ケイトリン」、「モーガン」などの脇役と織り成すサイド・ストーリーも主張が過ぎず、程よいバランスを保っている。「デュレイン」の人間が出来すぎていたり、と登場人物に現実感が伴わず、淡白な印象を受けた点が気になるところではあるが、劇場作品に初挑戦したリズ・フリードランダーは評価されてしかるべきだろう。

    音楽やダンスで第三者が良い影響を与えていく青春ドラマといえば、思わず「天使にラブソングを2」を浮かべてしまったが、ストーリーに対しては"ありがち"な印象が否めない。だが、ドラマとして手堅い作品に仕上がっている理由は、"社交ダンス"という教育テーマが説得力を持っているからか。なぜ教育に社交ダンスであるのか……それは是非、作品を通して納得して頂きたい。

    ● 製作 : New Line Cinema
    ● 配給 : GAGA Communications
    ● 公開 : 2006年 (アメリカ)
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    by movis | 2008-01-19 15:14 | ドラマ
    インサイダー / THE INSIDER
    ● インサイダー / THE INSIDER [アメリカ / 2000年]

    b0055200_2333721.jpg重厚感たっぷり。シリアスな社会派ドラマとあって万人受けは期待できないが、最高に興味深い。完全に心をつかまれた。企業と個人。利益と正義。実話に基づいた「大人の事情」を、マイケル・マンがストイックに描く。苦難に対峙し、信念やプライドを体現する者たちはかっこいい。



    監督は、「ヒート」「コラテラル」のマイケル・マン。「ローウェル・バーグマン」役には、「トゥー・フォー・ザ・マネー」「ゴッドファーザー」シリーズのアル・パチーノ。「ジェフリー・S・ワイガンド」役には、「L.A.コンフィデンシャル」「グラディエーター」のラッセル・クロウ。「マイク・ウォーレス」役には、「サウンド・オブ・ミュージック」「ある日どこかで」のクリストファー・プラマー。「ライアン・ワイガンド」役には、「コットン・クラブ」「ヒート」のダイアン・ヴェノーラ。

    "Warning: Exposing the Truth May Be Hazardous"
    アメリカ4大ネットのひとつ、CBSが放送する人気ニュース・ショー「60ミニッツ」。そのプロデューサーである「ローウェル・バーグマン」の元にPhilip Morris社の社内極秘資料が届く。これを基に「タバコ」をテーマとしたコンテンツを構想。解説者を求めてたどり着いたのは、業界3位のB&W社で研究開発担当副社長を務める「ジェフリー・ワイガンド」だった。彼らはホテルの一室で接触する。この瞬間から、信念とプライドをかけた闘いが始まっているとも知らず…。


    今でこそ、タバコのパッケージには警告文が記載され、喫煙者も有害性を認めている。タバコメーカーが賠償金を支払うケースも珍しくない。しかし、この作品の舞台である90年代初頭は、タバコメーカーがあらゆる訴訟を必勝していたという。

    アル・パチーノやラッセル・クロウら、出演陣の名前に不安はない。「安心して観られる作品だ」と思った。とんでもなかった。なんと作中で登場する企業名、人物名は全て実名である。ハラハラするような会話、シーンの連続に、最初の安心感も消え失せてしまった。次第に自分の顔が強張っていくのが分かった。アル・パチーノは相変わらず渋いのだけど、ラッセル・クロウが演じる不安定な役柄が更に真実味を引き立てているようにも感じた。

    硬派で干渉を受け付けない「60ミニッツ」に、こんなエピソードがあるとは知らなかった。社会的正義。それがどんなに正論であっても、排除されてしまうこともある。信念やプライドを言葉にするのは簡単だが、行動で示すのは困難だ。守るべきものもある。しかし、そんな苦難に正々堂々と立ち向かっていく者たちの姿が本当に渋くてかっこよかった。マイケル・マンは、そんな「男の映画」を作るのが上手い。そして更なる魅力はモデルとなった実話が存在することだ。

    アル・パチーノは珍しく拳銃を握らない。派手なアクション・シーンも皆無。リアリティに溢れ、低めのトーンで描かれる正統派ソーシャル・ドラマであるだけに、万人に受け入れられるとも思えない。それでも、マイケル・マン独特の丁寧なタッチやテンポの良さも手伝って、約160分の長尺も苦痛ではなかった。CSRやコンプライアンスの在り方についても深く考えさせられた。傑作だ。

    余談だが、マイケル・マンと手を組むミュージック・コンポーザは作品によって違うのだけれど、どれも本当にかっこいい。特にエンドロールで使われる楽曲には、心を鷲づかみにされてしまう…。

    ● DVD

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    by movis | 2006-05-05 04:34 | ドラマ - その他
    インファナル・アフェア / INFERNAL AFFAIRS
    ● インファナル・アフェア / INFERNAL AFFAIRS / 無間道 [2002年]

    b0055200_2144321.jpg正義とは一体何か、自分とは一体何者なのか。闘う理由は自分の為か、愛する人を守る為か。急転直下する展開に、息を呑み、涙を誘うこと間違いない。香港映画の真髄を、まさにこの作品で垣間見た。




    日本でも公開されている「インファナル・アフェア / 無間序曲」の前作に当たるのがこの作品。この映画のリメイク権がアメリカ映画史上最高額で、あのブラッド・ピッドに買われたことでも話題を呼んだ。マフィア撲滅に向け、潜入捜査を試みる「ヤン」役には、話題新作「2046」にも出演しているトニー・レオン。また、警察官と言う仮面を被り、マフィアに内部情報を伝達する「ラウ」役には、金城武が主演でこちらも話題を呼んだ「LOVERS」のアンディ・ラウ。更には、日本でも男女問わずに人気のある女優「ケリー・チャン」等、豪華な面子が顔を揃えている。

    警察の内部情報を知る目的で、マフィアのボスに警察学校への入学を命令された「ラウ」。マフィア壊滅の目的で、潜入捜査官として動く為に警察学校中退を命じられた「ヤン」。2人は与えられた「警察官」「マフィア組員」という「役柄」を見事にこなして行き、互いの世界に馴染んで行く。やがて、2人の運命が交錯して…。

    もう、何よりもストーリーの完成度の高さに脱帽しました。この映画に関しては、結末がどうなるか、なんて予測も全く出来ず、ただただ画面に釘付けになってしまいました。「マフィア組員」でありがならも、ボスの指示で「警察官」として動く「ラウ」。「警察官」でありがならも、任務の為に「マフィア組員」として動く「ヤン」。何だか、観賞者であるこちらまで、どちらが正義で、どちらが悪なのかが分からなくなってきます。ですが、まさにこの「どちらが正義か、どちらが悪か」の定義を考えることこそが、この作品の深さ、醍醐味である気がします。

    ただし、物語のストーリーが複雑である為に、その理解に時間がかかります。(理解力に乏しい自分が原因でしょうか…。)前半部分では「?」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、展開の良さと、非常に簡潔且つ明瞭なキャラクターのセリフ、環境設定から序々に「ヤン」と「ラウ」を取り巻く事情の切なさ、彼らのプライドや意地が手に取る様に感じられます。観賞後には、まるで中身の詰まった小説を1冊読み切ったかの様な充実感が得られました。

    秋の夜長に、香港映画の面白みを感じてみるのは如何でしょう?
     
    ● 関連作品
    インファナル・アフェア II / 無間序曲 [2003年]
    インファナル・アフェア III / 終極無間 [2003年]
    ディパーテッド [2006年]

    ● 製作代表 : Media Asia Films
    ● 日本配給 : Comstock
    ● 世界公開 : 2002年12月12日 - 香港
    ● 日本公開 : 2003年10月11日

    (2009/07/04: 関連情報更新)
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    by movis | 2004-11-02 21:00 | サスペンス / ミステリー
    コラテラル / Collateral
    ● コラテラル / Collateral [アメリカ / 2004年]

    b0055200_2327147.gif不気味な雰囲気漂うトム・クルーズの役柄は新鮮 !! ストーリーに若干浅みを感じるが、この映画には2時間を早いと思わせるテンポの良さとカッコイイ音楽がある。観終えた後には、思わず無茶をしたくなるような高揚感に襲われた。



    監督は、「ヒート」「インサイダー」のマイケル・マン。「ヴィンセント」役には、"M: I" シリーズのトム・クルーズ。「マックス」役には、「Ray レイ」でアカデミー賞主演男優賞を獲得したジェイミー・フォックス。「アニー」役には、「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」に出演し、大人気俳優ウィル・スミスを夫に持つジェイダ・ピンケット=スミス。

    "It started like any other night"
    アメリカ、ロサンゼルス。自分が持つ夢と、タクシードライバーとしての凡長な日常にやるせなさを感じている「マックス」。そんなある日、彼は乗客としてタクシーに乗り込んだ女性検事「アニー」と出会う。車内での会話も弾んだ上、名刺まで貰って上機嫌の「マックス」。彼女を降ろし、余韻に浸る彼のタクシーに、「ヴィンセント」という名の男が乗車した。長いロスの夜が始まる…。


      トム・クルーズの作品は何作も観てきたが、若々しく血気盛んな役が多い印象を抱いていた。この作品ではそれが一転して裏切られる。「ヴィンセント」は手櫛で後ろに撫で付けた様な銀の髪型にグレーのスーツの出で立ち。お世辞にも今までトム・クルーズが演じてきたキャラクターが持つ華やかさなど一切感じられない。しかし、この雰囲気こそが「ヴィンセント」という男の「渋み」と「影」と、何より「不気味さ」をより一層惹き立てる。また彼の存在があって、性格が対極で人間として温かい「マックス」の存在も大きく感じることが出来る。

      肝心のストーリーは、へそ曲がりに結末を予想したがる自分から言わせれば「やはり、そうきたか」と感じるもの。だが、展開の巧妙なテンポの良さと、劇中で流れる音楽のセンスの良さからは、メディアがこの映画を挙って押した理由が理解できる。数バージョンあった「コラテラル」のイメージ促進CMのひとつにも使われている楽曲「Ready Steady Go」は、中盤の盛り上がりを見せる場面で用いられており、観賞者の心をグッと掴む。

      観賞後に、自分の人生観を変えられてしまうような人の心に訴えかけてくる映画もあるが、この作品はそうではない。そうだとしても、エンターテイメントとして映画を考えるのであれば「コラテラル」は完成度が高く、魅力には事欠かない作品だ。カッコイイ映画を観たい人にはオススメ。

    ● 製作代表 : Paramount Pictures, DreamWorks SKG
    ● 日本配給 : United International Pictures
    ● 世界公開 : 2004年08月05日 - 香港、マニラ
    ● 日本公開 : 2004年10月30日
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    by movis | 2004-10-30 21:00 | サスペンス / ミステリー