Top
MOVIS
one for all, all for one
Will Be Next to ...
  • LIE TO ME 嘘の瞬間 1st season
  • LIE TO ME 嘘の瞬間 2nd season
  • アマルフィ 女神の報酬
  • ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ 1st season
  • ターミネーター サラ・コナー クロニクルズ 2nd season
  • インセプション
  • 最近のエントリ
    検索
    カテゴリ
    タグ
    タイトル別カテゴリ
    ■ 音順カテゴリ


    ■ 特集
    映画で音楽を聴く

    ■ 公開年度別カテゴリ

    sorry...
    restorin' soon ...
    最新のトラックバック
    ワンピースのこのセリフに..
    from 脳挫傷による見えない障害と闘..
    252生存者あり(テレビ..
    from 単館系
    Blu-ray バックド..
    from VAIOちゃんのよもやまブログ
    FRINGE シーズン1
    from piece of life ..
    コラテラル(55点)評価:△
    from 映画批評OX
    『ある日どこかで』観てほしい
    from 映画のブログ
    ps3TERMINATO..
    from 家電逸品
    アルマゲドン
    from Addict allcine..
    ターミネーター2
    from 映検つながるブログ
    バンテージ・ポイント
    from 映画、言いたい放題!
    救命病棟24時
    from 救命病棟24時
    ハッピーフライト
    from ピースのAMEBLO CA..
    ハッピーフライト
    from 映画、言いたい放題!
    バッファロー'66
    from Addict allcine..
    『ジャンパー』を観たぞ〜!
    from おきらく楽天 映画生活
    ジャンパー(感想120作..
    from 別館ヒガシ日記
    スパイダーウィックの謎
    from 映画、言いたい放題!
    真夏のオリオン
    from Diarydiary!
    真夏のオリオン
    from 橋本甜歌 前略 画像
    グラン・トリノ
    from Diarydiary!
    最新のコメント
    > ムーさん なか..
    by movis at 03:46
    私も、そのブログの読みま..
    by mnstr_movie at 20:47
    > ムーさん ども..
    by movis at 14:32
    どうもどうも!山形の遊び..
    by mnstr_movie at 12:57
    > 台湾人さま は..
    by movis at 00:09
    リチャード・チェンバレン..
    by 台湾人 at 00:16
    > 鍵コメントさま ..
    by movis at 03:42
    > samurai-ky..
    by movis at 01:23
    「眼下の敵」を筆頭に"潜..
    by samurai-kyousuke at 09:34
    > Jimさん は..
    by movis at 12:19
    一年ほど前に飛行機の中で..
    by Jim at 22:51
    > ならぢゅん さん ..
    by movis at 06:39
    Youth-Kさま、トラ..
    by ならぢゅん at 12:06
    > samurai-ky..
    by movis at 02:02
    基本的には娯楽作品が好き..
    by samurai-kyousuke at 23:08
    > samurai-ky..
    by movis at 15:52
    ロイ・バッデイ(ルトガー..
    by samurai-kyousuke at 01:03
    > samurai-ky..
    by movis at 23:33
    さすがにフランク・ダラボ..
    by samurai-kyousuke at 20:30
    > samurai-ky..
    by movis at 00:14
    フォロー中のブログ
    その他のジャンル
    ファン
    記事ランキング
    ブログジャンル
    画像一覧
    リンク
    タグ:□ コメディ ( 7 ) タグの人気記事
    幸せの1ページ / Nim's Island
    ● 幸せの1ページ / Nim's Island [アメリカ / 2008年]

    b0055200_623387.jpg最近の映画では教えてくれない、今更なことを嫌味なく教えてくれる絵本のような作品。しかし、その恩恵を被るためには、余計な突っ込みはしないこと、無心に映像を楽しむことが必要。ジョディ・フォスターとアビゲイル・ブレスリンの暴れっぷりが作品の見所。



    監督は、「小さな恋のものがたり」のマーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット夫婦の共同。原作は、ウェンディー・オルーの『秘密の島のニム』。「アレクサンドラ・ローバー」役には、「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスター。「ニム・ルソー」役には、「幸せのレシピ」のアビゲイル・ブレスリン。「ジャック・ルソー」「アレックス・ローバー」役には、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラー。

    "Be the hero of your own story."
    太平洋上のとある孤島、11歳の少女「ニム」は、海洋生物学者として名が高い父親「ジャック・ルソー」と共に、自給自足の生活を送っている。学校に行かなくてもいいし、トドの「セルキー」、トカゲの「フレッド」、ペリカンの「ガリレオ」がいるから寂しくない。そして、冒険小説に登場する「アレックス・ローバー」が憧れだった。ある日、「ジャック」が新種のプランクトンを採取するため、島を離れた矢先に近海を嵐が襲う。心細い「ニム」は父親のパソコンの1通のEメールに目を向けた。送信者は、なんと憧れの「アレックス・ローバー」。「ニム」は彼に助けを求めた。ところが、そのメールは「アレックス・ローバー」が登場する冒険小説の著者「アレクサンドラ・ローバー」が、執筆に行き詰まり、「ジャック」に協力を求めて送信したものであった。加えて彼女は極度の潔癖症で家を出られず、門前のポストに辿り着くのもやっと。「ニム」のSOSに呆然とする彼女は…。


      自分が描く冒険小説のヒーローとは対象的に、極度の潔癖症で外出もままならない、頼らない「アレクサンドラ・ローバー」と、父親と孤島で暮らす逞しい「ニム」の交流を描く。原作『秘密の島のニム』のファンだという、ジョディ・フォスター、アビゲイル・ブレスリン、ジェラルド・バトラーが、オーストラリア・クイーンズランドの自然を舞台に"冒険"を表現した。

      どうも様子がおかしいと思ったら、トドがツリーハウスでリズムを刻んでいるし、女の子はトカゲを抱いてベッドに潜り込んでいた。リアリティとは一線を画して突っ走るファンタジー作品だということはプロローグからも読み取れる。サスペンスやドラマを好んで観賞してきた。だから、前後関係を整理しようと躍起になっていたのだが、そんな自分が滑稽に思えた。もしも、小学生の頃にこの作品に出会っていたなら、作品の価値は星のようにキラキラと輝いたかもしれぬ。

      現実的な突っ込みがナンセンスな本作の見所は、ジョディ・フォスターとアビゲイル・ブレスリンの暴れっぷりにある。英知と勇気で戦況を引き裂くような性格は影を潜め、コミカルな役を与えられたジョディ・フォスターは楽し気だ。極度の潔癖症で、消毒アルコールは必須。変身願望もあるにはあるが、クモ1匹にヒステリックな女性「アレクサンドラ」を堂々と演じ上げた。「リトル・ミス・サンシャイン」や「幸せのレシピ」では、人間関係に敏感で繊細な演技を求められてきたアビゲイル・ブレスリンも、ムシを調理するは、トカゲをぶん投げるは、文字通りの大暴れである。嵐を耐え抜き、島を私利私欲から守り抜こうとする「ニム」の純心がまぶしい。優しい父親「ジャック」と力強い「アレックス・ローバー」を演じ分けたジェラルド・バトラーの存在感も敵わない。

      自然や生き物は大切に、などということをストレートに語る映画を最近観ないような気がする。本作は恥ずかし気なく嫌味なく、そういった教えを説き、そしてアウトドア志向である。ロケーションがユネスコ自然遺産に数えられるクイーンズランドということもあって、風光明媚な映像が自然尊重に対する何よりの説得力だ。しかし、本作では外に引っ張り出されるのが、TVゲームに興じる子供というわけではなく、良い歳をした女性であるわけである。ストーリーはハチャメチャだ。

      こうして作品は、プロローグからエピローグまで一貫して映像のジュブナイルとなり得た。まるで絵本であるが、「ニム」の語りで物語がはじまるあたり、製作の意図とも思える。結局のところ、『なぜ』『どうして』を自問して観賞してしまったが、子供のように、めぐる映像をただ楽しめばなかなか愉快な作品だろう。ただ残念なのは、邦題か。原題"Nim's Island"のままのほうが、よっぽどワクワクするのに…。

    ● 製作代表 : Walden Media
    ● 日本配給 : Kadokawa Pictures
    ● 世界公開 : 2008年04月03日 - オーストラリア
    ● 日本公開 : 2008年09月06日
    [PR]
    by movis | 2008-09-14 06:27 | ファンタジー
    最高の人生の見つけ方 / The Bucket List
    ● 最高の人生の見つけ方 / The Bucket List [アメリカ / 2007年]

    b0055200_0135921.jpg日常の肩凝りをほぐしてくれるような優しい作品であった。やはり、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマンの演技力はさすが。悲壮漂うテーマでありながらも、「エドワード」と「カーター」が織り成すドラマは底抜けに楽しい。ロブ・ライナーらしさが発揮された珠玉の一作。



    監督は、「スタンド・バイ・ミー」「ア・フュー・グッドメン」のロブ・ライナー。「エドワード・コール」役には、「イージー・ライダー」「カッコーの巣の上で」のジャック・ニコルソン。「カーター・チェンバーズ」役には、「ショーシャンクの空に」「ミリオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマン。「ヴァージニア・チェンバーズ」役には、「クラッシュ」のビヴァリー・トッド。「トマス」役には、「エイプリルの七面鳥」のショーン・ヘイズ。「ホリンズ」役には、ロブ・モロー。

    "When he closed his eyes, his heart was opened"
    家族を愛し、博学で、真面目に人生を生きてきた自動車整備工「カーター・チェンバーズ」は、愛妻「ヴァージニア」の電話で身体検査の結果を知る。短くなった煙草が「カーター」の指から滑り落ちた。金儲けに貪欲で、"世界一高価"と呼ばれるコーヒーを嗜むこと以外に興味を持たない「エドワード・コール」は、ウェインウッド病院の経営権を得るための重要な審議会で突然咳き込んだ。手にしたハンカチは真っ赤に染まった。皮肉にも、自社が経営権を得たばかりのウェインウッド病院に入院することとなった「エドワード」は、すでに病室のベッドに横たわった「カーター」と出会う。互いに厳しい治療を耐え抜く日々が続く。そんなある日、「エドワード」は「カーター」が必死に物書きをしている様子に好奇心を抱く。「カーター」は、ただのメモだ、と言い張るのだが…。


      1937年生まれ、ともに2007年で70歳を迎えた名優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。彼らが演じる「エドワード」と「カーター」が、奇妙な縁から友情を育み、余命を楽しむため、病院を抜け出して旅をするヒューマン・ドラマ。「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナーは、クレイグ・ゼイダンとニール・メロンが執筆した脚本をすべて読み切る前に、映画化を決意したという。当のゼイダンは、ロブ・ライナーを『感情的なテーマの中にユーモアを見い出す才能がある』と称しているが、本作はまさにその言葉を具現したような作品であった。

      「エドワード」と「カーター」が出会うまで、そして旅に出かけるまでのシーンは痛々しい。正反対ともいえる人生を歩んできた二人の出会いは皮肉にも病室である。友情を結ぶきっかけも互いに余命を宣告され、死に向かい合うという経験を共有したからだ。しかしながら、作品は楽しげで、悲壮感は薄い。「エドワード」と「カーター」は確実に絶望を得ながらも、生きる目標を得て、気丈を貫いているのである。死への恐怖や不安は直接的に描かれておらず、「エドワード」や「カーター」が節々で見せる表情や仕草に窺い知れる程度である。この点で、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマンの演技力は流石としか言いようがない。そして、悲しいが楽しい、という作品の性格を支えている「トマス」という重要な人物を演じた、ショーン・ヘイズの存在感も大きい。

      物語は、「カーター」が記した"棺おけリスト"に「エドワード」が興味を示してから、加速度的にアクティブになっていく。この"棺おけリスト"というモチーフは、イザベル・コヘットの「死ぬまでにしたい10のこと」でも用いられていたが、棺桶に脚を入れる前に達成したい事柄を書き出して、実行に移していく、というものだ。本作では、「エドワード」と「カーター」は世界を旅しながら、リストの項目を潰していく。彼らの一連の行動というのは、あまりに壮大で、コストも巨額で、なかなか模倣できるものでもないし、リアリティには欠けている。ともあれ、"生きる"という作品のメッセージは伝わるはずだ。これを実現し得るのは、「エドワード」と「カーター」の語りによって、両名の人物像を明確に描いているからである。つまり、物語はぶっ飛んでいるけど、登場人物は人間味がある。正反対の性格をもった「エドワード」と「カーター」のどこかに、自分自身の生き方と重なる部分があるのではないだろうか。

      2人の名優は互いに主張が過ぎることもなく、絶妙なバランスで「エドワード」と「カーター」を演じている。物語の中での彼らの出会いが、奇跡ともいえそうなくらいであった。底抜けて明るいコメディの中には、しっかりと"生きる"ことの大切さが説かれている。ハチャメチャとも思える描き方をしておきながら、最後にカタルシスを与えてくるところは、やはりロブ・ライナーらしい。日常の肩凝りをそっとほぐしてくれる、そんな優しい作品であった。

    ● 製作代表 : Storyline Entertainment
    ● 日本配給 : Warner Bros.
    ● 世界公開 : 2007年12月16日 - アメリカ(ハリウッド/プレミア)
    ● 日本公開 : 2008年05月10日
    [PR]
    by movis | 2008-05-26 00:50 | ドラマ
    少林少女
    ● 少林少女 [日本 / 2008年]

    b0055200_22564464.jpgとにかく、元気がよく、目に映るものは楽しい作品であった。しかし、こうした素材がうまく活きなかったか。破綻し、強引に予定調和に持ち込まれるプロット。クレジットにも名を連ねるチャウ・シンチーへのオマージュはどこに…。岡村隆史ファンとしては、なかなか満足!



    監督は、"踊る大捜査線"シリーズの本広克行。エグゼクティブプロデューサーには「少林サッカー」のチャウ・シンチー。「桜沢凛」役には、柴咲コウ。「大場雄一郎」役には、仲村トオル。「劉ミンミン(※1)」役には、キティ・チャン。「ティン」役には、ティン・カイマン。「ラム」役には、ラム・チーチョン。「田村龍司」役には、岡村隆史。「岩井拳児」役には、江口洋介。「清水真実」役には、山崎真実。

    "彼女に日本は狭すぎる。"
    中国、"少林拳武術学校"。三千日の厳しい修行を終えた者たちが、この地を旅立とうとしていた。故郷に戻ってからの決意を口にする面々。「桜沢凛」のそれは、日本に少林拳を広めること。しかし、「凛」を見送る老師たちには、彼女の内に秘められた未知数の気が闇に利用されてしまうのではないか、という不安があった。一方、日本に帰国した「凛」は、祖父が開いた"少林拳練功道場"に向かう。ところが、道場はすでに荒廃していた。事情を把握するため、兄弟子のもとを訪ねた「凛」は、かつての先生が中華食堂を営んでいることを知り…。


      "踊る大捜査線"のTVシリーズでは演出を、映画シリーズでは監督を務めた本広克行が、「県庁の星」「HERO」などの邦画話題作を製作した亀山千広と格闘アクションを描く。また、「少林サッカー」「カンフーハッスル」のチャウ・シンチーが、エグゼクティブプロデューサとしてクレジットに名を連ねている。

      はじめに、元気がいい作品であることを認めておきたい。元気がいいから、エピローグの後味が悪い理由もない。「mihimaruGT」のタイアップ楽曲も作品の余韻を楽しく盛り上げる。主演格の顔ぶれも個性的であり、「少林サッカー」や「カンフーハッスル」に出演したティン・カイマンとラム・チーチョンもうまく溶け込んでいる。目に映るものが楽しい。

      一方で、憂鬱も少なくない。チャウ・シンチーの「少林サッカー」や「カンフーハッスル」は邦画には類を見ないような掟破りのスタイルを貫いていた。これらの作品にモチーフがあるとしても、本作が同じ路線を歩む必要はない。しかし、作品の方向性が迷走してしまっている点が最大の問題だ。少林拳を広めたい「凛」と、ラクロス部を立て直したい「ミンミン(※1)」の思惑が一致し、相互に理解を示していく。コメディを押すプロットに、こうしたドラマを含めた。ところが、どうもクライマックスに上手く結びついていかない。ストーリーを破綻させるならそれでも良かったが、それならせっかくのドラマが引き立たない。ここにジレンマがある。

      結局のところの原因は、開き直りが足りなかったことではないだろうか。力任せな作品にも仕上げきれなかった。モチーフがモチーフであるだけに、演者が演者であるだけに、思い切った演出もできず、日本人の口に合うように作り上げるには難しい作品だっただろう。ああでもない、こうでもないという製作陣の迷いが目に見えるようである。そうであるから、オマージュも明確にならなかった。登場人物の行動や言動の動機には勢いを与えてしまっただけに、予定調和を歩むにも強引な舵取りが必要だった。冒頭で述べたような魅力も備えているだけに、はがゆい思いを禁じえない作品だった。

      ここからは完全に余談。私は岡村隆史のファンである。本作は彼目当てだった、と言っても過言ではない。「岸和田少年愚連隊」や「無問題」は別として、こうした規模の大きな作品で、物語に不可欠なキーパーソンを演じているではないか。矢部浩之をパートナーに持つ岡村隆史と、矢部浩之の実兄がマネージャーを務めていた山崎真実が劇中で肩を並べているのも変な感じだ。こうして、偏った期待を持っていたから本作はなかなか満足であった。岡村隆史に存在感のあるこんな作品を、『待っとったでぇ~』。

    ※1 ... 王:おうへんに民

    ● 製作代表 : Fuji Television Network
    ● 日本配給 : 東宝
    ● 世界公開 : 2008年05月29日 - 香港
    ● 日本公開 : 2008年04年26日
    [PR]
    by movis | 2008-05-20 00:14 | 邦画
    麗しのサブリナ / Sabrina
    ● 麗しのサブリナ / Sabrina [アメリカ / 1954年]

    b0055200_042878.jpgサミュエル・テイラーの人気舞台作「サブリナ・フェア」の映画化作品。「ローマの休日」とは異なるオードリー・ヘップバーンの魅力がある。人情の温かさがあり、恋愛の切なさがあり、絶妙な配役と彼らの素直な演技は、本作をセンスのいい爽やかなロマンスに仕立てた。



    監督は、「サンセット大通り」「情婦」のビリー・ワイルダー。「サブリナ・フェアチャイルド」役には、「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーン。「ライナス・ララビー」役には、「カサブランカ」「脱出」のハンフリー・ボガート。「デヴィッド・ララビー」役には、「ワイルドバンチ」「タワーリング・インフェルノ」のウィリアム・ホールデン。「トーマス・フェアチャイルド」役には、「情婦」のジョン・ウィリアムズ。

    "All's fair in love . . . with Sabrina Fair and her men!"
    ロングアイランド北岸に構えられたララビー家の大豪邸では、大勢の使用人が雇われていた。その中に、ララビー家のお抱え運転手である「トーマス・フェアチャイルド」の娘である、「サブリナ」という名前の女の子がいる。彼女は、ララビー家の次男である「デヴィッド」に恋をした。ダンスパーティが開催された夜、彼女は木の陰からそっと様子を窺う。そこには、銀行家と令嬢と楽しそうに時を過ごしている「デヴィッド」の姿があった。「トーマス」は、嫉妬に駆られる「サブリナ」の気持ちを察し、彼を諦めさせるためパリにある料理学校への入学を勧める。しかし、「サブリナ」は父親の気持ちをよそに遺書を認めて…。


      原作は、サミュエル・テイラーが描いた演劇「サブリナ・フェア」であり、彼は本作の脚本にも携わった。この舞台をブロードウェイで観賞し、感銘を受けたオードリー・ヘップバーンがパラマウントに対して映画化企画を売り込んだ、という説話が残っていることでも有名である。本作で「サブリナ」演じるオードリー・ヘップバーンが着用した、ふくらはぎ丈のパンツが当時の女性たちの間で流行となり、"サブリナパンツ"という文化まで生んだ。これを証明するように、衣装デザインを担当したエディス・ヘッドが1954年度第27回アカデミー賞にて衣装デザイン賞(白黒)を受賞した。本作はハリソン・フォードやジュリア・オーモンドを迎え「サブリナ」というタイトルでリメイクされた。

      「ローマの休日」と、これに続いた本作が話題となり、オードリー・ヘップバーンはその可憐な容姿もあって、日本でも高い人気を誇った。王女という役柄であった前作とは異なって、運転手の娘という庶民的な「サブリナ」を演じた彼女であるが、両役には違った魅力がある。どちらにしても、彼女は喜怒哀楽を女性らしい表情や仕草で演じ上げているわけであるが、そのメリハリたるものは、「サブリナ」のようなお転婆で活気ある役柄のほうが、より明白に見ることができると思う。オードリー・ヘップバーンが"天使"と称される由縁は、この作品を観賞するだけでも納得がいく。

      サミュエル・テイラーの脚本担当もしかり、作品は総じてロマンスの様相を呈していくのだが、コメディのような面白みを見せてくれるのは監督ビリー・ワイルダーの業であろう。マルセル・ダリオがカメオ出演しているパリの料理学校のエピソードや、気に入った女性をテニスコートに呼び出す「デヴィッド」がこっそりシャンパングラスを仕込むエピソードなどが楽しい。ここまでは、オードリー・ヘップバーンの演技に言及してきたが、本作がしっかりとした作品となっている理由は、彼女ばかりでなく、ウィリアム・ホールデンやハンフリー・ボガートといった主演格や、ジョン・ウィリアムズはじめに助演格が真面目に役を演じ切っているからに他ならない。彼らの演技に対する素直さが目に見えて印象的であった。

      作品はセンチメンタルを伴って、当初の期待を裏切るような結末を迎えていくわけであるが、この展開を考えれば配役は絶妙であったと思う。人の温かさ、恋愛の切なさがありありと描かれた爽やかな傑作ロマンスのひとつである。

    ● 製作代表 : Paramount Pictures
    ● 日本配給 : Paramount Japan
    ● 世界公開 : 1954年09月09日 - イギリス(ロンドン/プレミア)
    ● 日本公開 : 1954年09月28日
    [PR]
    by movis | 2008-05-11 00:50 | ラブ / ロマンス
    ラッキーナンバー7 / LUCKY NUMBER SLEVIN
    ● ラッキーナンバー7 / LUCKY NUMBER SLEVIN [アメリカ / 2007年 / R-15]

    b0055200_16679.jpgある1シーンの持つ力強さ。「まぁ、なんとくだらない!」と思っている内が華。淡々と進むが、キャラクターの個性が実に濃い。スタイリッシュでクールな作風だが、中身は実に男っぽい。核心までが実に大回り。しかし、この作品の面白さは、"くだらなさ"に潜んでいると思う。



    監督は、「ホワイト・ライズ」のポール・マクギガン。「スレヴン・ケレブラ」役には、「ブラックホーク・ダウン」「シン・シティ」のジョシュ・ハートネット。「ミスター・グッドキャット」役には、"ダイ・ハード"シリーズのブルース・ウィリス。「リンジー」役には、「キル・ビル」「シカゴ」のルーシー・リュー。「ボス」役には、「ショーシャンクの空に」「ミリオンダラー・ベイビー」のモーガン・フリーマン。「ラビ」役には、「ガンジー」「シンドラーのリスト」のベン・キングズレー。

    "Wrong Time. Wrong Place. Wrong Number."
    仕事をクビになり、恋人にはフラれ、失意のうちに友人「ニック」を頼ってニューヨークを訪れた青年「スレヴン」。あいにく「ニック」は不在であったが、それをキッカケに隣人「リンジー」と知り合い、夕食の約束を得た。このアパートの一帯には、街道を挟んで向かい合う高層ビルの最上階に篭る「ボス」と「ラビ」によって二分された裏社会が存在する。シャワーを浴び、旅の疲れを癒そうとする「スレヴン」は、「ニック」と違われ「ボス」の配下、次いで「ラビ」の配下に連れ出されてしまう。人違いを説く余裕もなく、双方から無理難題を課せられるのだったが…。


    "70's"の雰囲気漂う、スタイリッシュでオシャレな作風が目を惹くが、どぎつい個性を持ったキャラクターとコメディ・タッチで描かれる序盤については、お世辞にも失笑どまりな「くだらなさ」が付きまとう。もうそろそろ我慢にも限界が…というところまで来て、ある1シーンから一気に作品の本性が明かされる。"魅せ方"の観点では、巧妙であった。モーガン・フリーマンとベン・キングズレーの対立、という構図もジワジワと気分を高揚させた。

    結果的には、実に丁寧に、そしてさり気なく"ヒント"がばら撒かれていることが分かる。勘が鋭い人であれば、「もしかして…」という推測レベルで核心を突いてしまうかもしれないが、本筋に添えられただけの小さな伏線も巧妙に張り巡らされているため、退屈の猶予は与えてくれない。断念した伏線の回収を試みたくて、二度、三度と観賞してみたくなる作品である。その折には"くだらなさ"が愛らしく思えてしまいそうだ。

    ● DVD

    ラッキーナンバー7 DTSコレクターズ・エディション(2枚組) (Amazon.co.jp)
    [PR]
    by movis | 2007-12-02 02:20 | サスペンス / ミステリー
    めがね
    ● めがね [日本 / 2007年]

    b0055200_1765358.jpg『かもめ食堂』に次ぐ荻上節(?)全開なコメディ作品。どこか不気味な世界を「タエコ」という主人公を通して覗き見るわけだが、そこに秘められた核心は『かもめ食堂』以上に難解だ。ミニチュアを眺めるようなこじんまりとした世界観は相変わらずの魅力だけれども……。



    監督は、「バーバー吉野」「かもめ食堂」の荻上直子。「タエコ」役には、「理由」「かもめ食堂」の小林聡美。「サクラ」役には、「ALWAYS 三丁目の夕日」「かもめ食堂」のもたいまさこ。「ハルナ」役には、「いま、会いにゆきます」「嫌われ松子の一生」の市川実日子。「ユージ」役には、「亡国のイージス」「それでもボクはやってない」の光石研。「ヨモギ」役には、「それでもボクはやってない」「硫黄島からの手紙」の加瀬亮。

    "何が自由か、知っている。"
    春の季節が訪れた、とある小さな南の海辺の町。この町の空港に到着した一機のプロペラ機から、めがねをかけた1人の女性が降り立った。彼女が浜辺に辿り着けば、待ち受けていた男女と深いお辞儀を交わす。少しの時を待って、「タエコ」がこの町の空港に降り立った。手書きの頼りない地図だが、それでも迷わずに宿『ハマダ』に到着した「タエコ」。出迎えた宿の主「ユージ」からは「才能ありますよ、ここにいる才能」と言われて…。


    某食品メーカーのタイアップが付くなどして、脚光を浴びた「かもめ食堂」の荻上直子が、いささか難しい作品を作ってしまった。

    一時期、世を風靡した「スローライフ」や「ロハス」といった一種の回顧主義的な経営戦略コンセプトは、「かわいい」「おしゃれ」なライフスタイルとして認知され、自然志向、健康志向の若い女性の心を鷲づかんだ。鳴り止まない電話のベルや上司の怒号、2分と許せない電車の遅れやイルミネーションにも見える車のブレーキランプ、世界からは「働きすぎだ」と言われ、その日本人もふとしたキッカケで生き急いでいる自分に気付く。そういった現代人に、荻上直子の「かもめ食堂」や「めがね」といった作品は門戸を開けているから、容易に飛びつける。

    「かもめ食堂」には "かもめ食堂" という主体があった。「めがね」には何もない。何か大きな出来事やどんでん返しなどない。唯一、現代人という共通点を持った「タエコ」に感情移入して、ふらふらと当てのない時間を過ごしていく。初めは、つかみどころのない世界に不安や苛立ちを覚えるのだが、「こういう生き方もいいものだ」と慣れが身体に染み渡っていく。

    核心はそこにあるように思える。だが、癒されたとも言えず、不安定なストーリーに居心地が悪かった自分には、まだまだこの作品は必要ないのかもしれない。いつか、心から欲するようになるかもしれないけれども。

    ● めがね 公式サイト(日本)

    http://www.megane-movie.com/
    [PR]
    by movis | 2007-11-17 17:48 | 邦画
    HERO
    ● HERO [日本 / 2007年]

    b0055200_1171016.jpg2001年にフジテレビ系列で放映されたドラマ『HERO』の映画化。『なぜあえて劇場で…』という想いを抱くも、結局は見入ってしまった。だが、この作品で初めて『HERO』に触れる、という方には疎外感を得る内容かも…。



    監督は、数々の人気邦画ドラマの制作に携わる鈴木雅之。「久利生公平」役には、「2046」「武士の一分」の木村拓哉。「雨宮舞子」役は、松たか子。「芝山貢」役は、阿部寛。「中村美鈴」役は、大塚寧々。「遠藤賢司」役は、八嶋智人。「江上達夫」役は、勝村政信。「末次隆之」役は、小日向文世。「牛丸豊」役は、角野卓造。「鍋島利光」役は、児玉清。「蒲生一臣」役は、松本幸四郎。「花岡練三郎」役は、森田一義。「滝田明彦」役は、中井貴一。「泉谷りり子」役は、綾瀬はるか。「カン・ミンウ」役は、イ・ビョンホン。

    "久利生公平、最大の危機。"
    山口地検・虹ヶ浦支部から、6年振りに東京地検・城西支部へと戻った型破りの検察官「久利生公平」は、離婚調停中で落ち着きのない同僚「芝山貢」に代わって、彼が起訴した傷害致死事件の公判検事を担当することに。新聞にはさほど大きな報道がなされなかった "小さな事件" であったが、容疑者の弁護を刑事事件における無罪獲得数日本一の「蒲生一臣」が担当することを知り、驚愕する城西支部の面々。さらには、勾留中の取調べでは全面的に犯行を認めたはずの容疑者も、初公判では容疑を真っ向から否定し、困惑する「久利生」。「蒲生一臣」の戦術に追い詰められていく「久利生」は、捜査現場で特捜部が監視の眼を光らせていることに気付き…。


    フジテレビ系列で、2001年に全11話でレギュラー放送、2006年には特別ドラマとして放送された人気TVシリーズ『HERO』の映画化作品。型破りな検察官「久利生公平」と彼の検察事務官「雨宮舞子」を中心に、同僚検察官たちとの活動をコメディ・タッチで描く。軽快でパンチの効いた服部隆之による BGM もさながらに、テンポ良く展開する起承転結の爽快さがドラマを懐古させる。人気ドラマから劇場作品を生む国内メディアの流行に対しては遠巻きに視線を送っていたが、これは満足できた。

    ところで、本作は、松本幸四郎、森田一義、イ・ビョンホン、国仲涼子などのゲストが加わって、とってつけたような金の使い方がされているが、ストーリーはドラマから完全に独立しているわけではない。

    なぜ「雨宮舞子」が『6年も、6年も』と愚痴をこぼすのか、「滝田明彦」と「泉谷りり子」とは何者なのか、山口地検に異動していた「久利生」が「花岡練三郎」とどういう因縁を生んだのか。これらの舞台設定はレギュラー放送の内容では足りず、2006年の特別ドラマの内容まで網羅していないと理解ができない。『HERO』好きにはたまらない構成ではあるが、"一見さん" はメイン・ストーリーを追えても、伏線は完全に理解できない作品になってしまっている。『好きな人向け』と言われるのであれば、何も言えないが……。

    『HERO』ビギナーには手厳しい作品ではあるが、これを機にドラマシリーズを観賞してみるのも良い。ドラマでは観られない点を挙げれば……喫煙する木村拓哉だろうか。

    ● HERO 公式サイト(日本)

    http://www.hero-movie.net/
    [PR]
    by movis | 2007-09-17 14:31 | 邦画