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    劔岳 点の記
    ● 劔岳 点の記 [日本 / 2008年]
     
    b0055200_2105066.jpg"本物を撮る"ことへの熱意を持った名カメラマン、木村大作が初監督に挑む。実地ロケを貫いたストイックな姿勢で、圧倒的な迫力の映像を生んだ。内容は易しいものではないが、見応えがある。丁寧に作り上げられた、硬派で、完成度の高い珠玉の一作だ。
     


    監督、脚本、撮影は、木村大作。原作は、新田次郎の『劔岳 点の記』。「柴崎芳太郎」役には、浅野忠信。「宇治長次郎」役には、香川照之。「生田信」役には、松田龍平。「木山竹吉」役には、モロ師岡。「宮本金作」役には、螢雪次朗。「岩本鶴次郎」役には、仁科貴。「山口久右衛門」役には、蟹江一平。「小島烏水」役には、仲村トオル。「岡野金次郎」役には、小市慢太郎。「林雄一」役には、安藤彰則。「吉田清三郎」役には、橋本一郎。「木内光明」役には、本田大輔。「柴崎葉津よ」役には、宮崎あおい。「大久保徳明」役には、笹野高史。「矢口誠一郎」役には、國村隼。「玉井要人」役には、小澤征悦。「水本輝」役には、田中要次。「牛山明」役には、新井浩文。「岡田佐吉」役には、石橋蓮司。「行者」役には、夏八木勲。「古田盛作」役には、役所広司。

    "誰かが行かねば、道はできない。"
    1906年、明治39年。日露戦争終戦後の陸軍は、国防強化の観点から日本地図完成を急いでいた。残るは越中剱岳周辺の三等三角網の完成のみである。軍は、この重要な任務を陸軍参謀本部陸地測量部の測量手「柴崎芳太郎」に託した。立山連峰にして、その険しさから未踏峰のままである剱岳登頂。「柴崎」は困難な任務を前に、元陸地測量部測量手であり剱岳登頂に挑んだ経験を持つ「古田盛作」を訪ねる。その折、創設間もない日本山岳会が海外製の最新装備を伴って剱岳初登頂を狙っている、という情報が入る。剱岳初登頂と測量、日本山岳会との争い。厳命を受けた「柴崎」は用意周到、虎視眈々と剱岳登頂を見据えていた…。


      「八甲田山」「鉄道員(ぽっぽや)」など、日本特有の"美しさ"を映像に乗せて表現してきた名カメラマン、木村大作が初監督に挑むは、新田次郎による原作『劔岳 点の記』の映画化。木村は黒澤明の「隠し砦の三悪人」からキャリアをスタートさせ、彼から"本物を撮る"ことへの意欲や熱意を学んだという。そういった彼の真摯な取り組みは、監督という役割を担っても変わらず、本作には一切の手抜きも感じられない。美しい映像を撮ることへの評判は今更述べるに及ばず、本作にも自然美描写が健在であるが、驚くべきは、約200日という撮影期間、立山連峰における100年前の測量隊の軌跡を実際に登山するというロケーションなど、あまりにストイックな製作スタイルである。とかく丁寧に大事作られた作品。それは観賞するだけで理解できるほどだ。
      
      作品の印象を一言に換えると"硬派"。剱岳初登頂、ひいては日本地図完成に、只ならぬ信念を持って挑んだ男たちの熱いドラマである。前提として木村の"生きた映像"があって、登山を安易にイメージしがちな素人の自分も、刹那に剱岳登山がいかに困難であるかを思い知らされる。登る、という言葉では足らない、険しい斜面。表情が変わりやすい酷寒の天候。そして、測量隊一行の背には重々しい測量機器が負ぶさる。こうした過酷な状況の中で、それでも真っ向から剱岳に立ち向かった「柴崎芳太郎」という人間は、陸軍参謀本部陸地測量部に所属し、越中剱岳の三等三角網完成を命ぜられた実在の人物である。浅野忠信は、この「柴崎」を闊達かつ明瞭な人物として表現した。香川照之も同様に、寡黙だが「柴崎」に忠実な案内人「長次郎」を違和感なく、ニュートラルに演じ上げた。

      浅野忠信と香川照之の貫禄ある、卓越した演技力で表現する「柴崎」と「長次郎」が物語を牽引しているのは疑いのないところだ。彼らは山を知り尽くした登山のスペシャリストであり、剱岳の過酷さを痛感しながらも、勇猛果敢に山頂を目指していく。前述の通りの映像がもたらすリアリティも手伝って、彼ら測量隊の苦境はとりあえず理解できるものの、「柴崎」と「長次郎」には、彼らなら何とかするだろう、といったような安心感が漂っている。それでも、物語が独特の緊迫感を失わない理由は松田龍平演じる「生田信」の存在にある。なぜなら、彼は登山経験のない観賞者の立場にもっとも近いからだ。厳しい登山であっても何とかなるのではないか、という「生田」の自信は、登山に対する素人考えを抱く私には共感できた。しかし、彼は様々な困難に遭遇する。登山に対する自信が打ち砕かれるなどは序の口で、思い通りに事が運ばないフラストレーションと体調の悪化、延いては死すら覚悟しかねない圧倒的な絶望感が「生田」を襲う。そんな彼を眺める私は、おそらく呆然としていただろう。登山に対する考え方を改めるとともに、「柴崎」や「長次郎」の頼もしさや凄みが増す。作品の見所のひとつとして、「生田」の心境の変化も挙げておきたい。
     
      陸軍参謀本部陸地測量部という組織、"点の記"という存在や台詞に用いられる専門用語の数々になかなか理解が追いつかず戸惑いを覚えたが、これは後学に頼ることにして、映像の迫力は申し分ない。史劇としてもスペクタクルとしても、非常に硬派で完成度の高い作品だ。観賞に訪れた、初夏の某シアターには空調の冷気がうっすらと漂っていて、映像の雪景色も相まって次第に寒いとさえ思った。本作に全く責任はないが、その後、私は風邪をひきました。
      
    ● 製作代表 : 東映
    ● 日本配給 : 東映
    ● 世界公開 : 2009年06月20日 - 日本
    ● 日本公開 : 2009年06月20日
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    by movis | 2009-07-26 22:29 | 邦画
    252 生存者あり
    ● 252 生存者あり [日本 / 2008年]

    b0055200_2495667.jpgプロローグの語り口、カタストロフィの表現は舌を巻くほどの圧倒感があるにも関わらず、作品の方向性が不安定で、ストーリーが迷走してしまっている点がはがゆい。包括的に"スペクタクル"を期待するのはお勧めできない。最大の見所は、内野聖陽の好演か。



    監督は、「舞妓 Haaaan!!!」水田伸生。「篠原祐司」役には、伊藤英明。「篠原静馬」役には、内野聖陽。「重村誠」役には、山田孝之。「海野咲」役には、香椎由宇。「藤井圭介」役には、木村祐一。「キム・スミン」役には、MINJI。「宮内達也」役には、山本太郎。「篠原由美」役には、桜田幸子。「篠原しおり」役には、大森絢音。「真柴哲司」役には、杉本哲太。「津田沼晴男」役には、温水洋一。「小暮秋雄」役には、西村雅彦。

    "史上最大の巨大台風日本直撃"
    ある日の午後、首都圏を震度5の直下型地震が襲う。人々に与えた衝撃はさほど大きいものではなく、数日後には平穏が戻った。自動車のディーラーに務める「篠原祐司」は、仕事の内容と相性が悪く、いつしか煙草に手が伸びるようになっていた。その原因は前職への想いを断ち切れていないからだ。それは彼の妻「由美」には手にとるように理解できた。そろそろ、愛娘「しおり」の誕生日が近い。「しおり」は耳が不自由だが、手話でしっかりと"不思議なものがほしい"と訴えた。彼女の誕生日、「祐司」は「由美」、「しおり」と銀座で待ち合わせることになった。数日前の直下型地震が海水温度を急騰させ、巨大な台風を生んでいることなど露も知らず…。


      日本テレビの企画制作によるパニック・ドラマ。巨大な台風によって首都圏が壊滅的なダメージを負った中での、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の活躍と、窮地を共にした人間たちの交流を描く。本作公開前日の12月6日には、日本テレビ系列にて単発のテレビドラマ「252 生存者あり episode.ZERO」がタイアップされ、市原隼人、阿部力、上原多香子らが主演を務める中、本作の主演陣らも特別出演を果たした。

      未曾有の自然の猛威が首都圏を襲い、人は逃げ惑い、大半はあっさりと命を落としていく。作品のモチーフは稀少なものではないが、カタストロフィの描き方は非情であり、挑戦的。実際にソフトボール大の雹が降ってきた事例も、都市部を津波が襲った事例もあるようで、もしもこれが現実のものとなったら、という想像をするだけで心の底から恐怖がにじみ、わきあがるような圧倒感がある。地下鉄のホームから地上に出ようと群がる人々を濁流が一気に押し返す、という、思わず撮影の舞台裏が知りたくなってしまうシーンがあるが、少なくとも東京近郊を生活の拠点としている人間にとっては洒落にもならぬ、危機感の高まりを禁じえないだろう。

      かつて観賞した邦画のパニック作品の中でも、本作の危機描写は突出した絶望感を伴っているが、そこからエピローグに向けてのストーリー展開が迷走を極めてしまっている点が残念でならない。つまりは宣伝広告が謳う"スペクタクル"と"ドラマ"がうまく共存できていない感がある。物語最大の魅せ場であるはずの"18分間"を巡るシーンに至っても、感動を狙いとする演出が強調されてしまい、緊迫感を得るには力及ばない。純粋なパニック作品を期待していたわけでもないのだが、ドラマの魅せ方があまりに露骨であった。物語の中心となっていく「篠原祐司」、「重村誠」、「藤井圭介」、「キム・スミン」らが各々に生活に悩みや悲しみを抱えているという設定すら、どうも痛々しい。観賞者に対して、彼らの生還を願わせようとする感情移入のコントロールであることは理解できるが、それにしては物語が饒舌すぎた。

      物語は、そうした"救助される側"と、対して"救助する側"の2つの視点で描かれる。前者の「篠原祐司」と後者の「篠原静馬」が織り成す、兄弟の絆を描くエピソードも前後関係が語られないために、感動的というには違和感がある。しかしながら、救いは「篠原静馬」を演じた内野聖陽の熱演か。喜怒哀楽を鋭く表現し、レスキュー隊長を力強く、頼もしく演じた。本作は人を選ばず、たとえテレビ放映された「252 生存者あり episode.ZERO」を観ていなくとも、筋を追える寛容な作品であるし、プロローグのカタストロフィは一見の価値がある。そうした魅力もあるだけに、作品の方向性が不安定であることこそが、最もはがゆいのである。

    ● 関連作品 ※レビュー対象外
    252 生存者あり episode.ZERO [TV/2009年]
     → タイアップ作品、TVムービーとして放送

    ● 製作代表 : ツインズジャパン
    ● 日本配給 : Warner Bros.
    ● 世界公開 : 2008年12月06日 - 日本
    ● 日本公開 : 2008年12月06日

    (2009/07/11: 関連作品更新)
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    by movis | 2008-12-21 02:54 | 邦画
    ザ・シークレットサービス / In the Line of Fire
    ● ザ・シークレットサービス / In the Line of Fire [アメリカ / 1993年]

    b0055200_4275719.jpgクリント・イーストウッド演じる「ホリガン」の人間味と、ジョン・マルコヴィッチ演じる「ミッチ」の不気味さのコントラストが鮮やかな作品。サスペンス・アクションとして、展開に新鮮味はないものの、細部まで丁寧に作り込まれているため、見所には困らない。



    監督は、「アウトブレイク」「エアフォース・ワン」のウォルフガング・ペーターゼン。「フランク・ホリガン」役には、"ダーティハリー"シリーズのクリント・イーストウッド。「ミッチ・リアリー」役には、「マルコヴィッチの穴」のジョン・マルコヴィッチ。「リリー・レインズ」役には、"メジャーリーグ"シリーズのレネ・ルッソ。「アル・ダンドゥレア」役には、「マグノリアの花たち」のディラン・マクダーモット。

    "An assassin on the loose. A president in danger.
     Only one man stands between them..."
    アメリカ合衆国所属のシークレットサービス・エージェント「フランク・ホリガン」には、深い自責の念が刻み込まれている。それは、1963年11月、ダラスでジョン・F・ケネディを救えなかったことに他ならない。ストイックを貫く性格もあって、「ホリガン」は一匹狼にならざるを得ず、唯一の相棒は臆病で頼りのない「アル」だけであった。現職大統領の再選キャンペーンが賑わいだした頃、ホワイトハウスに大統領の暗殺脅迫が飛び込む。やがて「ホリガン」は殺し屋「ミッチ」の存在を嗅ぎ付ける。しかし、「ミッチ」は「ホリガン」の過去をジワジワとえぐり、挑発し始めるのであった…。


      要人警護やテロ防止のための捜査などを任務とするアメリカの公的機関"シークレットサービス"に焦点を当てた、サスペンス・アクション作品。演技のみならず、監督、製作、音楽と多彩な才能を併せ持つクリント・イーストウッドが、悲しい過去を背負う熟年のシークレットサービス・エージェントを生々しく演じた。

      そのようにして映画制作にも長けたクリント・イーストウッドが主演として演技に集中しているためか、サスペンスやアクションの要素が王道を行く素直な作品であった。癖なく爽快なカタルシスを与えるペーターゼンの持ち味が発揮された一作と言い換えることもできるが、不遇にも1990年初頭においてのサスペンス・アクション作品には本作と同様に"お決まり"な展開を迎える作品が多く、鮮明な印象が残りにくい仕上がりとなってしまっている点が唯一残念である。

      しかしながら、「ホリガン」という人間の内面を鋭くえぐっているところに作品の面白さがある。「ホリガン」は1963年11月のダラスでジョン・F・ケネディの警護に当たっていた、という設定を与えられているが、このアメリカ史上の悲劇を物語とリンクさせることで、彼が抱える自責の念をうまく表現している。さらには"シークレットサービス"という馴染みのない警察機関の採用をきわめてシンプルに説得することにも成功した。この現実の出来事は本作の本流ではないが、「ホリガン」の心の葛藤や「ミッチ」の挑発といった物語の鍵となって重要な機能を担っている。

      「ホリガン」と敵対して描かれる殺し屋「ミッチ」も独特の強烈な存在感を放つ。第66回アカデミー賞の助演男優賞ノミネートという功績にも表れているが、ジョン・マルコヴィッチの奇奇怪怪たる好演振りは、イーストウッドを喰わんとするインパクトがある。非情で冷静な「ミッチ」の不気味さは、人間味のある「ホリガン」との対峙によってますます醸成され、エピローグに向けて息を呑むような緊張感を漂わせている。

      1930年生まれのイーストウッドが歳相応の味のある演技に徹底している点にも触れておくべきだろう。「ホリガン」は自動車パレードの警護で息切れを隠せない。世代交代のプレッシャーをひしひしと感じても、報いを求めて衰えた身体に鞭を打つ。こんな描き方をされては、「ホリガン」の肩を持たないわけにはいかず、善悪がはっきりと分かれた構図であるものの、白々しさはなく哀愁すら感じる。サスペンスとして作品はスマートに決まっているが、こうした人間の奥深い部分も丁寧に描かれていて、見所には困らない作品だ。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures Corporation
    ● 日本配給 : Columbia TriStar Films
    ● 世界公開 : 1993年07月09日 - アメリカ
    ● 日本公開 : 1993年09月15日
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    by movis | 2008-11-29 04:33 | サスペンス / ミステリー
    ハッピーフライト
    ● ハッピーフライト [日本 / 2008年]

    b0055200_6101999.jpg航空業界というテーマを選らんだ邦画の中では際立ってオーセンティックな作品。突出した派手さはないが、航空業務のスペシャリストたちの魅力がしっかりと、されどコミカルに描かれている。群像劇を無駄なく描き、細部まで緻密に作り込まれている点に感化された。



    監督は、「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖。「鈴木和博」役には、田辺誠一。「斎藤悦子」役には、綾瀬はるか。「原田典嘉」役には、時任三郎。「田中真里」役には、吹石一恵。「木村菜採」役には、田畑智子。「山崎麗子」役には、寺島しのぶ。「高橋昌治」役には、岸部一徳。他キャストには、笹野高史、菅原大吉、田中哲司、ベンガル、田山涼成、正名僕蔵、藤本静、平岩紙、中村靖日、肘井美佳、森岡龍、長谷川朝晴、いとうあいこ、森下能幸、江口のりこ、宮田早苗、小日向文世、竹中直人、木野花、柄本明ら。

    "ヒコーキ、飛ばします。"
    全日本空輸の若手キャビン・アテンダント「斎藤悦子」は、いよいよ初めての国際フライトを担当する。彼女の期待は膨らむ一方であったが、同期から「悦子」と同じフライトに厳しいキャビン・アテンダント「山崎麗子」が同乗することを知らされる。機長への昇格がかかったOJT修了を目前に気を引き締める「鈴木和博」。フライトシュミレータでの訓練結果は散々たるものであったが、教官となる機長は審査が易しいことで有名だ。ところが、突然、担当が威圧感を醸し出す「原田」という機長に変更されたのであった。オンタイムフライトを目指すように、と上司に叱咤されたグランド・スタッフの「木村菜採」は、変わり映えのしない毎日と、マイペースな後輩の教育を担当していることに辟易としている。またしても、クレーム対応に呼び出しを受ける。その頃、スポットでは整備士たちが駐機している"B747"のメンテナンスに大忙しだ。彼らの目的は同じ。東京羽田発ホノルル行きのチャーター便、1980便を安全に、快適に航行させること…。


      「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」では若者の青春を瑞々しく描いた矢口史靖が、今度は航空業界に焦点を当てた。もともとは"エアポート"シリーズのような、ドラマやパニックを盛り込んだ作品を構想していたが、取材を重ねるうちに、航空会社スタッフたちの日常は、非現実的なストーリーよりも面白い、ということに気付いたのだという。作中には、バード・ストライク(鳥が航空機の離発着に支障となるアクシデント)を防止するバート・パトロール、通称「バードさん」役をベンガルがコミカルに演じているが、矢口が、彼の姿を取材協力者のイメージに重ねている、と語っているところにも、本作の動機が表れている。全日空の全面協力を受けて、彼は航空スタッフの群像劇を描いた。

      航空業界を舞台とした群像劇といえば、私的にお気に入りの「大空港」を浮かべるが、突き抜けるような派手さはなく、代わりに安心して観賞できる易しい作品であった。何より特徴的であるのは、1便の航務に焦点を当てて、数ある職務の関わりをバランスよく、されど細部まで緻密に描いている点だ。"ハンガーではペン1本すら失くしてはいけない"ことやロード・ファクター向上のための座席アサインの最適化など、目からウロコな航空トリビアも散りばめられている。

      グランド・スタッフ「木村菜採」とキャビン・アテンダント「田中真里」の衝突、という印象的なシーンがある。彼らスタッフの使命は、航空機の安全・快適・定刻運航の遵守であることは間違いないが、それぞれにテリトリーを持っていて、実は相互の業務を良く良くと知らない。矢口の語る"航空業界の面白さ"というのは、おそらくこういったクラムジーな人間関係にあるのだろう。

      こうしたシュールな世界を描いておきながらも、作品がドラマとしてもコメディとしても成立し得るのは、演者がそれぞれに与えられた役に成り切っていることで人間味のある温かい雰囲気が醸しだされているからか。だらしなく見える「高橋昌治」がここぞで見せる頭のキレ、愚痴の多い「木村菜採」の一生懸命さ、頼りない「鈴木和博」や「斎藤悦子」が発揮するポテンシャルなど、登場人物の持つ二面性が憎い。

      彼らのテンションをシンクロさせる、ある意味では抑制させることで、特定のヒーローやヒロインは不在だが、誰が欠けてもダメだろうなと思わせる。飄々としている作風であるものの、序盤でスタッフ同士のぎくしゃくとした関係を見せておきながら、結末に向けては暗黙的に団結感、統一感を見せてくる手口が非常に巧妙かつ爽快であった。

      ともすれば"飄々としている"その性格と、予定調和を踏み外さない古典的なストーリーがあって、宣伝広告が煽る期待に真っ向から応えられているかどうか怪しいところではあるが、数々のエピソードをコンパクトにまとめあげたバランスとディテールへのこだわりには感化された。少なくとも、航空業界というテーマを選んだ邦画作品の中ではオーセンティックな作品として際立っていることは間違いない。ハメを外さない範疇の中で、描かれるべきものがしっかりと描かれた精巧なドラマであった。

    ● 製作代表 : アルタミラピクチャーズ
    ● 日本配給 : 東宝
    ● 世界公開 : 2008年11月15日 - 日本
    ● 日本公開 : 2008年11月15日
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    by movis | 2008-11-22 06:26 | 邦画
    バックドラフト / BACK DRAFT
    ● バックドラフト / BACK DRAFT [1991年]

    消防士の果敢な活躍を追ったドキュメントの様な作品か、と思っていました。実は兄弟愛そして女性との愛を描いた作品であり、肝心のストーリーはミステリー、サスペンス仕立て。決して詰まらないわけではないけれど、可もなく不可もなく、と言ったところ。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    「ビューティフル・マインド」でも監督を務めたロン・ハワードは、現在爆発的人気でレンタルショップを嬉し泣きさせているテレビドラマ「24 - TWENTY FOUR -」シリーズでも製作指揮を執っている。消防署で隊長を務める「スティーブン・マカフレイ」役に扮するはカート・ラッセル。彼の弟「ブライアン・マカフレイ」役にはウィリアム・ボールドウィン。また、ロバート・デニーロやジェニファー・ジェイソン・リー、更に「「24 - TWENTY FOUR -」で主人公「ジャック・バウアー」に扮するキーファー・サザーランドの実父ドナルド・サザーランド等も出演している。

    バックドラフト」現象の犠牲者となった父親の後を継いで消防士になろうとシカゴに舞い戻った「ブライアン」が配属されたのは、彼の実兄「スティーブン」が隊長を務める第17部隊だった。そんな彼らの前で「バックドラフト」現象を伴う連続放火殺人が繰り返されて…。

    この作品のテーマ曲は、フジテレビ系列の「料理の鉄人」でも使われていたことから、ご存知の方も多いのでは。やはり、大前提として消防士がテーマである様に、まるで生き物の如く彼らに襲いかかる炎の描写は観ているこちらも息苦しくなり、恐怖に駆られる位リアルで素晴らしい。男同士の兄弟愛も熱く描かれており、何もかも総括して「熱い」作品であることには間違いないでしょう。

    ですが、所々の台詞や演出に若干「大袈裟じゃないのか」と感じる部分も。決して不自然ではありませんが、少し登場キャラクター達を美化してるのかな、やはり映画だな、と思ってしまいました。映画自体は普通に楽しめますし、上記でも述べた様に「インダストリアル ライト アンド マジック」が手掛けた炎の描写には圧倒されますし、何より消防士をテーマに描かれた作品ってそう多くないですよね?そういった意味でも観て損はしない作品だと思います。

    閑話休題ですが、ユニバーサルスタジオ・ジャパンには、この作品がテーマになっているアトラクションがある様で。自分は関西出身ながら恥ずかしくも、USJを訪れたことがないのです。このアトラクションに搭乗経験がある方は、是非その感想をお聞かせ下さい。(笑

    バックトラフトとは…

    外部との大気の流れが遮断された密室空間の中で酸素の燃焼が進むと、所謂、酸欠状態となって炎が上がらない、火が燻っている状態が続く。この一見して「火の勢いは大したことがない」と思える状況こそが危険で、ドアを開ける、ガラスを割る、等の行為で密室内に外気(酸素)が雪崩れ込むと、その酸素の供給で一気に部屋が爆発してしまう。これをバックドラフト、と言う。実際、この現象で命を落としてしまう消防士も少なくない。

    ● DVD

    バックドラフト (Amazon.co.jp)
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    by movis | 2004-11-07 21:00 | パニック