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    7つの贈り物 / Seven Pounds
    ● 7つの贈り物 / Seven Pounds [アメリカ / 2008年]

    b0055200_4301348.jpgネタバレ厳禁という謎の多い作品に惹かれる。本作も同様に好奇な期待を込めて観賞し、見事に翻弄されたが、結論を知ると描法の選択は適切だったものかと疑いを持ってしまう。賛否を生んで然りの作品だが、ムッチーノの主張、意図はわかりやすいか。



    監督は、「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ。「ベン・トーマス」役には、「幸せのちから」のウィル・スミス。「エミリー・ポーサ」役には、「イーグル・アイ」のロザリオ・ドーソン。「エズラ・ターナー」役には、「ラリー・フリント」のウディ・ハレルソン。「ベン」の弟役には、マイケル・イーリー。「ダン」役には、「エネミー・オブ・アメリカ」のバリー・ペッパー。

    "Seven Names. Seven Strangers. One Secret."
    文字で埋まった資料群と携帯電話。サラリーマンのエリートともとれる「ベン・トーマス」の眼には決意と悲哀が映る。「ベン」はおもむろに、とあるネット販売会社のクレーム窓口に電話をかける。その対応に当たったのは、「エズラ・ターナー」という盲目の男。ピアノに才能がある彼だが、さすがにそれだけでは生計が立たず、電話対応の仕事に就き、そして「ベン」を対応することになった。「ベン」は「エズラ」に対して、購入した肉がまずかった、という事実をでっち上げ、それを皮切りに罵詈雑言を浴びせる。しかし、「エズラ」は挑発には乗らず、誠実に真摯に応えた。「ベン」は唯一の肉親である弟と、電話で意味不明な会話をする。国税庁職員の肩書きを持つ彼は、税金滞納者のリストを眺める。彼は、そこに名前のあった「エミリー・ポーサ」を訪ねることにする。ともかく、彼の行動には謎が多くて…。


      「幸せのちから」でコンビを組んだガブリエレ・ムッチーノとウィル・スミスが、再びヒューマン・ドラマの制作に挑んだ。相変わらずのウィル・スミスの熱演や、これまで気丈な役柄の多かったロザリオ・ドーソンの女性らしい演技など、眼でみて楽しい魅力を備えた作品ではあったものの、ストーリーの本流を明かさない予告編で煽られた好奇な期待はやや打ち砕かれた感がある。

      ストーリーの本流を明かさない予告編とは、ただ「ベン」が人々に対して何がしかの奉仕を施し、なぜだか悲痛な表情を浮かべる、という意味深なシーンを映し出したものであった。当然のことながら、それに対する好奇な期待というのは、「ベン」の行動の動機と目的である。これと、『ウィル・スミスだから安心』という下心が観賞のモチベーションだった。結論を最期まで明かさない、または物語を先読みさせないミスリードを含める、といった作品は本作に限らないわけだが、"ヒントのようなもの"を小出しにし、物語の序盤から結末を知らないと理解できない台詞を並べ、まるで観賞者を迷路に投げ込むかのような意地の悪いプロットの組み方はうまい。ヒューマン・ドラマを謳いながらも、極端なところ、SF要素を持ってきても、ミステリー要素を持ってきても、結論次第では上手くまとまりそうな展開に翻弄されてしまった。

      本作で「ベン」と関わりを持つ人間は複数登場するが、とりわけ「エミリー」とのエピソードが前面で描かれる。犬の散歩から帰った彼女は、自宅の玄関先で突然倒れこんでしまう。心臓疾患を抱えている「エミリー」は明るくポジティブな性格だが、悲しくも自身の生く末を悟り、何もかもを諦めてしまったかのように眼が虚ろであった。「ベン」との出会いがそれを変えていく。「エズラ」や「ホリー」、「ジョージ」も同様で、なぜか「ベン」は彼らの悲しみを一身に背負っていく。「ベン」と唯一彼の奇行の全貌を知っている「ダン」、そして「ベン」から施しを受ける人々との反比例な感情の変化が切ない。映像にあっても、例えば海辺の美しい住宅が映るシーンでも喜びと悲しみ、どちらともとれるような色彩があって、正負感情の二面性が表れているように思えた。

      そうした魅力を認めておきながらも、冒頭で『期待はやや打ち砕かれた』と述べた理由は、物語の結論にある。それは本作の結末に対して、賛否両論が巻き起こっていることをみれば明らかで、「ベン」の行動の全貌を知って、プロローグからの一連の出来事の説得が途端に揺らいでしまうからだ。ずばり、観賞者個々の信念や倫理観によっては作品の価値が大きく二分され兼ねない危うさがある。こうした性質を持つ作品には、絶対的な答えがあるわけではなく、観賞者の数だけ解釈があって然るべきだと思ってはいるものの、描法の選択が正しかったのかどうかが疑問だ。"衝撃の結末"には鎧袖一触の絶対的な説得があって欲しく、また、繊細なテーマを扱う上では物語は慎重に語られて欲しいというのが個人的な願いである。

      ともあれ、ムッチーノが語る『当たり前のものとして考えてしまう人生の儚さ、大切さ』は、素直に心に染み入った気がする。「ベン」の行動に対して否定も肯定もしない。それは彼なりの選択であったからで、例えば自分であれば…。作品は、「神は7日間で世界を創造した。僕は7秒間で人生を叩き壊した」というベンの語りで始まる。人生の貴重さを再認識させてくれた作品として、一見の価値は認めておきたい。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures
    ● 日本配給 : Sony Pictures Entertainment
    ● 世界公開 : 2008年12月19日 - アメリカ
    ● 日本公開 : 2009年02月21日
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    by movis | 2009-04-26 04:37 | ドラマ
    ラスベガスをぶっつぶせ / 21
    ● ラスベガスをぶっつぶせ / 21 [アメリカ / 2008年]

    b0055200_15322411.jpg原作はジェフ・マーという実在の人物の体験がモチーフになっている『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』。MITの学生が"ブラックジャック"で勝ちまくるという夢のような物語。軽快でスタイリッシュでミスディレクションもあり。娯楽作品としては、なかなかの満足感だった。



    監督は、「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック。「ベン・キャンベル」役には、「ブーリン家の姉妹」のジム・スタージェス。「ジル・テイラー」役には、「ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~」のケイト・ボスワース。「ミッキー・ローザ」役には、「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシー。「コール・ウィリアムス」役には、"マトリックス"シリーズのローレンス・フィッシュバーン。「チョイ」役には、「ディスタービア」のアーロン・ヨー。「キアナ」役には、「ドミノ」のライザ・ラピラ。「ジミー・フィッシャー」役には、ジェイコブ・ピッツ。

    "Inspired by the true story of five students who changed the game forever."
    「ベン」は内向的で人付き合いも苦手だが、SAT1,590点、MCAT44点、GPAスコア4.00を取得し、MIT(マサチューセッツ工科大学)卒業後は名門ハーバート大学医学部への入学が決まっている優秀な大学生だ。しかし、母子家庭に育った彼には、30万ドルという入学金が大きな障壁となっていたのだった。アルバイトの給料では到底及ばず、彼は"ロビンソン・スカラシップ"獲得を目指す。面接官に与えられた課題に「ベン」は頭を悩ませる。それは、他人にはない独自の、特別な経験談をアピールすることだった。図書館で勉強に励む「ベン」は、突然「フィッシャー」という生徒から声をかけられ、薄暗い教室を訪ねる。そこにいたのは「ベン」が履修している数学クラスの教授「ミッキー」、憧れの女学生「ジル」、そして「チョイ」、「キアナ」。彼らの眼前に並ぶカード。「ベン」は、ブラックジャック必勝法(カード・カウンティング)の研究に招かれたのだった…。


      いくら優秀な生徒が集うMITの学生だからと言って、こんな夢物語が現実にあるわけがないと思いがちだが、驚くべきことにベン・メズリックによる原作『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』は、1990年代、MIT"ブラックジャック・チーム"に所属していたジェフ・マーという実在の人物の体験を基に執筆された作品だ。本作では「ベン・キャンベル」のモデルとなった彼だが、"プラネット・ハリウッド・リゾート・アンド・カジノ"のディーラー「ジェフリー」役として、カメオ出演を果たしている。原題の"21"とは、ブラックジャックというカードゲームの最強の手のこと。ディーラーとプレイヤーは"21(ブラックジャック)"を超えない範囲の高得点を競い合う。配られた2枚のカードのポイントを"21"に近づけるため、"ヒット"(1枚カードを引く)と"スタンド"(カードを引かず、そのポイントで勝負する)を繰り返す。

      ジェフ・マーとMIT"ブラックジャック・チーム"のエピソードは、原作に限らず、これまでもさまざまなメディアで取り上げられてきた。事実を紹介するだけであれば、必ずしも彼らの成功の要因や背景の詳細にまで言及する必要はなく、サマリーを述べておけば良いので造作はないだろう。ところが、この手のエピソードの映画化が難しいのは、限りのある上映時間という枠の中で、物語の前提をある程度理解している観賞者の期待と、そうでない観賞者の期待とを相手にしなければならない点である。つまりは、本作においては物語のキーワードとなってくる"カード・カウンティング"というテクニックをどこまで観賞者に粗なく説得できるかが重要となる。この観点から作品を評価すれば、物語をスタイリッシュかつクールに魅せておきながら、ロジックの整合性を蔑ろにしていることもないので、娯楽作品としては高ポイントを得ても不思議はない。若干、理屈っぽい印象も否めないが、そこは愛嬌と思えるほどにプロットは推敲されていたように思う。こうした土台の上に、物語の見所は乗っている。

      ひとつは、内向的で生真面目でサブカルチャーに興じる「ベン」が、"ブラックジャック・チーム"に所属したことで何を得て失って、どう変わっていくのか、ドラマとしての側面である。そもそもチームへの入会動機は、学費のため、憧れの女学生「ジル」がいるため、であった。どうやら、本当に"カード・カウンティング"はいい稼ぎになりそうだし、話かけることすら出来なかった「ジル」とも言葉を交わせるようになってきた。次第に「ベン」が変貌していく様子は、独特のスピード感があって爽快であるが、ジム・スタージェスにも「ベン」にも"ダサさ"がないために、メリハリには欠けたか。序盤で描かれる「ベン」の温かみが、終盤に向けて影を潜めてしまう点も残念。

      次に、「ミッキー」を筆頭とした"ブラックジャック・チーム"の面々と、カジノの保安要員「コール」の対峙、そこに潜んだ黒い影の正体とは何か、サスペンスとしての側面である。一度に多額は勝ち取らない、慎重なプレーを続ける"ブラックジャック・チーム"に、なぜベテラン保安要員「コール」は疑念を抱くのか。"カード・カウンティング"を知る「コール」がなぜプレイヤー側に回らないのか。監視システムが強化され、役目を追われつつある「コール」のプライドとは何か。作品に意外性がある、という言い方をすればキーパーソンは彼だ。「ベン」の存在を喰わんばかりのエピローグは大いに一見の価値ありだ。

      モチーフが実在の人物にあるとはいえ、その真偽が判断つかぬほど破天荒なストーリーを備えた本作であるが、軽快なテンポと鮮やかなカメラワークが手伝って、気軽に観賞する上ではなかなかの満足感を与えてくれる作品であった。多額の紙幣が飛び交うが、心底羨ましくはない。ギャンブルはほどほどに。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures
    ● 日本配給 : Sony Pictures Entertainment
    ● 世界公開 : 2008年03月07日 - アメリカ(South by Southwest Film Festival 2008)
    ● 日本公開 : 2008年05月31日
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    by movis | 2009-01-17 15:38 | ドラマ
    ミスト / The Mist
    ● ミスト / The Mist [アメリカ / 2007年 / R-15]

    b0055200_44826.jpgフランク・ダラボンとスティーヴン・キングが再び顔を合わせた。思慮深い、文字通りの衝撃の結末が待ち受けている。予備知識を得ずに観賞することをお勧めしたいが、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のような感動作を期待してしまうと…。



    監督は、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のフランク・ダラボン。原作は、スティーヴン・キングの『霧』。「デヴィッド・ドレイトン」役には、「フェイス/オフ」「ドリームキャッチャー」のトーマス・ジェーン。「カーモディ」役には、「ジョー・ブラックをよろしく」のマーシャ・ゲイ・ハーデン。「アマンダ・ダンフリー」役には、「マジェスティック」のローリー・ホールデン。「ブレント・ノートン」役には、「グローリー」のアンドレ・ブラウアー。「オリー・ウィークス」役には、「エバー・アフター」のトビー・ジョーンズ。「ビリー・ドレイトン」役には、「バベル」のネイサン・ギャンブル。「ダン・ミラー」役には、ジェフリー・デマン。「アイリーン・レプラー」役には、フランシス・スターンハーゲン。「ジム・グロンディン」役には、ウィリアム・サドラー。「サリー」役には、アレクサ・ダヴァロス。

    "Fear Changes Everything"
    田舎町に住まうイラストレーターの「デヴィッド・ドレイトン」は、締切りが間近に迫る映画のポスターに仕上げの筆を入れていた。しとしとと窓ガラスを打っていたはずの雨は、次第に強くなり、雷を伴って町の灯りを奪っていく。記録的な大嵐になった。翌朝、半壊の一帯にはしゃぐ息子の「ビリー」であったが、「デヴィッド」の妻「ステファニー」は湖畔に浮かぶ奇妙な霧を不安がった。とりあえず物資を得るため、「デヴィッド」は「ビリー」と隣人「ブレント」と共に、混雑したスーパーマーケットを訪れた。すると、この界隈にも霧が立ち込めるようになる。騒然とする店内に悲鳴が響く。血を流した中年男性が店内に飛び込み、霧の中に何かがいる、と叫んだのであった…。


      「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」でコンビを組んだ、フランク・ダラボンとスティーヴン・キングが再び顔を合わせた。不可解な霧に覆われてパニックになっていく人々の様子を、ホラータッチによってスリリングに描いた作品。本作は、予備知識を得ないほうが堪能できるように思うが、若干のグロテスクと刺激の強い心理描写を伴っているために、レイティング(R-15)設定には留意されたい。

      本作は正直に怖い。嵐のあと唐突に霧が覆う。その舞台の整え方が、例えば「首都消失」や「クローバーフィールド/HAKAISHA」よりもニュートラルで、これらよりも閉塞感がある。さらに、単純に"パニック作品"という言葉で説明がつかない理由は、得体の知れぬ不安を描いておきながら、人間の心理の暴走も事細かに表現しているからである。不安から逃れたいのは皆同じで、そのためになら協力も惜しまないのだが、希望や救いの得方は人間によって違う。マジョリティはマイノリティを排除しようとする。狂気は次々と狂気を生んでいく。このようにして、外部と内部に異種の恐怖を映し出しているために、逃げ場がない。

      本作で最も印象的であるのは、やはり結末である。五里霧中。これはあまりに衝撃的であった。言葉では何とも表現しがたいが、地面に叩きつけられるような惨痛もあれば、上空に舞い上げられるような空虚もある。こうして真っ白な状態になった頭に、じわじわと現実感が戻り、この作品を思い返して何を思うか。作品は半ば強引に、間接的に、問いかけを残して去っている。

      冒頭でも「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」を挙げたが、フランク・ダラボンとスティーヴン・キングの組み合わせであるがゆえに、本作に感動を求めると痛い目に遭うだろう。しかし、これらの作品を並べてみると、どれもエピローグは思慮深く、本作もその点では同じである。何事も微々たる違いで、あらゆる方向に転がっていく。そう思わずにはいられない。本作は凄い。

    ● 製作代表 : Darkwoods Productions
    ● 日本配給 : Broadmedia Studios Corporation
    ● 世界公開 : 2007年11月21日 - アメリカ
    ● 日本公開 : 2008年05月10日
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    by movis | 2008-05-17 04:59 | ホラー
    クローバーフィールド/HAKAISHA / CLOVERFIELD
    ● クローバーフィールド/HAKAISHA / CLOVERFIELD [アメリカ / 2008年 / PG-12]

    b0055200_1941298.jpg作品の情報や詳細を一切シャットアウトした宣伝の戦略が勝った。モチーフ自体は新しいものではない、とは言え、期待を大きく裏切られることはなかった。恐怖を体感させる手法には脱帽。ひどい手ぶれ映像が苦手な方は、ぜひ観賞前の熟考と多少の覚悟を。



    監督は、マット・リーヴス。製作は、海外ドラマ"LOST"シリーズのJ・J・エイブラムスとブライアン・バーク。「ロブ・ホーキンス」役には、マイケル・スタール=デヴィッド。「ジェイソン・ホーキンス」役には、マイク・ヴォーゲル。「ベス・マッキンタイア」役には、オデット・ユーストマン。「ハドソン・プラット」役には、T・J・ミラー。「リリー・フォード」役には、ジェシカ・ルーカス。「マレーナ・ダイアモンド」役には、リジー・キャプラン。

    "Some Thing Has Found Us"
    アメリカ、国防総省には極秘資料として保管されているひとつのビデオカメラがある。かつて"セントラル・パーク N.Y."と呼ばれていたポイントで発見された、そのビデオカメラは「ロブ・ホーキンス」という民間人の所有物であったと思われる。テープには、5月22日の夕刻から発生した、とある出来事の一部始終が記録されている。この記録の暗号名は"クローバーフィールド"…。


      少なくとも、大衆の興味を掻き立てたという点で、広告メディアの戦略は成功だったと言えるだろう。本作公開前の劇場で見ることができたのは、不穏なデザインのポスターと、詳細不明の短いプロモーション・ムービーだけ。公式サイトでは情報を小出ししていた、とはいうものの、やはり作品の実体を掴むにはほど遠く、隠された内容を知りたい、多くの人々を劇場に向かわせた。制作費は公開たった3日で回収してしまったという。ところで、公式サイトでも謳っているようにアトラクションとして楽しむべき作品だが、ひどい手ぶれ映像が苦手な方には、お勧めできない。

      本題に添えられた"HAKAISHA"という日本限定のサブタイトルは、製作J・J・エイブラムスの意図だというから、無粋といえば失礼か。しかし、ニューヨークをカタストロフィが襲う、という設定は容易に察しがついてしまうから、要らぬ親切だったと言っておきたい。そして、映像が乱れきったプロモーション・ムービーから彷彿とさせたのは、全編カムコーダ撮影という斬新なアイデアを採用した「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」であった。これだけで、主観がメインのパニック映画、という推測は可能で、それは正解である。つまり、作品のモチーフ自体は新しいものではない。

      これを受けて、期待は外れたか、といえばそうでもない。出来事を俯瞰させず、カタルシスを与えない手法が、常軌を逸した状況から出来るだけ早く逃れたい、という不安を植えつけてくる。これが製作の狙いであれば、カムコーダ撮影の採用は当たりだった。度を超えた究極の恐怖を目の当たりにして、一般人は目で何を捉えようとするのかが計算し尽くされている感がある。そんな絶妙なアングルが功を奏して、観賞者に出来事を体感させていく。

      「アイ・アム・レジェンド」などと同様に、荒廃するニューヨークを描くことで、「9.11」で全世界が得た恐怖を上手く煽ってくるが、いささか作品の去り際には感心しない。ドキュメンタリー性が活きている内に、コンパクトに作品をまとめて欲しかった。どうやら本作の続編も視野に入れているようで、早くもインターネット上には予感がばら撒かれつつあるが、この手の"やってしまったもの勝ち"な作品の下馬評をどう裏切るつもりであるのか、ただ静かに見守りたいと思う。

    ● 製作代表 : Bad Robot
    ● 日本配給 : Paramount Japan
    ● 世界公開 : 2008年01月16日 - アメリカ(ハリウッド/プレミア)
    ● 日本公開 : 2008年04月05日
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    by movis | 2008-04-19 19:45 | SF