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    真夏のオリオン / Last Operations Under the Orion
    ● 真夏のオリオン / Last Operations Under the Orion [日本 / 2009年]
     
    b0055200_2113089.jpg誰が1人欠けたとて、成立しないだろうな、と思えるほどのキャラクターの魅力。あらゆる要素がバランスよく描かれ、安心して観賞できる作品だが、メッセージの熱さが意表を突く優秀なドラマ。過去を描いたつもりはない、という福井晴敏の真意にも注目。
     


    監督は、「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄。監修は、著作『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の福井晴敏。原作は、池上司の『雷撃深度一九・五』。「倉本孝行」役には、玉木宏。「倉本いずみ」「有沢志津子」役には、北川景子。「有沢義彦」役には、堂珍嘉邦。「坪田誠」役には、平岡祐太。「遠山肇」役には、黄川田将也。「鈴木勝海(17歳)」役には、太賀。「森勇平」役には、松尾光次。「早川伸太」役には、古秦むつとし。「小島晋吉」役には、奥村知史。「山下寛二」役には、戸谷公人。「久保憲明」役には、三浦悠。「岡山宏次」役には、山田幸伸。「有馬隆夫」役には、伊藤ふみお。「秋山吾朗」役には、鈴木拓。「マイク・スチュワート」役には、デヴィッド・ウィニング。「ジョセフ・フリン」役には、ジョー・レヨーム。「桑田伸作」役には、吉田栄作。「鈴木勝海(現在)」役には、鈴木瑞穂。「中津弘」役には、吹越満。「田村俊雄」役には、益岡徹。

    "きっと帰ると、オリオンの星に誓った。"
    『あの夏、私の祖父が何を失い、何を手にしたのか―。それを知りたくて、こうして手紙を書いています』。翌年から教員という進路が決まっている「倉本いずみ」のもとに、アメリカから1通の手紙が届いた。差出人の祖父「マイク・スチュワート」は、第二次世界大戦期、アメリカ海軍の駆逐艦"パーシバル"艦長として日本と戦い、輝かしい戦歴を誇ったにも関わらず、戦争のことは何も語らなかったという。当時の携行品も残さないという徹底振りであったが、唯一大切に保管していたものがあった。それは「倉本いずみ」に届いた手紙に同封されていた、イタリア語のメッセージと彼女の祖母「有沢志津子」のサインが添えられた1枚の楽譜だった。「倉本いずみ」は教育実習の過程で生徒から、なぜ人は戦争で殺しあうのか、と問われていた。確信を持って答えることができなかった。なぜ遠く離れたアメリカの地に祖母の楽譜が眠っていたのか、64年前の夏に何があったのか。彼女は、祖父「倉本孝行」が指揮を執った"イ-77"艦に乗務していた「鈴木勝海」を訪ねた…。

     
      池上司による原作『雷撃深度一九・五』を、「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄が映画化。監修を、『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』などの著作を持つ小説家、福井晴敏が務める。狭い潜水艦の中で、アメリカ海軍に戦いを挑む男達の姿を描いた戦争ドラマ。ディック・パウエル監督の「眼下の敵」をリスペクトしているとの言葉通りの知的な戦略ゲーム、フレンドシップやロマンス、そして戦争の悲惨さなどがほどよいバランスで表現されているので、安心して観賞できる作品だ。突出して何かが特長的ともいえないが、観賞後の嬉しい余韻は、ここで描かれている人間そのものが非常に魅力的であったからだ。

      物語のトリガーは現代を生きる「倉本いずみ」にアメリカから届く一枚の楽譜であるが、この設定が巧い。手紙でも書物でもよく、楽譜というアイテムは一種のマクガフィンと言えるのかもしれないが、「有沢志津子」がイタリア語でメッセージを添えたように、英語の使用が禁じられていた当時の日本人とアメリカ人が互いに価値を認めることができるアイテムであるべき、と考えれば、自ずと楽譜であることの意味が説得力を帯びてくる。こうして「有沢志津子」が愛する「倉本孝行」の無事を祈って作曲した"真夏のオリオン"という楽曲は、アメリカ海軍の「マイク・スチュワート」の心にも響いていく。なぜ「マイク・スチュワート」が戦歴を自慢することもなく、当時の携行品までをも処分したのか、詳細については言及されないが、唯一残したものが"真夏のオリオン"の楽譜だったというところに、物語の本質が強調されているようにも思える。
     
      その物語の本質とは、"真夏のオリオン"が作曲された背景を見れば明らかであろう。「倉本いずみ」が生徒に問われて答えに窮した『なぜ戦争で人は殺しあうのか』という疑問。恐らくは「倉本孝行」と「マイク・スチュワート」も楽譜を目の前にして同じ疑問が頭を過ぎったのではないか。それでも、彼らには戦い続けなければならない互いの立場があって、本作は暗黙的ではありながらも戦争の困難と犠牲に対する深慮を誘ってくるのだ。

      ところが、監修の福井晴敏は、プレス取材の中で『過去を描いたつもりはありません』と明言しているのだ。「ローレライ」と本作の在り方の違いを彼はこう述べる。『「ローレライ」においては、未来、すなわち我々が生きる現代に希望を託し、進んで捨石になった人々の姿を描きました。(中略)生きる意義を再発見してもらえないものかと目論んだのです。(中略)過去を確認して現代をありがたがっていられるものか?答は考えるまでもありません。現代こそが困難な時代になったのです』。つまり、本作は第二次世界大戦を舞台に描かれているものの、過去から日常の有難みを知るのではなく、過去から学び、それを未来に活かそうと提案を投げかけているのだ。福井のメッセージを意識すれば、単なる戦争ドラマだとは思えないだろう。
     
      彼の主張の代弁者となるのが、玉木宏、北川景子らをはじめとした俳優陣である。冒頭でも述べたように、彼らの仕事が非常に冴え渡った。あらゆる登場人物に個性があって、キラキラと輝いているのである。本作の主な話題のひとつは、JPOPの人気デュオ「CHEMISTRY」の堂珍嘉邦と、人気お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓、両名の出演であろう。こういった異なったワークフレームの人間の演技は、怖いもの見たさで観賞することが多いが、期待は嬉しく裏切られた。堂珍嘉邦は"イ-81"艦の艦長「有沢義彦」役として、「倉本孝行」の親友、「有沢志津子」の兄として、玉木宏、北川景子と堂々と渡り合った。鈴木拓は、"イ-77"艦の烹炊長「秋山吾朗」役として、飯食らいの「倉本孝行」の指示に間延びした返事をするものの、艦員に美食を提供しようと奮起する忠実な主計科員を演じきった。

      優男だが部下を愛し「もったいない」という名台詞を生んだ「倉本孝行」を演じた玉木宏、「倉本いずみ」と「有沢志津子」という心境の異なる二役を見事に演じ分けた北川景子、人間魚雷と言われる"回天"の搭乗員として使命を真っ当しようとする「遠山肇」役を冷静に演じた黄川田将也など、ここには書き尽くせぬくらい、登場人物には異なる存在感がみなぎっている。福井晴敏の面食らうような意外性のあるメッセージは、こうした俳優陣の仕事振りで、何倍も熱く、優しくスクリーンを彩っているのだ。例えば、「倉本孝行」や「有沢義彦」らはなぜ若くして知的な戦略ゲームを繰り広げられるほどの艦長になりえたか、など、背景が語られてほしいシーンも少なくないのであるが、希望を与えてくれるエンターテイメントとして極めて優秀なドラマだ。福井晴敏は、コメントをこう締めくくっている。『「真夏のオリオン」の真夏は、2009年の真夏なのです』、と。
     
    ● 製作代表 : テレビ朝日
    ● 日本配給 : 東宝
    ● 世界公開 : 2009年06月13日 - 日本
    ● 日本公開 : 2009年06月13日
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    by movis | 2009-06-06 21:06 | 邦画
    ワルキューレ / Valkyrie
    ● ワルキューレ / Valkyrie [アメリカ / ドイツ / 2008年]

    b0055200_11444310.jpg第二次大戦時のドイツで、"ワルキューレ計画"と呼ばれたヒトラー暗殺計画に参画した男たちを描く哀感のサスペンス・アクション。やや淡白な性格を感じ得る本作であるが、登場人物たちのコミュニケーションや描かれる出来事の一部始終に緊迫感がある、悲しき物語だ。



    監督は、「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー。「クラウス・フォン・シュタウフェンベルク」役には、"ミッション: インポッシブル"シリーズのトム・クルーズ。「ヘニング・フォン・トレスコウ」役には、「フランケンシュタイン」のケネス・ブラナー。「フリードリヒ・オルブリヒト」役には、「ラブ・アクチュアリー」のビル・ナイ。「フリードリヒ・フロム」役には、「フィクサー」のトム・ウィルキンソン。「ニーナ・フォン・シュタウフェンベルク」役には、カリス・ファン・ハウテン。「オットー・エルンスト・レーマー」役には、トーマス・クレッチマン。「ルートヴィヒ・ベック」役には、テレンス・スタンプ。「エーリッヒ・フェルギーベル」役には、エディ・イザード。「ヴェルナー・フォン・ヘフテン」役には、ジェイミー・パーカー。「アルブレヒト・メルツ・フォン・クイルンハイム」役には、クリスチャン・ベルケル。

    "Many saw evil. They dared to stop it."
    第二次世界大戦、ドイツの「クラウス・フォン・シュタウフェンベルク」大佐はチュニジア戦線で第10装甲師団を率いていた。1943年の春、ドイツの配色が濃厚となった状況で「シュタウフェンベルク」は戦闘に困憊した兵士を配慮し、情報を操作することで戦線撤退を画策。しかし、ウォーホークの機銃砲火に遭い、一命は取り留めたものの左目、右手首、左薬指、左小指を失う重傷を負った。戦況不安も手伝い、反「ヒトラー」派が拡大する中、「シュタウフェンベルク」はドイツ帰国後、予備軍司令部に転属となる。彼は「ヒトラー」の暗殺計画が失敗したことで"ゲシュタポ"に捕らえられた「ハンス・オスター」に代わりとなる、反「ヒトラー」派の活動メンバーとして白羽の矢が立てられたのであった。「ヒトラー」亡き後の政治運営、そして家族。計画に対して不安を抱く「シュタウフェンベルク」を導いたのは、ワーグナーの『ワルキューレの騎行』だった…。


      第二次世界大戦時、ヒトラーの暗殺計画の指揮を執り、実在したドイツ人将校「クラウス・フォン・シュタウフェンベルク」を描くサスペンス・ドラマ。監督は、登場人物のコミュニケーションにスリルや緊張感を吹き込むことに長け、「ユージュアル・サスペクツ」や「スーパーマン リターンズ」などの代表作が挙げられるブライアン・シンガーだ。さすがは彼のこと。本作にも隙はない。

      1944年、"ワルキューレ計画"と呼ばれたドイツ軍将校たちによるヒトラー暗殺計画実行の指揮を執ったクラウス・フォン・シュタウフェンベルクと、計画の行方を描く。恥ずかしいことに"ワルキューレ計画"という事実を知らなかったため、作品がどれほど事実を再現しているのかは後学と比較するほかないのであるが、ヘニング・フォン・トレスコウ、フリードリヒ・オルブリヒト、ヴェルナー・フォン・ヘフテンら、出来事のキーパーソンは各自のエピソードとともにしっかりと描かれていた。事実を描く作品を観賞する上でのありがちなストレスとして、登場人物の名称が覚えきれなかったり、彼らの役目やエピソードの整理が複雑で難しかったり、といったことがあるが、本作はその点、そうした作業が非常に易しい。ブライアン・シンガーの業か、俳優陣の腕か、登場人物個々にしっかりとした個性が描かれているからだが、思わず舌を噛んでしまいそうなドイツ独特の複雑な人名にまるで色が浮かぶかのように、『ああ、あの人のことを言っているんだな』と解釈できてしまうニュートラルさが不思議であった。

      さて、いくら歴史に疎い私とて、ヒトラーがどのように終焉を迎えたか、くらいは知っている。ともすれば、本作のエピローグは必然的に察しがついてしまうだが、反ヒトラー派のドイツ軍将校たちが画策する"ワルキューレ計画"やそこに至るまでのクーデター計画遂行の様子は非常に緊迫感がある。火薬を使った動的なシーンやカメラワークなど、ヴィジュアルがスリルを煽ってくることもひとつであるが、ひやひやとするようなコミュニケーションを絶妙なバランスで描くシンガー節が冴えていることが大きい。歴史を忘れ、本作には事実ではない事実が描かれているのではないか、と勘繰ってしまうほどひとつひとつの出来事がハラハラと展開していく。ともあれ、事実こそがドラマ的でもある。「シュタウフェンベルク」やその周囲には予期せぬ障害がいくつも発生するが、どうも脚色ではないようだ。作品に帯びた緊迫感の根源は"ワルキューレ計画"の事実全容とブライアン・シンガーの作風との相性が最適だったことにあるように思う。

      スピーディなサスペンス・アクションとして作品が成功してしまっているが故に、史劇として観る本作が淡白にまとまってしまっている印象も否めないのだが、ある意味では勧善懲悪の概念が排除され、客観的に事実を捉えた作品ということもできる。それでいて私のように後学で"ワルキューレ計画"の事実を追った身からすると、文字の一片一片に本作のシーンが蘇り、その行く末に胸が締め付けられるような思いに駆られた。心を軽く、二度、三度観賞できる、といったものではないが、戦火に生きた男たちの決意や覚悟を熱く描き、悲史を静かに伝えるビターで格調高きドラマであった。
     
    ● 製作代表 : United Artists
    ● 日本配給 : 東宝東和
    ● 世界公開 : 2008/12/25 - アメリカ
    ● 日本公開 : 2009/03/20
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    by movis | 2009-05-30 11:50 | サスペンス / ミステリー
    ハンティング・パーティ / THE HUNTING PARTY
    ● ハンティング・パーティ /
        THE HUNTING PARTY [アメリカ / クロアチア / ボスニア・ヘルツェゴビナ / 2007年]

    b0055200_2361188.jpg嘘だろう、と思うような破天荒なストーリーながらも、モチーフは実話にあり。戦争をユーモラスに描きつつ、悲劇や恐怖も表現追求されている。良い意味で、いい加減で胡散くさい作品だ。そうであるから、事実か否かの詮索は諦めて、作品のテンポに呑まれたほうが楽しい。



    監督は、リチャード・シェパード。「サイモン」役には、「プリティ・ブライド」「シカゴ」のリチャード・ギア。「ダック」役には、「クラッシュ」「Ray レイ」のテレンス・ハワード。「ベンジャミン」役には、「卒業の朝」のジェシー・アイゼンバーグ。「マルヤナ」役には、「敬愛なるベートーヴェン」のダイアン・クルーガー。「フォックス」役には、リュボミール・ケレケス。「フランクリン・ハリス」役には、ジェームズ・ブローリン。

    "狙った獲物は《最上級》"
    一流と称される戦場レポータの「サイモン」と、戦場カメラマンの「ダック」は良いコンビだった。恐怖とスリルの味を知り、世界の戦場を回った。そして、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争地帯へと脚を踏み入れる。しかし、現地からの生中継の最中に「サイモン」は突然、感情を剥き出しにし、暴言を吐くという大失態を犯してしまう。これによって「サイモン」は局を解雇され、輝かしい功績と評価は地に堕ちた。一方で、「ダック」の経験は高く認められ、彼は昇進を機に現場を離れた。「サイモン」と「ダック」のコンビは解消されてしまった。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の終結から5年を迎え、記念式典の様子を取材するため、アンカーマンの「フランクリン」は「ダック」と新米局員「ベンジャミン」と共に、サラエボへと降り立ち…。


      2000年、ジャーナリストのスコット・アンダーソンが10月創刊の男性誌「Esquire」に執筆したノンフィクションの経験談『What I Did on My Summer Vacation』が本作のモチーフとなっている。主演にはベテラン俳優リチャード・ギアと、好調テレンス・ハワードが起用され、本作の予告編では「The Clash」の"I Fought the Law"が楽しげな作品を予感させた。

      事実、戦争や戦場をテーマに選んだ作品の大半は遣る瀬のない心象を与えるものの、本作にはユーモアがある。そもそもジャーナリストという視点を採用したところで、こうしたテーマを別角度から見せることに成功している。例えば、恐怖とスリルが彼らをかきたてている、と言われてしまえば、そんな人間はいないとは言い切れず、悲壮感ではなく不思議と高揚感が沸いてきてしまう。何にましても、実話がモチーフになっているという前置きが最強の説得力を持っているわけだが、リチャード・ギアもテレンス・ハワードも無鉄砲なジャーナリストとカメラマンを熱演した。

      独特のスピード感をもって、時には下世話なジョークを含みながら、作品は展開していくわけであるが、戦争の悲劇や恐怖といったリアリティもユニークに描かれている。言葉にすると力不足だが、戦場がいかに無情であるか、ジャーナリストという肩書きがいかに頼りないかを痛感するようなエピソードも盛り込まれている。製作国に、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナが連なっている点も興味深く、ただ単に紛争をエンターテイメントとせず、皮肉を含めながら戦争の死角を突いていくのが本作の大きな特徴ともいえようか。

      ひねくれたカタルシスを残して、エピローグでは丁寧にも本作の種明かしが用意されている。嘘だろうと思うようなエピソードが実話であったり、驚くような裏話があったり、となかなか楽しい演出であった。良い意味でいい加減な作品なのだ。実話がモチーフという根底は覆らないにしても、どこまでが真実でどこからが虚飾なのかの見極めが難しい。したがって、ボスニア紛争の本質は本作からは読み取れない。「サイモン」と「ダック」よろしく、何だか荒々しい作品であるが、事実関係の整理は諦めて、軽快なテンポに巻かれるほうが楽しいに違いない。

    ● 製作代表 : Intermedia
    ● 日本配給 : Avex Entertainment
    ● 世界公開 : 2007年09月03日 - イタリア(第64回ヴェネチア国際映画祭)
    ● 日本公開 : 2008年05月10日
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    by movis | 2008-06-14 02:40 | コメディ
    大いなる陰謀 / Lions for Lambs
    ● 大いなる陰謀 / Lions for Lambs [アメリカ / 2007年]

    b0055200_2235696.jpg壮大なサスペンスでも、ダイナミックな戦争映画でもない。邦題にミスリードされ、観賞直後は退屈な作品だったと思った。だが、エピローグの余韻が尾をひく作品である。本作に答えはない。そうと知るにずいぶんと時間がかかってしまったが、実に感慨深い作品だ。



    監督と、「ステファン・マレー」役には、「モンタナの風に抱かれて」「スティング」のロバート・レッドフォード。「ジャスパー・アーヴィング」役には、"ミッション: インポッシブル"シリーズのトム・クルーズ。「ジャニーン・ロス」役には、「ディア・ハンター」「クレイマー、クレイマー」のメリル・ストリープ。「アーネスト・ロドリゲス」役には、「ミリオンダラー・ベイビー」のマイケル・ペーニャ。「アリアン・フィンチ」役には、「エイプリルの七面鳥」のデレク・ルーク。「トッド・ヘイズ」役には、アンドリュー・ガーフィールド。

    "If you don't STAND for something, you might FALL for anything"
    アメリカ、ワシントン。大統領の座を虎視眈々と狙う「ジャスパー・アーヴィング」上院議員は、テロ対策に対して野心的な持論を抱えている。世論を味方につけたいと考える彼は、高い信頼を置く女性ジャーナリスト「ジャニーン・ロス」とのインタビューを企画する。対テロ戦略を熱心に語る「アーヴィング」であったが、「ロス」はどこか猜疑的であった。アメリカ、カリフォルニア。歴史学教授の「ステファン・マレー」は、優秀な生徒だが怠惰が目立つようになってきた「トッド・ヘイズ」を呼び出す。「マレー」は説教の代わりに、過去に受け持った2人の生徒の思い出話を語り始めた。アフガニスタン、雪解けを待つ山岳地帯。現地の過激派に手を焼くアメリカ軍であったが、決定的な戦略の実行を前に、キャンプには緊張感が満ち溢れていた…。


      ロバート・レッドフォードが7年振りにメガホンをとった。彼はこれまでも、アメリカが抱えるさまざまな問題点を浮き彫りとさせる作品を築いてきたが、本作では、こうした姿勢の表現が極めて直接的である。2001年9月11日の出来事は、戦争に対する議論を加熱させてきた。ここへきて、イラク戦争に対して懐疑の念を抱く人々も増えてきている。戦地と上層部の温度差、戦争経験者の憂鬱と若者の無関心、自由と責任。本作は、こうした考えに対し、政治家とジャーナリスト、兵士、大学教授と若者と、異なる視点から作品を描き、一石を投じた。一見して全く繋がりが見えないエピソードが、とある共通点でスリリングに結びついていくユニークな作品だ。

      2008年1月、航空機の中で手にとった某航空機内誌に、映画評論家である森山京子氏とロバート・レッドフォードの対談記事が掲載されていた。記事には、本作製作への取り組みには迷いがあったこと、戦争に対して賛否を主張するつもりはないことが語られている。作品は映像ではなく、対話や言葉がメインとなってくる。レッドフォードにも、観客に受け入れられるだろうか、という不安はあったようだが、それに敢えて挑戦した姿勢は評価したい。

      「アーヴィング」と「ロス」の駆け引きや攻防が続く戦場のシーンを見せておき、「マレー」教授と「トッド」の会話に切り替わる。印象は地味だが、もっとも注目すべきは、この「マレー」と「トッド」のエピソードである。作品は、社会レベルで大きく問題点を語っておき、それに対して個人レベルで問いを投げかけてくる。「トッド」は若者のシンボルとして重要な役柄であり、政治への不信や不満を的確に代弁してくれる。だからこそ、「マレー」がどう切り替えしてくるか、に期待を持つ。しかし、レッドフォードは全てを語らない。

      本音を述べると、観賞直後は作品自体をすんなりと受け入れることができなかった。思った以上にセリフ回しばかりで、戦闘シーンもチープであった。ただ、退屈だった、と吐き捨てられなかったのは、エピローグの余韻がいつまでもつきまとったからである。前述の雑誌に掲載されていた記事でレッドフォードは、ドラマを通して質問を投げかけたかった、とも語っていた。ガヤガヤとセリフが飛び交うにも関わらず、終焉は寡黙の極みである。本作に答えはない。そうと知るにずいぶんと時間がかかってしまったが、これ以後、作品の重みがジワジワと理解できるようになってきた。

      万人に受け入れられるとは思えない。邦題に壮大なサスペンスやダイナミックな戦争作品を期待してしまうと退屈だろうが、実に余韻が尾をひく作品である。何が言いたいんだ、この作品は、と思わせることが本作の狙いだろう。レッドフォードは90分という時間をかけて、その答えを見出すための素材を与えてくれるのだ。

    ● 製作代表 : Andell Entertainment
    ● 日本配給 : 20th Century Fox
    ● 世界公開 : 2007年10月22日 - イギリス(第51回ロンドン映画祭)
    ● 日本公開 : 2008年04月18日
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    by movis | 2008-04-27 22:51 | ドラマ
    戦場のアリア / Joyeux Noël
    ● 戦場のアリア / Joyeux Noël  [フランス / ドイツ / イギリス / ベルギー / ルーマニア / 2006年]

    b0055200_2295411.jpg凍てつく極寒の戦場にも、クリスマスの奇跡が訪れた。リアリティに徹底されているわけでもなく、戦場の恐怖や緊迫感といったものにも欠けるが、"良い話"に留まらず、狂気や国家と人間のジレンマがきちんと描かれている。時に現実は、物語を超えてドラマチックである。



    監督は、クリスチャン・カリオン。「アナ・ソレンセン」役には、「ナショナル・トレジャー」「トロイ」のダイアン・クルーガー。「アナ・ソレンセン(Singing Voice)」には、フランスを代表するソプラノであるナタリー・デセイ。「ニコラウス・シュプリンク」役には、ベンノ・フユルマン。「ニコラウス・シュプリンク(Singing Voice)」には、メキシコ出身の若手テノールであるロランド・ヴィラゾン。フランス軍中尉「オードベール」役には、ギョーム・カネ。ドイツ軍中尉「ホルストマイヤー」役には、「ベルリン、僕らの革命」「ボーン・アルティメイタム」のダニエル・ブリュール。スコットランド軍の司祭「パーマー」役には、「リトル・ダンサー」のゲイリー・ルイス。フランス軍の理髪師「ポンシェル」役には、ダニー・ブーン。

    "France 1914. A moment of humanity that made history."
    スコットランドの小さな教会。「パーマー」司祭が壇のロウソクに火を灯す傍らで、「ジョナサン」が彫像の修復にあたっている。そこに、「ジョナサン」の兄「ウィリアム」が飛び込んできた。ドイツに対する宣戦布告。「ジョナサン」は修復の手をとめ、「パーマー」を一目すると「ウィリアム」の後を追った。「パーマー」が灯したロウソクの火は、開け放たれた扉から吹く風に消されてしまった。ドイツの劇場。ソプラノ歌手の「アナ」は、夫であるテノール歌手の「ニコラウス」とオペラ劇上で共演。「ニコラウス」の出番が訪れた矢先、軍人が壇上に現れ、皇帝の勅旨を読み上げた。「ポンシェル」の呼びかけに、妻の写真を眺めていたフランス軍中尉「オードベール」は我に返った。スコットランド軍の援軍を抱えているとはいえ、ドイツ軍の接近は、「オードベール」に不安を与え、嘔吐させた。第一次世界大戦の幕開けである…。


    第一次世界大戦下、「クリスマス休戦」という実際の出来事がベースになっている。クリスマス・イヴを間近に控えて、スコットランド軍が持ち込んだバグパイプをきっかけに、戦火の人間が心を通わせていく。ここで演奏される、"I'm dreaming of home(親交の賛歌)"という楽曲は、この作品のオリジナルであるが、まるで古くから欧州で親しまれている民謡のようで、心に優しく印象深い。感動的な実話をモチーフにして、"良い話"だけに終始しなかった点も良い。

    実直な青年「ジョナサン」が狂気の餌食になっていく過程。夢のようなイヴの一夜の出来事を、皆が戦争を忘れたいからだ、と説く「パーマー」と、「だが、戦争は我々を忘れない」と言い放ったスコットランド軍中尉との遣り取り。こういった何気ないシーンが胸を打った。戦地の兵士が故郷に送った手紙を審査したことがキッカケで、司令部がこの出来事を知る、という一連の流れの作りかたも巧い。戦争が終わったら他軍兵を訪ねる、といった主旨のものから、ドイツ軍の中にはバイエルン・ミュンヘンでプレイしてた奴がいる、などといったものにいたるまで、手紙の文節を見せることで、主人公たちだけでなく、三軍兵士たちが想いを共有していた、というフォローアップにまで手を抜かなかった点も憎い。一点、ダイアン・クルーガー扮する「アナ」が、戦場に対して干渉過多であった点が気になるところではあったが…。

    今まで、敵対していた相手と親睦を深めてしまったことで生まれるジレンマが悲壮となって伝わってくる。戦争なんてやめてしまえばいいんだ、と思うのは簡単だが、戦争のメカニズムと国家のシステムは、人間ひとりひとりの想いに対して、あまりに非情である。クリスマスの奇跡は、願わくば、恒久の思いとして人々の心に留まって欲しいものである。

    ● 製作 : Nord-Ouest Productions
    ● 配給 : 角川ヘラルド映画
    ● 公開 : 2005年 (フランス)
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    by movis | 2007-12-24 13:46 | ドラマ
    ブラックホーク・ダウン / BLACK HAWK DOWN
    ● ブラックホーク・ダウン / BLACK HAWK DOWN [アメリカ / 2002年]

    b0055200_236453.jpgストーリーは控えめに、戦場の様相を迫力たっぷりに見せる。リアリティへの追求は、映画と言って良いのかを疑わせる。メッセージで戦争を訴える作品は多い。この作品は、言葉少なにそれを訴えてくる。政治色の強さも垣間見えるが、ひとつ教材としても貴重な作品だ。



    監督は、「ハンニバル」「グラディエーター」のリドリー・スコット。製作指揮は、「アルマゲドン」「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」に参加したジェリー・ブラッカイマー。「パール・ハーバー」や「パラサイト」で知られるジョシュ・ハートネット、「スター・ウォーズ エピソード1、2」や「ムーラン・ルージュ」で知られるユアン・マクレガーや「トロイ」「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のオーランド・ブルームなど、豪華キャストが名を連ねている。

    1993年、独裁政権の蛮行で内戦が泥沼化するソマリア。これを沈静化させる為、アメリカは軍事作戦を決行し、ソマリアに兵士を送り込む。任務は1時間足らずで終わるはずだったが、民兵の思わぬ逆襲に遭いアメリカ兵は次々と軍事ヘリ「ブラックホーク」を失っていく。無線からは「ブラックホーク・ダウン」との報告が繰り返され…。

    ストーリーは控えめに、戦場をリアリティたっぷりに描いた作品。始めから終わりまで、戦火の恐怖を突きつけられる。巻き上がる砂ぼこり、くすんだ空、荒廃しきった市街地などの映像も美しい。しかし、血や臓器などの描写も鮮明であり、グロテスクな表現を極めて恐れる人には絶対にお勧めできない。

    襲い掛かってくるソマリア兵。反撃するアメリカ兵。バタバタと倒れるソマリア兵。ズームするアメリカ兵の死。どうしてもアメリカ兵に同情せざるを得ない描写に政治色も感じてしまう。それでも、戦争の残酷さ、狂気などは伝わってくる。言葉少なな描き方であるからこそ、他の戦争作品と比較しても、主観・客観のバランスが辛うじて成立しているようにも思える。戦争を知るための教材としても機能しそうな作品であった。

    「どうだ!これが戦争だ!」と、製作サイドのメッセージが露骨な戦争作品も少なくない。この作品はこうだ。「というわけです。どう思います?」と。問いかけを残す作品であるから、賛否が生じてもやむを得ない。だが、それで良いと思う。それが「ブラックホーク・ダウン」だ。重い。痛い。それでも、一度は観てほしい作品だ。

    ● DVD

    ブラックホーク・ダウン (Amazon.co.jp)
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    by movis | 2004-11-04 21:00 | ドラマ