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    ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー / High School Musical 3: Senior Year
    ● ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー /
        High School Musical 3: Senior Year [アメリカ / 2008年]

    b0055200_0315349.jpg我が道をゆく、どストレートなウォルト・ディズニー社らしい青春ミュージカル作品。メランコリーは一切なく、パワー・プレイで押し切られてしまうが気分の高揚は隠せない。上映期間が重なったあのミュージカル大作よりも爽快だったというのが正直な胸の内。



    監督は、"ハイスクール・ミュージカル"シリーズのケニー・オルテガ。「トロイ・ボルトン」役には、「ヘアスプレー」のザック・エフロン。「ガブリエラ・モンテス」役には、「サンダーバード」のヴァネッサ・ハジェンズ。「シャーペイ・エヴァンス」役には、アシュレイ・ティスディル。「ライアン・エヴァンス」役には、ルーカス・グラビール。「チャド・ダンフォース」役には、コービン・ブルー。「テイラー・マッカーシー」役には、モニーク・コールマン。「ケルシー・ニールセン」役には、オリシア・ルーリン。

    "high school graduation"
    イースト高校の最上級生であり、同校のバスケットボール・チーム"ワイルド・キャッツ"を率いる「トロイ」と「チャド」は、高校生活最後のゲームに臨んだ。しかし、強豪を相手に前半戦はリードを許してしまう。物語はここから始まった。最後の16分間を目前に、彼らは悔いのないプレーを誓い、奇跡のような逆転劇で見事に勝利したのであった。達成感と勝利の余韻に浸る間もなく、イースト高校の最上級生たちには"卒業"の2文字が迫る。「トロイ」はバスケットボールの腕を買われ、アルバカーキ大学への内定が決まっていたが、彼の最愛の恋人「ガブリエラ」の志は、凡そ1,600キロも離れたスタンフォード大学にあった。バスケットボールを続けるか、演劇の道を歩むか、恋人「ガブリエラ」の傍に居るか、「トロイ」の心は定まらなかった…。


      "ハイスクール・ミュージカル"は、アメリカのウォルト・ディズニー社が運営する「ディズニー・チャンネル」というケーブルテレビ・チャンネルにて、オリジナル・ムービーとして放送されたミュージカル作品シリーズである。2006年に「ハイスクール・ミュージカル」、2007年に「ハイスクール・ミュージカル2」が放送され、本作はその続編として劇場公開されるに至った。物語は「ハイスクール・ミュージカル2」のエピローグ、「トロイ」や「チャド」が"ワイルド・キャッツ"所属での高校最後の試合に臨み、前半をリードされて、後半に向けて闘志を燃やすというシーンから始まる。

      「トロイ」を演じるザック・エフロンや、「ガブリエラ」を演じるヴァネッサ・ハジェンズをはじめとした出演陣の顔ぶれは、恥ずかしながら大半が初見であったが、端麗な容姿は基よりも、ダイナミックでキレのあるダンスや、透き通って力のある歌唱力に魅了されるに時間は必要なかった。もともと、ミュージカルというジャンルはあまり得手ではないのであるが、楽曲のグルーブが心地よく、青春ものを描くには長尺と思われる113分という上映時間も疾風の如く駆け去ってしまった。シリーズ作品を観ていなくても、世界観にすんなりと浸ることができるシンプルな演出に終始している点も好印象である。

      "青春"というテーマを直走り、ルックスに、勉学に、スポーツに、芸術に非凡なキャラクターたちの生活は嫉妬しか覚えないくらい充実しているし、メランコリックな描写は一切ないと言っていい。何事にもオールマイティな彼らにも唯一上手くいかない恋愛をセンチメンタルに描きながら、魅せ場にむけてしっかりと観る者の高揚を煽ってくる辺りは、さすがはウォルト・ディズニー作品であるといえよう。エンターテイメントとしての作品の質は、文句のつけようもない。ミュージカル映画というジャンルをみれば、フィリダ・ロイドの「マンマ・ミーア!」と上映期間が重なった。メリル・ストリープやピアース・ブロスナンといった豪華出演陣、「ABBA」の楽曲の完全タイアップなど、話題は完全にさらわれた形となったが、個人的には本作のほうが爽やかなカタルシスを与えてくれたように思う。素直すぎるが隙のないミュージカル作品。レゾンデトールはそれだけで十分だ。

      2月の上旬、都内某所のシネマには外国人の子供たちが所狭しと腰掛けていた。彼らはタイトルロールが始まるや否や、揃いも揃って拍手をしたのである。マズい作品を選択してしまったか、と恥ずかしささえ覚えたが、スタッフロールで再度鳴った拍手には思わず納得してしまった。彼らの眼には、「トロイ」や「ガブリエラ」はどれほどかっこいいおにいちゃん、おねえちゃんと映るのだろうか。10代の若き力が心底羨ましいと思ったものの、不思議と活力がみなぎってくる純心無垢な作品であった。スッキリ。

    ● 関連作品 ※レビュー対象外
    ハイスクール・ミュージカル [TVCS/2006年]
     → シリーズ第1作、TVムービーとして放送
    ハイスクール・ミュージカル2 [TVCS/2007年]
     → シリーズ第2作、TVムービーとして放送

    ● 製作代表 : Borden and Rosenbush Entertainment
    ● 日本配給 : Walt Disney Studios Motion Pictures
    ● 世界公開 : 2008年09月28日 - スウェーデン(ストックホルム/プレミア)
    ● 日本公開 : 2009年02月07日

    (2009/06/21: 関連作品情報更新)
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    by movis | 2009-03-02 00:37 | ドラマ
    ラスベガスをぶっつぶせ / 21
    ● ラスベガスをぶっつぶせ / 21 [アメリカ / 2008年]

    b0055200_15322411.jpg原作はジェフ・マーという実在の人物の体験がモチーフになっている『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』。MITの学生が"ブラックジャック"で勝ちまくるという夢のような物語。軽快でスタイリッシュでミスディレクションもあり。娯楽作品としては、なかなかの満足感だった。



    監督は、「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック。「ベン・キャンベル」役には、「ブーリン家の姉妹」のジム・スタージェス。「ジル・テイラー」役には、「ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~」のケイト・ボスワース。「ミッキー・ローザ」役には、「アメリカン・ビューティー」のケヴィン・スペイシー。「コール・ウィリアムス」役には、"マトリックス"シリーズのローレンス・フィッシュバーン。「チョイ」役には、「ディスタービア」のアーロン・ヨー。「キアナ」役には、「ドミノ」のライザ・ラピラ。「ジミー・フィッシャー」役には、ジェイコブ・ピッツ。

    "Inspired by the true story of five students who changed the game forever."
    「ベン」は内向的で人付き合いも苦手だが、SAT1,590点、MCAT44点、GPAスコア4.00を取得し、MIT(マサチューセッツ工科大学)卒業後は名門ハーバート大学医学部への入学が決まっている優秀な大学生だ。しかし、母子家庭に育った彼には、30万ドルという入学金が大きな障壁となっていたのだった。アルバイトの給料では到底及ばず、彼は"ロビンソン・スカラシップ"獲得を目指す。面接官に与えられた課題に「ベン」は頭を悩ませる。それは、他人にはない独自の、特別な経験談をアピールすることだった。図書館で勉強に励む「ベン」は、突然「フィッシャー」という生徒から声をかけられ、薄暗い教室を訪ねる。そこにいたのは「ベン」が履修している数学クラスの教授「ミッキー」、憧れの女学生「ジル」、そして「チョイ」、「キアナ」。彼らの眼前に並ぶカード。「ベン」は、ブラックジャック必勝法(カード・カウンティング)の研究に招かれたのだった…。


      いくら優秀な生徒が集うMITの学生だからと言って、こんな夢物語が現実にあるわけがないと思いがちだが、驚くべきことにベン・メズリックによる原作『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』は、1990年代、MIT"ブラックジャック・チーム"に所属していたジェフ・マーという実在の人物の体験を基に執筆された作品だ。本作では「ベン・キャンベル」のモデルとなった彼だが、"プラネット・ハリウッド・リゾート・アンド・カジノ"のディーラー「ジェフリー」役として、カメオ出演を果たしている。原題の"21"とは、ブラックジャックというカードゲームの最強の手のこと。ディーラーとプレイヤーは"21(ブラックジャック)"を超えない範囲の高得点を競い合う。配られた2枚のカードのポイントを"21"に近づけるため、"ヒット"(1枚カードを引く)と"スタンド"(カードを引かず、そのポイントで勝負する)を繰り返す。

      ジェフ・マーとMIT"ブラックジャック・チーム"のエピソードは、原作に限らず、これまでもさまざまなメディアで取り上げられてきた。事実を紹介するだけであれば、必ずしも彼らの成功の要因や背景の詳細にまで言及する必要はなく、サマリーを述べておけば良いので造作はないだろう。ところが、この手のエピソードの映画化が難しいのは、限りのある上映時間という枠の中で、物語の前提をある程度理解している観賞者の期待と、そうでない観賞者の期待とを相手にしなければならない点である。つまりは、本作においては物語のキーワードとなってくる"カード・カウンティング"というテクニックをどこまで観賞者に粗なく説得できるかが重要となる。この観点から作品を評価すれば、物語をスタイリッシュかつクールに魅せておきながら、ロジックの整合性を蔑ろにしていることもないので、娯楽作品としては高ポイントを得ても不思議はない。若干、理屈っぽい印象も否めないが、そこは愛嬌と思えるほどにプロットは推敲されていたように思う。こうした土台の上に、物語の見所は乗っている。

      ひとつは、内向的で生真面目でサブカルチャーに興じる「ベン」が、"ブラックジャック・チーム"に所属したことで何を得て失って、どう変わっていくのか、ドラマとしての側面である。そもそもチームへの入会動機は、学費のため、憧れの女学生「ジル」がいるため、であった。どうやら、本当に"カード・カウンティング"はいい稼ぎになりそうだし、話かけることすら出来なかった「ジル」とも言葉を交わせるようになってきた。次第に「ベン」が変貌していく様子は、独特のスピード感があって爽快であるが、ジム・スタージェスにも「ベン」にも"ダサさ"がないために、メリハリには欠けたか。序盤で描かれる「ベン」の温かみが、終盤に向けて影を潜めてしまう点も残念。

      次に、「ミッキー」を筆頭とした"ブラックジャック・チーム"の面々と、カジノの保安要員「コール」の対峙、そこに潜んだ黒い影の正体とは何か、サスペンスとしての側面である。一度に多額は勝ち取らない、慎重なプレーを続ける"ブラックジャック・チーム"に、なぜベテラン保安要員「コール」は疑念を抱くのか。"カード・カウンティング"を知る「コール」がなぜプレイヤー側に回らないのか。監視システムが強化され、役目を追われつつある「コール」のプライドとは何か。作品に意外性がある、という言い方をすればキーパーソンは彼だ。「ベン」の存在を喰わんばかりのエピローグは大いに一見の価値ありだ。

      モチーフが実在の人物にあるとはいえ、その真偽が判断つかぬほど破天荒なストーリーを備えた本作であるが、軽快なテンポと鮮やかなカメラワークが手伝って、気軽に観賞する上ではなかなかの満足感を与えてくれる作品であった。多額の紙幣が飛び交うが、心底羨ましくはない。ギャンブルはほどほどに。

    ● 製作代表 : Columbia Pictures
    ● 日本配給 : Sony Pictures Entertainment
    ● 世界公開 : 2008年03月07日 - アメリカ(South by Southwest Film Festival 2008)
    ● 日本公開 : 2008年05月31日
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    by movis | 2009-01-17 15:38 | ドラマ
    ハッピーフライト
    ● ハッピーフライト [日本 / 2008年]

    b0055200_6101999.jpg航空業界というテーマを選らんだ邦画の中では際立ってオーセンティックな作品。突出した派手さはないが、航空業務のスペシャリストたちの魅力がしっかりと、されどコミカルに描かれている。群像劇を無駄なく描き、細部まで緻密に作り込まれている点に感化された。



    監督は、「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖。「鈴木和博」役には、田辺誠一。「斎藤悦子」役には、綾瀬はるか。「原田典嘉」役には、時任三郎。「田中真里」役には、吹石一恵。「木村菜採」役には、田畑智子。「山崎麗子」役には、寺島しのぶ。「高橋昌治」役には、岸部一徳。他キャストには、笹野高史、菅原大吉、田中哲司、ベンガル、田山涼成、正名僕蔵、藤本静、平岩紙、中村靖日、肘井美佳、森岡龍、長谷川朝晴、いとうあいこ、森下能幸、江口のりこ、宮田早苗、小日向文世、竹中直人、木野花、柄本明ら。

    "ヒコーキ、飛ばします。"
    全日本空輸の若手キャビン・アテンダント「斎藤悦子」は、いよいよ初めての国際フライトを担当する。彼女の期待は膨らむ一方であったが、同期から「悦子」と同じフライトに厳しいキャビン・アテンダント「山崎麗子」が同乗することを知らされる。機長への昇格がかかったOJT修了を目前に気を引き締める「鈴木和博」。フライトシュミレータでの訓練結果は散々たるものであったが、教官となる機長は審査が易しいことで有名だ。ところが、突然、担当が威圧感を醸し出す「原田」という機長に変更されたのであった。オンタイムフライトを目指すように、と上司に叱咤されたグランド・スタッフの「木村菜採」は、変わり映えのしない毎日と、マイペースな後輩の教育を担当していることに辟易としている。またしても、クレーム対応に呼び出しを受ける。その頃、スポットでは整備士たちが駐機している"B747"のメンテナンスに大忙しだ。彼らの目的は同じ。東京羽田発ホノルル行きのチャーター便、1980便を安全に、快適に航行させること…。


      「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」では若者の青春を瑞々しく描いた矢口史靖が、今度は航空業界に焦点を当てた。もともとは"エアポート"シリーズのような、ドラマやパニックを盛り込んだ作品を構想していたが、取材を重ねるうちに、航空会社スタッフたちの日常は、非現実的なストーリーよりも面白い、ということに気付いたのだという。作中には、バード・ストライク(鳥が航空機の離発着に支障となるアクシデント)を防止するバート・パトロール、通称「バードさん」役をベンガルがコミカルに演じているが、矢口が、彼の姿を取材協力者のイメージに重ねている、と語っているところにも、本作の動機が表れている。全日空の全面協力を受けて、彼は航空スタッフの群像劇を描いた。

      航空業界を舞台とした群像劇といえば、私的にお気に入りの「大空港」を浮かべるが、突き抜けるような派手さはなく、代わりに安心して観賞できる易しい作品であった。何より特徴的であるのは、1便の航務に焦点を当てて、数ある職務の関わりをバランスよく、されど細部まで緻密に描いている点だ。"ハンガーではペン1本すら失くしてはいけない"ことやロード・ファクター向上のための座席アサインの最適化など、目からウロコな航空トリビアも散りばめられている。

      グランド・スタッフ「木村菜採」とキャビン・アテンダント「田中真里」の衝突、という印象的なシーンがある。彼らスタッフの使命は、航空機の安全・快適・定刻運航の遵守であることは間違いないが、それぞれにテリトリーを持っていて、実は相互の業務を良く良くと知らない。矢口の語る"航空業界の面白さ"というのは、おそらくこういったクラムジーな人間関係にあるのだろう。

      こうしたシュールな世界を描いておきながらも、作品がドラマとしてもコメディとしても成立し得るのは、演者がそれぞれに与えられた役に成り切っていることで人間味のある温かい雰囲気が醸しだされているからか。だらしなく見える「高橋昌治」がここぞで見せる頭のキレ、愚痴の多い「木村菜採」の一生懸命さ、頼りない「鈴木和博」や「斎藤悦子」が発揮するポテンシャルなど、登場人物の持つ二面性が憎い。

      彼らのテンションをシンクロさせる、ある意味では抑制させることで、特定のヒーローやヒロインは不在だが、誰が欠けてもダメだろうなと思わせる。飄々としている作風であるものの、序盤でスタッフ同士のぎくしゃくとした関係を見せておきながら、結末に向けては暗黙的に団結感、統一感を見せてくる手口が非常に巧妙かつ爽快であった。

      ともすれば"飄々としている"その性格と、予定調和を踏み外さない古典的なストーリーがあって、宣伝広告が煽る期待に真っ向から応えられているかどうか怪しいところではあるが、数々のエピソードをコンパクトにまとめあげたバランスとディテールへのこだわりには感化された。少なくとも、航空業界というテーマを選んだ邦画作品の中ではオーセンティックな作品として際立っていることは間違いない。ハメを外さない範疇の中で、描かれるべきものがしっかりと描かれた精巧なドラマであった。

    ● 製作代表 : アルタミラピクチャーズ
    ● 日本配給 : 東宝
    ● 世界公開 : 2008年11月15日 - 日本
    ● 日本公開 : 2008年11月15日
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    by movis | 2008-11-22 06:26 | 邦画
    レッスン! / Take the Lead
    ● レッスン! / Take the Lead [アメリカ / 2007年]

    b0055200_1144156.jpgニューヨークのスラム街に位置する公立小学校で、生徒に社交ダンスを教えたピエール・デュレインという男の実話に想起を得た作品。意外や意外、社交ダンスって格好良い。さらに、それが子供たちを救えるのだとしたら、すごく素敵なことなのではないだろうか。



    監督は、リズ・フリードランダー。「ピエール・デュレイン」役には、「デスペラード」「マスク・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス。「ロック」役には、「小説家を見つけたら」「コーチ・カーター」のロブ・ブラウン。「ラレッタ」役には、ヤヤ・ダコスタ。「オーガスティン・ジェームス」役には、「クロスクリーク」「フォーガットン」のアルフレ・ウッダード。「モーガン」役には、「Shall We Dance?」にも出演し、社交ダンス界の実力派であるカティア・ヴァーシラス。「ラモス」役には、「フック」のダンテ・バスコ。「エディ」役には、マーカス・T・ポールク。「サーシャ」役には、「ステップ・アップ」のジェナ・ディーワン。「ティナ」役には、ローラ・ベナンティ。

    "Never Follow."
    ニューヨークのとあるスラム街。社交ダンス・コンテストを終え、自転車で帰路を行くダンス・スクール講師「ピエール・デュレイン」は、自動車を破壊している黒人の少年と遭遇する。少年は「デュレイン」の姿をみとめて逃げ去ってしまうが、握っていた自動車の駐車IDを落としていく。翌日、IDの持ち主を訪ねる「デュレイン」。彼女は、問題児が多いことで有名な高校で校長を務める「オーガスティン・ジェームス」であった。強気な「オーガスティン」の姿勢に、終始押されっぱなしの「デュレイン」であったが、彼女の生徒に対する愛情を知って…。


    1994年、社交ダンス界では著名なピエール・デュレインがニューヨークの公立小学校で社交ダンスを指導するプログラムを開始し、やがて各地の中学校や高校にも影響の幅を広げたという。この作品は、そんな実話をモチーフに製作され、彼と同名の社交ダンス講師をアントニオ・バンデラスが演じる。HIP-HOPにウーハーが鳴くクラブに高校生が集うシーンと、煌びやかで上品な雰囲気に包まれる社交ダンス・コンクールのシーンが心地よく切り替わるオープニングにも窺えるが、カメラ・ワークや映像の流れが巧妙で、なかなかスタイリッシュであった。

    「デュレイン」が荒くれ高校生たちに社交ダンスを教えるキッカケに始まり、社交ダンスを揶揄していた彼らが徐々に「デュレイン」の指導に乗ってくる物語の紆余曲折などは、117分という尺の割にしっかりと描かれている。「ティナ」、「ケイトリン」、「モーガン」などの脇役と織り成すサイド・ストーリーも主張が過ぎず、程よいバランスを保っている。「デュレイン」の人間が出来すぎていたり、と登場人物に現実感が伴わず、淡白な印象を受けた点が気になるところではあるが、劇場作品に初挑戦したリズ・フリードランダーは評価されてしかるべきだろう。

    音楽やダンスで第三者が良い影響を与えていく青春ドラマといえば、思わず「天使にラブソングを2」を浮かべてしまったが、ストーリーに対しては"ありがち"な印象が否めない。だが、ドラマとして手堅い作品に仕上がっている理由は、"社交ダンス"という教育テーマが説得力を持っているからか。なぜ教育に社交ダンスであるのか……それは是非、作品を通して納得して頂きたい。

    ● 製作 : New Line Cinema
    ● 配給 : GAGA Communications
    ● 公開 : 2006年 (アメリカ)
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    by movis | 2008-01-19 15:14 | ドラマ
    ベッカムに恋して / Bend It Like Beckham
    ● ベッカムに恋して / Bend It Like Beckham [2002年]

    b0055200_21293758.gifブレア英国首相に「この作品を誇りに思っている」、ベッカム本人に「ものすごく気に入った」とまで言わしめた作品。全国の恋愛に、日々の生活にお悩みの女性の方々。この作品を観れば元気が湧いてきますよ !! …たぶん。

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

    世の女性達がワールドカップに、そして、何よりもベッカムに酔いしれた2002年。まるで、ベッカム旋風が吹き荒れることを予想したかの様に姿を現したのがこの作品。主人公で、サッカーが大好きなインド系イギリス人の女の子「ジェスミンダー・バームラ(以下愛称:ジェス)」役には、パーミンダ・ナーグラ。そして、ジェスの才能に惚れ込み、彼女を自分が所属する地元の女子サッカーチームに引き抜こうとする「ジュリエット・パクストン(以下愛称:ジュールズ)」役には、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」にも出演経験のあるキーラ・ナイトレイ。

    サッカーとベッカムをこよなく愛する「ジェス」は、インドの慣習に厳しい両親から「女の子がサッカーをするなんて」と叱咤されているが、その目を盗んで地元の男の子達と公園でサッカーをするのが日課となっている。そして、彼女のボール捌きに見惚れた地元女子サッカーチームの「ジュールズ」は「ジェス」を自分のチームに引き抜こうと説得を試みて…。

    単刀直入に感想を述べるなら、可もなく不可もなく、と言ったところでしょうか。何の気負いもなく観ることの出来るホーム・ドラマならぬホーム・ムービー、と言った印象です。が、決して詰まらない映画ではないと思います。ストーリー展開も淡々と進むし、ピッチの芝の緑とユニフォームの色とのコントラストも映えているし、音楽もアップテンポで軽快で。観ていて楽しい気分になってきます。映画に温かみ、ハッピーエンドを求めている方にオススメします。

    自分はサッカーが好きなので、それをキッカケに観た作品なのですが、残念な点を挙げるとすれば、あまりに予想通りに展開が進んでしまう点でしょうか。もう少しどんでん返しな要素があっても面白かったかな、とも思います。が、キャラクターの設定もしっかりなされていますし、この作品の世界観は自分は決して嫌いではありません。また、リネカーやハンセン、バーンズと言ったイギリス屈指の名プレイヤー達も出演していますので、夜中の欧州リーグ観戦まで時間を持て余しておられるサッカー好きな方々も是非一度ご覧になっては如何でしょうか。

    「ここまで長々語っておいて、ベッカム様には触れないのかよ !!」とお怒りの女性の方々。お待たせしました。ベッカムは…映画を観てのお楽しみ、ということにしておきましょうか。(笑

    ● ベッカムに恋して / Bend It Like Beckham 公式サイト(日本)

    http://www.albatros-film.com/movie/beckham/

    ● DVD

    ベッカムに恋して (Amazon.co.jp)
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    by movis | 2004-11-03 21:00 | ドラマ - 青春