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    フォーン・ブース / PHONE BOOTH
    ● フォーン・ブース / PHONE BOOTH [2003年]

    フォーン・ブース / PHONE BOOTH_b0055200_045672.jpg受話器を置けば、殺される―――――
    全編、たった1つの公衆電話が舞台となる異色のサスペンス・スリラー。そのアイデアこそ斬新だと思ったが、観賞後にはむず痒い程の勿体無さを感じる。少しづつ展開する物語に退屈することはなかったが…。



    監督は「オペラ座の怪人」「8mm」のジュエル・シューマカー。「スチュ」こと「スチュワート・シェパード」役には、「デアデビル」「アレキサンダー」のコリン・ファレル。「ケリー・シェパード」役には「ネバーランド」「マイ・ボディガード」のラダ・ミッチェル。「レイミー警部」役には、「フェノミナン」「パニック・ルーム」のフォレスト・ウィッテカー。「パム」こと「パメラ・マクファデン」役には、「ギフト」「バットマン ビギンズ」のカティ・ホルムズ。そして、キーファー・サザーランド。

    自称一流のパブリストこと宣伝マンの「スチュ」。ニューヨーク、タイムズスクウェア。「スチュ」は助手を従え、携帯電話を武器に嘘と虚勢とズル賢さで我流ビジネスを貫いている。「会議だ」と嘘を付き、助手を帰すことに成功した「スチュ」は、ニューヨーク8番街53丁目にひっそりと立つ公衆電話へ駆け込んだ。妻が居る手前、携帯の通話記録を恐れて公衆電話から愛人へと電話をかけているのであった。今日も誘いを断られ、苛立つ「スチュ」。だが、立ち去ろうとした瞬間、公衆電話のコールが鳴った…。

    「フォーン・ブース」という題名から、公衆電話が重要なキーワードとなるであろうことは容易に推測出来るが、「公衆電話が舞台、それ以外にない」という設定に強烈なインパクトを受けた。非常に斬新なアイデアだ。犯人の犯行動機が分からないまま、主人公が次第に追い詰められていく、というストーリーに、自分はスティーブン・スピルバーグの処女作「激突!」をオーバーラップさせたが、動機が曖昧模糊である方が、如何に筋道立った動機を持つ犯行を描く作品よりも現実味があって恐怖感を煽られる。人間なんて、何が動機で犯罪を犯すか分からない。

    徐々に追い詰められていく危機感迫ったコリン・ファレルの演技力も非常に魅力的だった。上映時間は81分と短いが、これは適切だろう。余計な描写が見当たらない為、心地よいテンポで観賞することが出来る。

    ただし、作品として非常に勿体無い。舞台設定が逸脱だのに物足りなさを感じる。頭がキレている「スチュ」ならば、もっと賢明な行動が出来るだろう。舞台設定をそのままに構想を練り直してリメイクして欲しい。「惜しい!」、その一言に尽きる作品である様に思う。

    ● DVD

    フォーン・ブース (Amazon.co.jp)
    by movis | 2005-02-05 23:39 | サスペンス / ミステリー