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    ロスト・イン・トランスレーション / Lost In Translation
    ● ロスト・イン・トランスレーション / Lost In Translation [2004年]

    ロスト・イン・トランスレーション / Lost In Translation_b0055200_230412.jpg東京で君に出会えて、良かった ―――――
    日本人ですら感じる東京での孤独感がスクリーンからひしひしと伝わる。ベタベタなラブ・ストーリーよりも、この作品の淡白さが、現実味を感じさせ胸に沁みた。



    監督は「ゴッドファーザー」シリーズを手掛けたフランシス・フォード・コッポラの実娘、ソフィア・コッポラ。また、フランシス・フォード・コッポラも製作総指揮として彼女をバックアップしている。「ボブ・ハリス」役には、「ワイルドシングス」「コーヒー&シガレッツ」のビル・マーレイ。「シャーロット」役には、「モンタナの風に抱かれて」「真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソン。そして、テレビ朝日深夜番組の名物キャラクター「マシュー南」役には…マシュー南。

    サントリーの生産するウィスキーのCM撮影の為、日本に来日したハリウッド俳優「ボブ・ハリス」。手厚い持て成しを受けるものの、息子の誕生日をすっぽかしたことを責める妻からのファックスに罪悪感を、タクシーから観た新宿のネオン街に異国での孤独感を感じ気が滅入ってしまう。時を同じくして、同じホテルには、「ジョン」と「シャーロット」の新婚夫婦が滞在している。若妻「シャーロット」は、カメラマンである夫「ジョン」の仕事に同行する為に日本を訪れたのだが、仕事第一とする彼に構ってもらえず、ホテルで寂しさと孤独感を感じている。互いに酒の助けを借りる為、滞在先のパークハイアット東京最上階のバーへと向かった…。

    ベタベタなラブ・ストーリーよりも、有り得そうなシチュエーション、淡白な展開に真に迫る印象を受け、感情移入も容易で胸が詰まった。そして何より、日本人ですら感じる東京の孤独感が、外国人の手によってニュートラルに描写されている点には脱帽ものだ。色使いに透明感があって視覚的にも綺麗な作品だった。

    地方から上京してきた自分にとっては、彼らが感じる東京(敢えてここでは「異国」と言わず)での孤独感は胸が締め付けられる程、手に取る様に感じることが出来た。決して東京を好きになれそうにない自分だが、この作品を観終えた後には少しだけ東京を好きになれた気もする。東京に背を向けたくなる程、気が滅入った時にはもう一度この作品を観てみたい。

    ● DVD

    ロスト・イン・トランスレーション (Amazon.co.jp)
    by movis | 2005-02-15 02:30 | ラブ / ロマンス